ぼくの株の話 part8

FIRE : Financial Independence, Retire Early

〇前回の話

〇民主党政権の断末魔と心のお病気の僕

　これは素人目線だけどJALの破綻、エルピーダメモリの破綻など見てもわかるように当時の民主党政権はお上の企業支援に極めて慎重、冷淡だったように思う。それに伴って民主党政権下の株価は全く振るわなかった。もちろん世界全体の相場もそれほど良くはなかったがそれにしてもである。ここで相場とは特に関係ないが僕の好きな一つの資料を如何に紹介したいと思う。

題して民主党政権の検証― 迷走の３年を総括 ―である。

　https://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/067_01.pdf

　中身を端的に言うと自民党が民主党政権をけちょんけちょんに言った資料である。どれくらいこき下ろしてるかは読んでみてほしいんだが、目次をここでみてもらいたい。

　要するにあいつらは全部だめ。なにもかもが〇んこといった感じである。実際うんことしか言いようがなかったし、もしかしたらなんかいいことしていたのかもしれないが、自分には思いつかないし、他の人にもこれはよかったという話も聞いたことがない・・・。とにかくう〇こだった。

*書いてる側を想像すると特に面白いのが「発言の軽さ」というか他のは笑えないレベルとも言えるが、ここに関しては流石に言いがかりレベルだしお前らもそんな違うか？って突っ込みたくなった。

○鳩山総理
・「私は愚かな総理かもしれません」と自ら認める（H22.4）
→平野官房長官が「総理の謙虚さの表れ」と擁護
○仙谷官房長官
・「自衛隊は暴力装置」と発言（H22.11）
→本人が撤回・謝罪
→菅総理：御本人が謝罪し訂正して変えられたわけでありますから、そ
れはそれで良かったのではないかと思っております
→菅総理：私からもおわびを申し上げたいと思います

　話を自分のことに戻したいと思う。エルピーダメモリによってとても深い、もう本当に深海のように深く暗い心の傷を負った僕は、それで株をやめようとは思わなかったが正直意気消沈していた。動く死体のように日々の労働をこなしながら（というかマジでこのままではこの野兎が出るレベルのくそ田舎で朽ち果てるのではないかと思っていた）、今年はプラスになれば御の字そういう謙虚な気持ちでその後を送る「予定」だった。しかし話は変わった。１２年ももう残り少なくなってきたなという寒さを感じる時期、１年ごとにころころ変わっては支持率がすぐ２０％台に落ち込む民主党政権がついに終わるという話が出てきた。ついに民主党政権が終わる・・・。詐〇師の集まりのような連中がようやく下野するということで、噂で上がり始めて、さらに野田首相が衆院の解散を表明するとマーケットはさらに上に反応した。当然僕も俄然やる気になった。これまで大して動いてない株がもりもりと上がり始めた。僕の深い傷を覆っていたかさぶたははがれ新たに美しい肌が現れるように相場は高値を目指して突進していった。

最近株価を始めた人は言うて底から２０００円じゃん？と思うかもしれないが％で言うとたった２か月で２０％以上上がったのだ。結局僕は２０１２年を＋１５％で終わることができた。ラッキーでしかない・・・。僕は相場の神に感謝した。

〇民主党政権末期B面～億万長者投資家達の勃興～

　話は前後するが実は僕がエルピーダメモリで心の病院送りになっている間に日本では新しい世界が、種族が創造されていた。偉大なるジョブス彼の作ったiphoneという土壌に芽吹いた超スーパーお金収集装置その名もパズル＆ドラゴン。

そう！パズドラによる大大大大スマホゲーム時代の幕開けである！

　所謂ガチャゲー、スマホゲーはこれまでのゲームの常識を大きく変えた。これまでのゲームと言えばあるゲーム機で遊べる完成品を数千円で売って終わりという世界だったのが、ゲーム中にいくらでも課金したくなる要素を加えたのである。これによって一つのゲームに１人の人間が場合によっては１００万単位で課金するような世界が創造されたのである。それによってガンホーは儲けた。もうぼろ儲けである。これほどぼろ儲けということが合う状態が他にあるだろうか。これを会社側でリアルタイムで見ていたら脳汁止まらないというか、この世の支配者になったような気分になれる。そういうレベルの儲けっぷりである。なんとかロジャーの声が聞こえる。そこに相場の金のすべてを置いてきたと。その偉大なる〇ンピースにたどり着いた悪辣で強欲な海賊ども・・・ではなく、賢くて偉大な投資家達は資産を５倍１０倍数１０倍にしていった。以下のチャートを見てほしい。ガンホーの株価と業績の推移である。

　途中で大分割しているため分割前の株価がどの程度だったか記憶にはないが、パズドラが出たガンホーの２０１２年２月の株価は今の枚数だと１７～１９円だった。それが年末には１００円近くになりそこからほんの数か月で１６００円を超えたのである。正直に言って自分はこのガンホーの爆上げにほとんど乗れなかった。本当に愚かである。自分はかなりのゲーマーで当時はまっていたゲームはworld of warcraft　（WoW)でそれに比べたらパズドラなんて幼稚園児がやるような陳腐なゲームに思えた。こんなものは長く続くはずがないと。頭でっかちの瓶底眼鏡野郎だったわけである・・・。できることなら過去に戻って身体も病院送りにしてその間に口座のお金を全部ガンホーに変えてあげたい・・・。誰か頼む・・・。書いてて少し涙が出てきた。というかよくよく考えたらブリザード（WoWの開発元）の株でも買えばよかった・・・。もうタラれば定食が無限に出てくる。

　とにもかくにもそんな中平凡なる投資家もどきの僕は２０１２年をプラスで終えることができたのである。完全に負け惜しみだけど、とにかくプラスでよかった。もう本当にそれだけしか言いようのない年であった・・・。

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