京都駅発の市バスに「個人情報」があふれる理由

京都に住んでいると、市バスのお世話になることが多い。そこら中走っていて、街中の通りには10台ぐらいが列をなしている光景もよく見かける。

車内で話されていること

そんな市バスを利用していて気づいたのだけど、特に「京都駅発」の市バスには「個人情報」があふれているのだ。聞こうとしていなくても、結構大きな声でみんな話をしているので耳に入ってくる。

「看護学校を卒業して、この春から大阪の病院で働く」
「お父さんは転勤族で、家にはいないことが多かった」
「前の彼氏とはもう別れてもう3年くらい経つ」
などなど

もちろん、どんな交通機関に乗っても、多少はこういう話をしている人はいる。でも、京都駅発の市バスでは、そこら中でこんな話をしている人がいる。

個人情報があふれる理由

理由は簡単である。

多くの関西人が、初デートの場所に京都を選ぶから

である。関西出身の人であれば、身に覚えはないだろうか。春に初デートなら「円山公園の桜」、秋に初デートなら「永観堂のもみじ」ではなかっただろうか。

京都駅でお昼前後に待ち合わせして、そこからバスで観光地に向かう。デートするくらいなのだから、それまでにもある程度話したことはあるけど、ほとんどの場合、2人で深い話をするのは初めて

だから、自分の個人情報をまずは紹介し合うことになるのだ。そして、初めてのデートにテンションが高い2人は、ついつい声も大きくなってしまうのである。

初デートに京都を選ぶ理由

思えば、ぼくも奥さんとの初デートは京都。京都の街を歩きながら、たくさん話をしたことを思い出す。

だから夫婦になった今、2人でバスに乗っている時に、初々しいカップルの会話が聞こえてくると、「うまくいきますように」と暖かく見守らせてもらっている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?