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円安160円、一体どこまで?

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160.51


本日のテーマは「円安」。じりじりと進む円安はどこまでいくのでしょうか…

たった10年前には、1ドル=100円台を当たり前に思っていた時代がありましたが、今は1ドル=160円台の時代になりました。リアルタイムで、現在一時160.51円=$1と、歴史的な円安を経験しています。


円は一度の反発することなく、ドル円の為替レートはまさに地獄に向かっているということですね、、。

そのような環境下で今回は、日本市場をさっと一度見渡そうという趣旨で、為替介入、円相場、国債金利、貿易収支についてのインサイトを複合的にわかりやすく、そして詳しくお伝えします。

<アメリカ株式義塾>では数週間前に、円安の将来についての記事を公開しています。このコンテンツを読む前に、まずそちらを読んでいただくと非常に役立つと思います! 


円安: 当分反発しないと思われる理由


写真の出典: 財務省

まず、日本銀行の10兆円規模の為替介入をチェックしましょう。 2024年4月26日から約1ヶ月にわたって、正確には約9.8兆円の為替介入が行われました。
その理由は多くの方がすでにご存知のように、ドル円相場が一時、最後の防衛ラインと言われていた1ドル160円を突破したからです。 


ところで、「あれ?また為替介入をしたの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
そうです、約1年半ほど前にも大規模な為替介入を行ったことがありましたね。

写真の出典: みんかぶ

2022年10月末頃にも、日本銀行は約6.3兆円規模の為替介入を実施しました。今思えば、1ドル150円台が防衛ラインとされていたのが、いったい何だったのかという気もしますが、この時は1ドル=140円台で推移していたため、1ドル=150円が日本銀行の最後の防衛ラインと見なされていました。結果的に非常に久しぶりに為替介入が行われ、円が再び140円台に上昇し、為替が安定するかのように見えました。

しかし、その後円安がさらに進んでいます。

「防衛ラインはいったいどこなのか?」という疑問を持っている方もいるでしょう。

2年前には1ドル=150円が防衛ラインだとされていたのに、今は1ドル=153円でも幾分マシなレートだと感じられます。日本銀行も1ドル=155円までは特に何も動くこともなく、今では1ドル=160円を防衛ラインに設定しています。

さらに、4、5年前に遡ると、長い間、ドル円の為替相場は1ドル=100〜120円の範囲が通説でしたよね。本当に、なんども防衛ラインを突破されてじりじりと後退しているようです。

そこで、ドル円為替レートをどう見ているのか日本銀行の視点をしっかり調べるために、私たちは日本経済新聞を徹底的に調査しました。“介入”というワードで検索し、その結果を全て見る中で判明した、過去10年間の日本銀行の口頭介入および為替介入の事例をまとめました。写真では文字が少し小さいので、クリックして大きくしてご覧いただけると良いと思います。 調べてみると、2022年4月から徐々に円安を警戒するスタンスを取り始めたことが分かります。この時はまだ1ドル=126円台後半で、20年ぶりの記録的な円安だと大騒ぎしていたのが、今の基準で考えると大げさに思えます。


防衛ラインは、126円、150円、160円と上がる一方ですが、
日本銀行が考える本当の為替レートの防衛ラインはいくらなのでしょうか?現在は160円を防衛ラインと見ていますが、将来的には170円、180円と上がっていくのかどうかは分かりません。

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