ヨーグルトも人間も10回叩かれて美味しくなる
昨日もあの犬を見た。むちゃくちゃ楽しそうに散歩してて、元気が出た。こないだはお昼で、昨日は夕方だったのに、また会えるなんて縁あるね。きっとまた会えるね。
ところで、こないだの「叩く」話の続きだけど、叩くといえば、私はヨーグルトを買ってきたら、必ずよく叩く。以前から、冷蔵庫に入れ損なって落としたヨーグルトは翌朝見るとドロドロになっているなと思っていたけれど、実際、派手に落としたヨーグルトの方が滑らかで美味しくなっている。そういえば、椎茸も、ほだ木を10回叩くと、収穫量が2倍になるらしい。わかる。ヨーグルトも生き物。叩くと命のスイッチが入る。生命は、振動によって形作られる。
私は3種類のプレーンヨーグルトで実験をした。よく振って、よく叩いた。興味深いことに、日によってコンディションは違ったけれど、平均して一番滑らかで美味しくなったヨーグルトは、私調べでは、森永のビヒダスだった。直感的に思った。ストレスを糧に美味しくなるヨーグルトは体にいいはずだ。ストレスに強い菌を体に取り入れる方がいいに決まっている。作りたてのヨーグルトより、ストレスに打ち勝った、時間をかけて賢くなったヨーグルトこそ上質。話題になっているヨーグルトが本当にいいのかどうか、当たり前だけど、実際に自分で確かめてみないといけない。
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人間だってそうだ。苦労を重ねてきた人の方が、優しく、賢く、美味しくなる。人間の場合、ホロスコープに共通点が浮かび上がる。ライツと土星がコンジャンクションという印。この形は、決して不幸ではない。自ら試練を引き寄せ、乗り越え、一歩先行く、成功の星だ。こないだの話の宮本浩次も、月と土星のコンジャンクション。2つ道があればわざわざしんどい方の道を選び、常に制約を課さないと生きていけない人。おそらく、あの絞った体型も、体質というより、陰でひっそり努力している賜物だろう。
土星といえば代表するのはリアクション芸人。リアクション芸は、侘び寂びの境地、日本が誇る優れた文化かもしれない。出川哲朗、上島竜兵、もちろんライツと土星のコンジャンクション。土の中、汚い水の中に潜って必ず結果を残すパンサー尾形、月と土星のコンジャンクション。狭く苦しい洞窟を探してわざわざ入って行く洞窟探検家の吉田勝次、月と土星のコンジャンクション。もちろん、それだけではないけれど、この形は性質と運命を見分けるひとつの重要な鍵になる。
振り落とされて、叩かれて、這い上がってきた人間は美味しい。わざわざしんどい方の道を選ぶ人は美味しい。昔は楽で稼げる仕事をおいしい仕事と言ったけど、今では、おいしいの意味は変わった。痛くて熱くて苦しいとおいしくて、派手に汚れず見せ場が少ないと、おいしくない、という。
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ヨーグルト革命以後、私はなんでも叩く。お茶でもお酒でも、上質化しそうなものはよく叩く。その日の月のラッキーナンバーで叩いてもいいし、迷ったら、太陽を巡る偉大な数字、33回叩く。愛が世界を変えるってよく言うけど、言葉だけじゃペラペラに軽い。愛も、私たちも、刻々と変わる生き物だってことを知らないと。例えばあの、コンサート会場で感じるバイブレーションを思い出してみるといい。
P.S.
ヨーグルトのコンディションが日によって違うというのは興味深い。私の調子がいい時はヨーグルトの状態もいいし、悪い時は何度叩いてもヨーグルトもボロボロだ。目には見えない腸の状態を見ているようだ。人がどうやって病気になるのか、いかに愛が大事なのか、わかるだろう。
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