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何が「世代間の分断」だ?壁を作ってるのはあなたたち老害のほう

この記事ヤバイ。この「今村忠」って人、何歳なんだろう?

「どこの国の歌合戦だ」。16日に発表された大みそかのNHK紅白歌合戦の出場者を見て、首をひねったのは小欄だけか。「NiziU」「JUJU」「Superfly」「BABYMETAL」…。計42組のうち横文字名が白8組、紅10組と半分近くもいて、どんな人たちで何を歌っているのかさっぱり分からない。

この人は、昭和60年くらいからタイムスリップしてきたのだろうか?平成時代の30年間を丸々眠りについていたのだろうか。DREAMS COME TRUEが紅白に初出場したのは1990年。ちょうど30年前だ。1991年にはSMAPが初出場した。つまり、横文字のグループ名が紅白を席巻したのは、今に始まった話ではない。

しかも、BABYMETALやNiziUはともかく、JUJUやSuperflyは、どちらも既に10年以上のキャリアを持つ中堅だ。JUJUは44歳、歌手としてのキャリアは17年。Superfly(越智志帆)は36歳で、歌手としてのキャリアは14年。決して「若者」ではない。ついでに言うとBABYMETAL(中元すず香)だって、年齢こそ22歳と若いが、BABYMETALが結成10年、可憐Girl'sを含めるなら歌手としてのキャリアは12年だから、もはや中堅の域にあると言える。

ちなみに、美空ひばりの初トリは20歳の時だから、現在の中元すず香よりも若い。そして、暴力団との交際が問題になって紅白落選したのが36歳の時だから現在のSuperflyの年齢の時だ。美空ひばりが最後に出場した1972年の紅白の最高齢は三波春夫の49歳で、出場歌手の9割以上が40歳未満だった。もしも、今の紅白の大半を40歳未満で固めたら、この人はなんて言うだろうか。

つまり、1960~70年代の紅白は、当時のお年寄りから見れば、今のBABYMETALやSuperflyの世代しか出ておらず、めちゃめちゃ若者向けの番組だったのだ。ということは、当時の紅白がモンスター番組だったのは、お年寄りが、今村忠さんのような「当時の若者」に心優しく付き合ってあげていたからこそモンスター番組たりえたのだ。

だとしたら、今度は、「当時の若者」だった「現在のお年寄り」が、現在の若者に心優しく付き合ってあげるのが、正しい姿勢じゃないの?

 五木ひろし、郷ひろみ、石川さゆり、坂本冬美といったベテラン歌手の名前にはホッとした。

いや、ホッとされては困るんですが。53歳の坂本冬美を除けば全員還暦すぎてます。49歳が最高齢だった1972年と比べてみてくださいよ。ヤバさがよくわかるでしょ。もちろん、当時とは平均寿命も違いますし、歳をとっても活躍できるのは素晴らしい事なので、こいつら全員いなくなれとかは思いませんが、老人が若者の活躍の場を奪ったり、若者の活躍を否定するのは関心しません。

「世代の分断」とおっしゃいますが、分断させてるのは、昭和50年代で時間が止まってるあなたたちお年寄りのせいでしょ。

今年、どういうわけか紅白に選ばれなかったYOASOBIのikuraさん(19歳)は、「カラオケで津軽海峡冬景色を歌う」と言ってますよ。つまり、まさに現代の若者は、上の世代に対して分断なんて感じてないんですよ。石川さゆりさんは62歳ですから、ikuraさんとは祖母と孫くらいの年齢差があります。でも彼女は祖母世代の、昭和のヒット曲を、何の抵抗もなく口ずさんでいるわけです。

要するに、自分たちの殻に閉じこもって若者文化との間に壁を作ってるのは、老害世代のほうです。昔のお年寄りはそうではなかった。20代のガキンチョどもが大物気取りで紅白を占有していた時代も、何一つ文句も言わず(かどうかは知らないが)それを見てたわけですから。

今の年寄りはダメだね。思想は左がかってるくせに、思考は保守的というか、硬直した考え方しかできない人が多すぎる気がします。

「最近の若い者は……」という言葉は5000年前のエジプトの壁画にも刻まれていたくらい普遍的な言葉だそうですが、今の日本はむしろ

「最近の年寄りどもは……」

と言うべきでしょう。

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