こども園からのまちづくり

こども園の設計の仕事を始めて気付いたこと。

郊外においても共働きが多くなり、助成金も多く出るため、こども園はどんどん拡大して大きくなっている。
でもこのことが街や人に良い影響を与えている。

こども園では色々な人を集められる。

近くにスーパーマーケットがあれば、子供を迎えにきたついでに買い物が出来る。カフェが併設してあれば、昼間は専業主婦の溜まり場、夜は夫婦で迎えに行けば、そのまま食事をとることも出来る。シェアオフィスが近所にあれば、フリーランスの人には送るのも、迎えに行くのも非常に便利だ。老人ホームを併設しているところは、交流による老人のボケ防止にも効果が出る。塾や学童保育の併設、もしくは使わない部屋を学習室に転用するなどで夜の時間も効率よく施設を使える。施設に付随して児童用本屋や駄菓子屋、パン屋などの併設は魅力的な光景を作り出す。

あとは車が増えることによる、交通の問題さえ解決できれば良い。道路を作るのではなく、保護者への一方通行などのルールの徹底化である程度は解決可能だ。

こども園は他にも色々な可能性を秘めている。

何より一人の経営者が大きく町を変えられる可能性もあるのが魅力的だ。

20世紀の中ごろまで鉄道の駅が人々の賑わいの中心であり、車社会化によって、まちから人々の賑わいは消え失せた。商店街はシャッターだらけで、寂しさだけが残る。

東浩紀らはショッピングモールによる新しい都市計画を夢見てきたが、実際はネットショッピングによってその地位は徐々に追いやられている。けれども廃れてきたら、一部をこども園に改修してしまえば良い。

ロメロ監督の「DAWN OF THE DEAD」ではショッピングモールが舞台とされた。それはゾンビが無意識的でもショッピングモールにあつまることで、消費社会を風刺した。そして、最後は黒人と女性が生き残ることで、これからの時代に希望を見出した。

こども園を舞台にしたゾンビ映画が見てみたい。。。



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