タッチタイピングとは?

わかるようでわからない最近の言葉なのか。
自分が学生だった頃、情報システム工学科で習ったのは、
『ブラインドタッチ』だった。
ブラインドタッチは、習ったというより、覚えろ!というスタイルだったな。
特に、練習とかの授業はなく、パソコンはいつでも好きな時に使っていい。
ただし、試験はするから、各自練習しなさいというスタイルだった。

試験といっても全員集まって何かするわけではなく、
『GoldFinger』というクソダサい名前のタイピングアプリで、
勝手に覚えて、勝手に試験を受けて、勝手に合格しておきなさい。
結果だけは見ておくのでよろしく。って感じだった。

まぁ、いい加減な学校だったから、真面目に合格した人がどれだけいたかは
定かではない。
自分は人付き合いが得意な方ではなかったので、友人の話にはなるが、
その友人は、いろんな人から、試験の代行を頼まれていて、
その友人から、頼まれていくつかクリアしたのは覚えている。

はっきり言えることは、あの時、ちゃんとやっておいて良かった。
齢40を過ぎて、会社員として働いていても、ブラインドタッチを身につけている人は皆無。
キーボードを見ながらでもそこそこ打てる人はいるけど、見ないで打てる人はほぼいない。
会社でブラインドタッチ大会をやったら、おそらく表彰台には乗れるだろう。
もしかしたら、ダントツのトップかもしれない。

パソコンというのは罪な道具で、文章書いたり、メールしたり、資料を作ったり、プログラミングしたり、図面ひいたり、グラフィックしたり、作曲したり、とにかくいろんなものがハイレベルで作成できる、未だ限界のない道具だと思う。
その中で必ず使用するキーボード。
筆記用具で言えば、ペンと揶揄されるが、あいうえお表でもある。
キーボードを見ながらしか打てないというのは、あいうえお表を見ながら、字を書いている感覚に近いと思う。
そんな人、近くにいますか?ちなみにうちのおばあちゃんは字が書けない人でした。
これから先、自分が死ぬ頃には、うちのお爺さんは、キーボードが打てない人でした、と言われる日がくるのでしょうか。

話をしながら、聞きながらメモを取る人がいるように、
ブラインドタッチができるということは、人と会話をしながらでも、
パソコンでメモをすることさえできる。
かな入力ができたりしたら、それはもう速記レベルだ。

タッチタイピング?触れるタイピング?
そんな生ぬるい言葉が生まれてくる時点で、ブラインドタッチができる人がどれだけ少ないのかが、容易にわかる。
ブラインドタッチとは、盲目のタイピングだ。
どんなゲームやアプリを使ってもいい。今それなりに打てるレベルでもいい。
もう一歩先を目指して、タッチタイピングから、ブラインドタッチに登ってほしい。
これは誰にでもできるのに、誰もできていないと言える、数少ないスキルなのだから。

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