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最終回|ここでうまれたもの

このプロジェクトで森に誕生した、子供たちの制作物を紹介します。

01|小屋(受付)/フォトスポット

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落ち葉がフカフカな心地よさに気付き、トランポリンはできないだろうか、とつくりはじめます。まず最初にできたのは落ち葉のクッション。
「クッションができたなら、小屋におきたい!」と残り時間も考え簡易的な小屋をたちあげることにしました。当初は雨を凌げるくらい、屋根のように覆いたかったのだけど、受付みたいな形も気に入りました。全面は黒板塗料で塗り、中には椅子も。もちろん落ち葉のクッションも。この小屋は、”もりびらき”では記念撮影場所として多くの人のフォトスポットになりました。

02|入り口の看板

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”森でつくる”スタート時に、端材の木からイメージし真っ先に制作してくれた看板。設置場所をどこにしようか、色々な場所に合わせてみて、ここに置くことになりました。

03|栄光のかけ橋

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さくらの森への入り口には、水脈があるので、橋が必要でした。そこに目をつけたチームが橋作りに挑戦することに。当初は”手すりもついた赤い橋”のイメージをもっていましたが、手すりは何度も壊れて壊れて。「手すりって、みんな掴むから中途半端な耐久性じゃダメだね。」と、手すりプランから、その材料をつかって橋の幅を拡張することに。カラーリングも森に合わせて茶色×緑。
”もりびらき”の際には、「森にきてくるお年寄りや足が不自由な方のことこ考え、僕たちはこの橋をつくりました!!!」と誇らしげに解説していましたよ。

04|黒板 / 05|モザイクアート

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黒板
4クラスが共有する空間。情報交換をする方法をみんなで考えました。その解決策として生まれたのが”黒板”。これはまず必要だ!と塗料を塗り、クラスを越えてみんなで完成させました。
「雨が降ったら消えちゃった!」→「”ひさし”つくろう!」
「チョーク置き場がない!」→「チョーク置き場をつくろう!」
「黒板消しない!」→「つくってみよう!」
黒板まわりの小物も、全て自分たちが気づき、作り、揃えたもの。
情報交換に、この黒板は大活躍しました!
”もりびらき”では黒板一面に、遊びに来てくれた人の絵が!
モザイクアート
図工室にあったカッティングシートを切って、細かくして、それをぺたぺた。さらに見つけたビニールテープも同じように切って、細かくして、”さくらの森”をつくりました。「2019年 6年生がてんらん会で 誰も入ろうとしなかった森を 三小一番の森にしました!」

06|テント1(ぼくのテント)

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一人の男子が、一生懸命、試行錯誤を繰り返し作り上げた”ぼくのテント”。ここで暮らせるそうです。足元には藁が敷いてあるのでフカフカで、太い木の棒に腰掛けると”ちょうどいい”と感じます。

07|テント2

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こちらは女子による”テント”。この子には完成形が見えていたのでしょう。図工室の奥から布を探し出し、思い通りの外観が完成。風で飛んでは困る!と竹をペグがわりにして、しっかり地面に固定してあります。フロアも木を組み合わせて制作。この頃には、さすがのクオリティに多くの友達を魅了していき、最終的には色々な友達が手伝い(時に寛ぎ)この形まで完成させました。土足厳禁。さっそくここで宿泊してみたいですね。

08|ジャングルムオブジェ

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ひとつ目的を達成したチームが残り時間を使って何ができるかを考えました。すでにブランコ、滑り台、シーソーがある。公園にありそうな遊具でまだここにないものって!?そんな話し合いからジャングルジムに辿り着きました。実際に遊べるくらいに頑丈にするのは難しいから、これはオブジェ!だから登らないでね!

09|カラフルなベンチ

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さくらの森にあるベンチの中でも一際目立つカラフルベンチ。手すりも付いています。家でもこのベンチをどうしたらもっと良くできるかを考えて、靴を脱いでリラックスできるように、レジャーシートを持参して敷きました。さぁ、ごゆっくりどうぞ!

10|竹の水流し

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竹をぱっかーんと割るのが面白い。割ったら何しよう。水を流してみよう。じゃあこれをどこに設置する?高さを出して、流すにはどうしたらいい??試してみたことから面白さを見つけ、具体的に作り込み、水が流れるかどうか、ドキドキしながら微調整!水の行き先は”畑”。”もりびらき”では、実際にじょうろで水を流して見せて、多くの人を”おおー!”と言わせるものができました。

11|ブランコ

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ロープの活用として、思いつたのがブランコ。まずはどの木にかけようか。しっかりした丈夫な木を見つけました。次は、座るところをどうするか?板がいいの?ロープのままがいいの?板に決めたけど、どうやって固定する?いろいろ試して、考えて、終盤ロープが取れてしまうハプニングも乗り越えて、乗って楽しいブランコが誕生しました。

12|ターザンロープ

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ロープを活用し、森に1番最初に生まれた遊具。木に登ってから、えいっとロープにまたがって最後がジャンプして着地します。6年生にはちょうどいい、少しスリルもある大人気遊具になりました。

13|しっかりベンチ

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この森で座る場所が欲しいな。そんな想いから誕生したベンチ。見ての通りのしっかりしたつくりで、安心して座ることができます。ここに座ってゆっくり森を見渡してみてください。

