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大人のブックトークは楽しいかも、という話

たまに大人向けの「ブックトーク」をしたいなぁ、と思う時があります。準備に手間がかかるのでなかなか実行はできていませんが。

「ブックトーク」というのは、そのまま広く「本の話」の意味で使われることもありますが、図書館司書の資格課程で習う読書推進の手法の一つです。本に興味をもってもらうために司書が本を何冊か紹介する方法。
ちょっと固いですが辞書的には次のように説明されます。

図書館員が子どもや成人の集団を対象にして、何冊かの本を紹介すること。学校のクラスや読書会などの集団に対して行われる。
正式なブックトークでは、特定のテーマに沿って、5~7冊程度の本を順序良く合わせ、あらすじや著者紹介などを交えて、本への興味を起こさせる工夫をすることが大切である。学校図書館などでは読書指導の一環として行われる。

『図書館用語集 三訂版』より抜粋


「順序良く合わせ」、「本への興味を起こさせる工夫」がポイントで、言うのは簡単だけどなかなか難しい。
多いパターンは物語の要素やメインテーマで繋いで、内容紹介しつつ本文も読む流れです。例えばテーマを「猫の出てくるお話」と設定したら・・・

「長靴をはいた猫」は賢くて勇敢な猫
→同じように賢い猫でもずる賢くて怖い猫もいる「注文の多い料理店」
→怖い猫はネズミが逃げるからいいこともある「八方にらみ猫」

・・・という感じで繋げていくわけですが、実際に話す時には本だけを持って話し、盛り上がる本文を少し読むこともします。主に子どもが対象で、私が聞いたことがあるのも学校と公共図書館のイベントでした。上手な人がやると、すぐに貸出する子がいたり、読み聞かせをねだったり、となるから反応が目に見えてわかるし、大人が聞いていても本に興味をそそられます。

ブックトークは大人も楽しめるんじゃなかろうか?

子ども向けにされることが多いブックトークですが、大人でも1冊の本を読み終えた後に関係する違う本に手をのばす人は少なくないと思うので、自分が話したり、人の聞いたりすると楽しめるんじゃないかな、と。

1冊の本をきっかけに関連する他の本が読みたくなる、という連鎖。
例えば・・・

夏の短編アンソロジーを手にとる
→金魚が出てくる短篇が載っていて好きになった
→次の本は金魚の長編小説を読む
→ついでに金魚の写真集を手にとる

とか。
気になった作家さんの他の著作を読む方が多いとは思いますが、私は主題がその時の気分に合って、同じ主題で違う本を手にとることがけっこうあるし、連鎖すると世界が広がる感じがして好きというのもあります。

なかなか人を集めてブックトークをするのは難しいですが、noteの記事で書けたら読んでくれる人もいるかなぁ、と思う今日この頃。
人前で話したシナリオもあるのでボチボチあげていこうと思います。

人前で話したのは本がメインと言うより旅先と繋がるものなので、ご当地本特集みたいになるかも?
いずれにしろのんびりやっていきます。




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