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ワタネズミガリ

綿鼠狩り。

綿鼠はベットの下や家具の隙間を好んで生息している。
ふわふわとその身はとても軽いけれども動きはそれほどすばやくは無いから捕まえようと思えばすぐに捕獲処分できる。
しかし見かけては知らん顔を決め込むこともある。
すると調子に乗った彼らは丸々と太り始めるか増殖を始めてドアを開け閉めするたびにユラユラと動いて私の気を引く。時にはとても希薄になって目の端に入っても薄い影のようで気がつかぬこともあるが放っておくとその黒味がましてとタンプルウィードの様にコロコロ動き回る。
綿鼠。
今日こそは逃がさない。


(埃の玉のことをドイツではWollmaeuse=綿鼠と呼ぶ。)

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