14|背もたれ付きベンチ

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このベンチの特徴はなんていっても背もたれ!背もたれを木材でどうつくればいいのか、考えて、苦労して、試して。。。後ろからこのベンチを見ると、子供たちの考えに考え抜いたその”跡”を見ることができます。背もたれに体重を預けるのはちょっと不安になりますが、安心してください。ちゃんと支えてくれますよ。

15|すべりだい

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この木の形から発想した滑り台。大工さんにアドバイスをもらいながらも、自分たちで木を採寸し、切り出し、つなぎ合わせて、実際に遊べる滑り台が完成しました。滑る部分の竹のガードは、実は別のクラスのチームのアイデアで取り付けられました。クラスを跨いで、みんなが大注目の遊具です。

16|ベッド

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ベッドをつくる!と始まった制作活動。最初は竹のベットでしたが、寝心地を考えて、木の板に、そして最後は藁を敷いて、本当に寝心地のいいベッドになりました。雨を防ぐための屋根もついています。最後の仕上げで、雨水がベットの周りに逃げていくような周辺の土壌整備も行いました。自慢のベッドへどうぞいらっしゃい。きっとすやすや眠れちゃいます!

17|たて穴式住居

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土壌改善したその地面をどんどん掘っていたので、少し心配にもなりましたが、このチームがつくりたかったのは、穴ではなく竪穴式住居でした。台風の影響などもあって藁が足りませんでしたが、その代わりに枝などを活用して、この森でとてもインパクトのある建造物が誕生しました。

18 | 小屋

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小屋をたてたい!そんな想いを大工さんにぶつけて、アドバイスをもらいながら、設計図をつくり、木材を採寸して、切って、打って・・・自分たちの力で、この小屋を立ち上げました。この小屋の制作には、クラスを越えて、たくさんの人が携わっています。色々なアイデアが詰まっています。小屋の中の黒板や、巣箱がついていたり、ドアがひらく仕組みを考えていたり・・・。このプロジェクトのシンボル的な存在です。

19 | 水場

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”濾過装置つくっています!”と教えてくれた時は目を疑いました。自分の家で、つくり方を調べてきて、竹たペットボトル、炭、布、と必要な材料を森で集めて、完成した濾過装置。最終的には雨水をためて、水路をながれ、濾過装置を通って、きれない水がでる、”水場”が完成しました!

20 | 視点を変えるベンチ

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”はしご?” ”木登りののため?” なんて質問も寄せられることもありますが、これはベンチ。男子3人が座れるジャストサイズのベンチなのです。ここに座ると、森を見る視点が変わります。ちょっと高いところから森を見ると、また新しい発見があるかもしれませんね。

21 | ふたつのテント

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奥のテントは木材で、手前のテントは竹材で、それぞれ骨組みとなる材料が異なります。どうしたらしっかり立つのだろう?支えるための工夫を一生懸命、試して、失敗して、また試して。どうしたら、覆えるだろう?これも材料探しから、悩んで悩んで。ここに至るまでのストーリーが詰りに詰まった2つのテントなのです。

22|ひっそり花壇とベンチ

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森の地面をよくみてみると、球根が落ちていることに気がつきました。それをそっと集めて、育ててみたい。そんな想いから始まった花壇づくり。誰にも踏まれないように、森の端っこのひっそりとした場所につくられた”ひっそり花壇”。竹や石でゾーニングがされていて、陽のあたりも大丈夫。そんなこれからの様子も見たいから、座れる場所も欲しい。そんな時に、しっかりした作りの安定したベンチの制作チームが、自分たちのベンチの置き場ををこの”ひっそり花壇”の近くにしてくれました。ちょとやそっとじゃ壊れない、しっかりしたベンチです。ここに座って、これからの花壇の様子をじっくり観察できそうです。

23|巣箱

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”自分の家で飼っている鳥も、この森に招待したい!”この制作は、そんな想いからはじまりました。家のゲージ(鳥籠)をもってくるわけにもいかない。逃げちゃったら嫌だなぁ。じゃあ、他の鳥を招待できればいいのか。鳥の家ってどんな形?巣箱?巣箱ってどんな形?家で調べて、木工作が得意な校長先生の力も借りて。できました立派な巣箱。春先になると、本当に鳥たちが集まってくるかもしれないそうです。どんな鳥がやってくるのでしょう!!

24| ハンモック1人用

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最初のプランは”ハンモックブランコ”。使えそうな材料を図工室から探し出し、どこにつけるか考えて、完成した”ハンモック”。あれ、ブランコは?まぁまぁいいよ、これはこれで気持ちがいいんだ。つくったチーム以外の人も、ここでゴロンと寝そべって、”ちょっと休憩”がプチブーム。活動中の休憩所になりました。「ハンモック(一人用)」の看板も効果あり。みんなちゃんと順番守って、一人ずつゆらゆら楽しみます。

25|シーソー

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木材で”シーソー”ができあがるとは!!
尽きることのないアイデアをたくさん集めて、大工さんと対話しながら、自分たちが本当につくりたいもの/つくれるもの を考えて、決めました。このシーソーには大工さん直伝の釘打ちテクニックも使われています。このクオリティに誰もが乗ってみたくなります。もちろん、これはオブジェではなく、ちゃんとシーソーになるのだから、みんな”わぁ!!”と驚くのです。