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ドッグトレーナーが教える、わんちゃんのイタズラや問題行動の直し方

あなたは、わんちゃんのイタズラや問題行動に頭を悩ませたことがありませんか?家具や家電を噛んで破壊する、吠え癖や噛み癖が直らないなど、さまざまなものが挙げられるかと思います。

こちらの記事では、わんちゃんのイタズラや問題行動の簡単な直し方についてご紹介します。

わんちゃんがイタズラや問題行動をする理由

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まず、なぜわんちゃんはイタズラや問題行動をするのかを見てみましょう。理由がわかることで、自然と対処方法も浮かび上がってくるはずです。

●ストレスが溜まっているから

わんちゃんがイタズラや問題行動をする理由の1つとして、ストレスが挙げられます。

あなたは、わんちゃんと定期的にお散歩できていますか?わんちゃんはさまざまな理由でストレスが溜まりますが、主な原因は運動不足です

他にも生活環境の変化や、飼い主様とのコミュニケーション不足などが考えられます。

●飼い主様が構ってくれるから

あなたは、わんちゃんがイタズラや問題行動をした場合にどのような対処をしますか?おそらく、ほとんどの方が「あー!ダメ!」などと大きな声をあげてしまうはずです。しかし、これこそがわんちゃんのイタズラや問題行動を助長する原因です。なぜなら、わんちゃんは「イタズラをすることで飼い主様が構ってくれた」と考えるからです。

特に、日頃からコミュニケーションが不足していると、わんちゃんは飼い主様の気を惹こうとイタズラしてしまいます

飼い主様自身はしつけをしているつもりでも、わんちゃんからすると飼い主が構ってくれる良い機会になっているのかもしれません。

●退屈だから

わんちゃんは、ただ単に退屈だからイタズラや問題行動をしている可能性があります。

特に、留守番中で飼い主様が不在のとき、わんちゃんは寝るか一人遊びをするしかありません。そのため、家具や家電にイタズラをして、暇つぶしをしているのでしょう。なかには、ティッシュやトイレットペーパーを掘って遊ぶわんちゃんもいます。

ちなみに、退屈だからイタズラや問題行動をするというのは、わんちゃんに危険が及ぶ可能性が高いです。なぜなら、「何となくそこにあったから…」と、わんちゃんにとって有害な食材を食べてしまうかもしれないからです。玉ねぎやチョコレートは、わんちゃんが食べると命にかかわる食材としてよく知られています。それらの食材を誤って食べてしまわないよう、食材管理は徹底しましょう。

わんちゃんのイタズラや問題行動の直し方

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それでは、本題でもあるわんちゃんのイタズラや問題行動の直し方についてご紹介します。

いちばん大切なのは、飼い主様に叱られたとわんちゃんが理解しないことです。わんちゃんのイタズラや問題行動で飼い主様が叱ってしまうと、信頼関係に溝ができてしまう可能性があります。また、先述したように飼い主様に構ってほしいがために、イタズラや問題行動をしてしまうこともあるからです。

では、どのように対処をすればよいのでしょうか?

●大きな音で驚かせる

わんちゃんのイタズラや問題行動を現行犯で見つけた場合には、わんちゃんを驚かせて止めさせましょう。具体的には、空き缶にビー玉やおはじきなどを入れて封をしたものを用意し、イタズラや問題行動をしているわんちゃんの近くに投げる方法です。そうすると、わんちゃんは大きな音に驚きイタズラを止めるはずです。このとき、決してわんちゃんに当てないよう気をつけましょう。

この対処方法で大切なのは、わんちゃんの死角から缶を投げるということです。飼い主様が投げたとわんちゃんに知られてしまうと、わんちゃんは飼い主様のことを嫌なことをする人と判断するようになってしまいます。そのため、必ず死角から缶を投げるようにしましょう。

缶を投げることによってわんちゃんがイタズラを止めたとしても、褒めてはいけません。褒めてしまうと、わんちゃんは「イタズラしたことを褒められた」と勘違いする可能性があります。わんちゃんがイタズラを止めたときには、飼い主様は見て見ぬふりをするようにしましょう。缶を回収するときも、飼い主様が投げたと悟られないようこっそりと回収すると◎

ただ、飼い主様によっては「わんちゃんは耳が発達しているから、大きな音を出したらストレスにならないかな?」と心配してしまうでしょう。確かに、突然の大きな音にストレスを感じることがあるかもしれません。しかし、大切なのはストレスとなる原因が飼い主様ではないという点です。わんちゃんは、イタズラをしたからストレスの溜まることが起きたと考えるため、徐々にイタズラの頻度も軽減するでしょう。

●無視をする

無視をすることも、効果的な対処方法です。先ほども述べたように、わんちゃんは飼い主様に構ってほしい、または構ってもらえるということを知っているから、イタズラや問題行動をしているのかもしれません。

もしわんちゃんがイタズラをしていたとしても、完全に無視をしてしまいましょう。たとえわんちゃんが家具や家電を噛んでいたり、飼い主様に甘噛みをしてきても、一切反応してはいけません。

ここで大切なのは、わんちゃんに「こんなことをしていても無駄だ」と理解してもらうことです。わんちゃんが飼い主様に構ってもらえないと理解するようになれば、自然とイタズラをしないようになるでしょう。

●わんちゃんと一緒に思い切り遊ぶ

わんちゃんがストレスを溜め込んでいるのであれば、一緒に思い切り遊んであげましょう。

室内でもよいですが、理想はドッグラン広い公園など、走り回ることができる場所です。わんちゃんがヘトヘトになるまで飼い主様と遊ぶことで、心身ともに満足するでしょう。ストレスが解消されたら、イタズラや問題行動も収まっていくはずです。

ドッグトレーナーが教える!犬のイタズラや問題行動の直し方 写真③

わんちゃんがイタズラや問題行動をするのは、必ず理由があります。まずは、わんちゃんのイタズラの原因をきちんと把握することが大切です。原因に合った正しい対処方法を実践することで、イタズラや問題行動は徐々に改善していくでしょう。

●ライター: けんぴ
元ドッグトレーナー
●編集:うしすけチーム

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