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”そうなったらいいな”が目の前にあらわれた!!

いきなりですが、僕のとある1日を紹介します。

AM 9:00    大学生スタッフ採用の手続き書類制作
AM10:00   建設会社の人とオンラインでミーティング
AM11:00 美術の授業を受けに来た高校生と交流
PM 0:00 アフタースクールスタッフとランチ
PM 1:00  小学5年生に、ビジョンを描くワークショップ型の授業を実施
PM 4:00 文具会社の人とミーティング
PM 5:00    つくりたいものがある!という小学生たちの相談にのる
PM 5:30 つくりたいものがある!という中学生たちを見守りながら事務処理

僕は2020年3月まで、小学校の先生でした。図工の先生でした。
いや、今も一応は小学校の先生で、図工も担当していますが、僕は先生なのだろうか?とこうした1日を振り返り、本当に不思議な気持ちでいます。
これは珍しい日ではありません。毎日だいたい、こんな感じです。

今回はそんな不思議な仕事の不思議な環境の話です。

”そうなったらいいな”があらわれた! | 図工×美術

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これはまた別の日に僕が小学3年生と取り組んだ図工の授業のいち場面です。
捨てられてしまうはずだった紙の端材を提供いただき、紙の造形遊びに夢中な3年生です。

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こちらは高校生の美術の授業です。デッサンに取り組んでいます。

この2つの授業。同じ時刻、同じ空間で行われているんです。

信じられないかもしれませんが・・・

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ほら、奥に高校生の姿が見えるでしょう?

空間の仕切りはパーティションでもなく可動式の棚だけです。

これは、僕の中で歴史的な時間でした。
小学生と高校生が、ワンフロアの同じ空間で学んでいる!!

もちろんこれは最初の1歩。
まだまだここで、それぞれの授業が共存できた、というだけです。

でもきっと、ここから何かが生まれそうな気がしています。
そう、思いませんか!?

この空間をゼロから立ち上げるべく、今の仕事に移って1年。
1年前、「そうなったらいいな」と思い描いた風景が目の前で、実現したのです。

”そうなったらいいな”があらわれた! | 大人×こども

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ある日の放課後です。

小学5年生が、iPadのkeynoteをつかって制作したクイズを、その日に見学に来た大人たちに出題し、拍手喝采受けています。

大学生スタッフが小学4年生と一緒にものづくりをしています。

イラストレーターが、小学5年生と一緒にものづくりをしています。

デザイナーが手がける仕事を、小学4年生が興味津々でのぞいています。

この写真の裏では、大人たちが真剣に打ち合わせをしています。

その横で、小学4年生が真剣に秘密基地をつくっています。

この後、短期大学の先生が訪ねてきました。

すごくないですか?

どの活動も、僕が仕組んだものはありません。それぞれが自然と混ざり合って、共存しています。

ここから、とんでもない成果が生まれる・・・のはまだ先かもしれません。
一つ一つの活動は、小さなものかもしれません。
でもきっと、ここから何かが生まれそうな気がしています。
そう、思いませんか!?

大人とこどもがともにつくり、ともに学ぶ。
1年前、「そうなったらいいな」と思い描いた風景が実現したのです。

”そうなったらいいな”があらわれた! | 学校を越える

すごいすごいと思うのは、ここが学校だからです。
街の共有施設でも、習い事の教室でもなく、ここは学校なのです。

小学生?高校生?図工?美術?授業?放課後?
ばっちり線があるような学校の仕組みの中で、境界線がぼやけていきます。

僕は先生?

色々な常識が覆っていくようです。

冒頭に紹介した僕の1日は、「そうなったらいいな」と思い描いていませんでした。1年後、まさかこんなスケジュールで過ごしているとはw

でも、思い描いた「そうなったらいいな」が少しずつカタチになってきています。
(理解して協力してくれる人たちのおかげです。本当に感謝です。)

ここからが本番。きっと、ここからがもっと勝負どころ。
今、動き出したこの環境をもっともっと、回して、揺さぶって、成長させていきたい。

こんな環境、日本にはまだないと思います。
こういう環境があると、何がいいの?という話は今回はちょっと引っ込めて。

でもきっと、ここから何かが生まれそうな気がしています。
そう、思いませんか?