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King gnuを求めて福岡へ②

↑続き。
福岡2日目。
この日は大宰府に行ってから博多駅の近くでもつ鍋を食べ、お土産を買って空港へ行く。予定はあまり詰めていなかった。
それなのに出発ギリギリになったのは、順番にアイロンを使っていたからだろうか。友人の希望で朝からトマトラーメンの店へ。
店内は私達しかいない。平日だからだろうか。
トマトラーメン、美味しかった。なにより〆のリゾットが溜まらない。これは家で再現できない味だ、と味わって食べた。かなり満足。


これが
こうじゃ

朝食を終え、博多駅からバスで大宰府へ。電車もあったけどバスだと直通だった。
バス内でKing gnuのグッズをつけたお姉さんが隣に。(混んでて私は友人と離れて座った)1人で大宰府へ行くのだろうか。ライブの翌日に。
まるで、北海道のときの自分のようだと勝手に親近感をもつ。

大宰府でさっそく梅ヶ枝餅を食す。こういうのはお参り後に食べるものかもしれないが、誘惑に勝てなかった。
麒麟の像があってテンションがあがる。(十二国記を読んでいる最中だった)

麒麟

お参り前にトイレに行き、戻ってくると友人がなにやら話していた。なんと、友人母と福岡の友人と!
なんたる偶然。旦那さんは今日はいなかった。4人でお参りし、私はお守りを購入。おみくじも引いた。

大宰府に、父がよくくれる鉛筆を見つけた。私の両親はよく2人で旅行に行く。そのたびにお土産をくれるのだ。受験シーズンは学業のお守りをもらったが、受験に関係なく時折鉛筆をもらっていた。社会人になった今、鉛筆は意外と使う。なのでありがたくとっといているのだが…そうか、ここで買っていたのかとわかった。

梅の花

大宰府を満喫し、お土産屋が並ぶ通りを歩く。友人母ズとは別れていた。
私はどんぐり共和国を発見した。共和国には入国せねばならない。
『耳をすませば』と『コクリコ坂から』のレトロファイルと、ファイルを入れて飾る額縁を購入。満足した。

電車で博多駅まで戻り、もつ鍋の店へ。

他の店舗は予約できず、ホテル内のこちらの店へ


もつを待っているあいだに飛行機の運行状況をチェックする。福岡は大丈夫だが、東京のほうが大雪らしい。私達が乗る予定の飛行機は飛ぶ予定になっていた。
もつ鍋と酒を楽しみ、駅の中でお土産探しに。
友人は私以上にお土産を買うので、お土産を買う時間をたくさんとった。
めんべい×2、通りもんはもちろん九州限定のポテトチップスと苺のバームクーヘンを購入。母からあまり買わなくていいよとお土産代をいただいていたので、このあたりで終わらせることに。

買うしかない…!


空港に移動し、時刻表を見上げた時だった。

私達が乗る予定の飛行機が運休になっていた。

人は追いつめられると本性を現すという。

私達は急いで受付へ行き、飛行機の振り替えを希望した。私は追いつめられるとなんとかしようと早く動くらしい。友人を引き連れるようにして先陣を切っていた。
やはり、東京の雪が原因だった。私達が乗る前の便から休止になったそう。朝から決めてくれたら、こんなに慌てなかったかもしれない。(朝から時折飛行機の運休を確認していた)
翌日の振り替えも全部埋まっていると言われた。
私達は今夜の宿もないし、帰り方も失った。友人はすぐに職場へ電話し、明日の仕事を休むことに。私は職場に電話しなかった。ほうれんそう(報告、連絡、相談)ができない社会人である。
私は明日の仕事に行く気満々だった。なぜなら、繁忙期だからである。
繁忙期に有休を3日とった挙句、これ以上休む趣旨の電話ができなかった。なんとしても帰らなければならない。

飛行機が無理なら新幹線がある。空が駄目なら陸だ。
とりあえず博多駅へ戻ることに。手持ちのお金を確認すると2万円あった。
飛行機代は、旅行会社経由なので後日返ってくるそうだ。
一応もっとおろしておくか、とATMによった。しかしお金がおろせない。残高が1000円以下だった。

私は普段、2枚のクレカを使っている。
ひとつは口座からそのまま引き落とすカード。
もうひとつは来月払いになるカード。
何を思ったのか来月の請求を恐れて後者のカードを家に置いてきた。私は本当に馬鹿だった。

ちなみに貯金用の口座は別にあるため、給料日にせっせと貯金用のお金を移している。貯金用口座も福岡にいる今手が出せなかった。

絶望したまま、駅員さんに聞きながら地元までのチケットを買う。
友人は高校からの付き合いなので地元が近い。なので、今夜は実家に泊まってから明日家へ帰ることに。
友人母は新幹線で来ていたので、先に乗って福岡を出ていた。
なんとか2万以内でチケットを購入。混むと思って指定席を選んだ。指定席でも駅員さんのおかげで隣同士になれた。(1番前や後方など、席の場所も選べる)

不安なまま、友人の希望でスタバへ。
期間限定のフラペチーノを飲む友人を眺めながら、私は窮地に立つと不安で何もできなくなるのだな、と気づいた。このあとどうなるか分からないときこそ、笑いながらフラペチーノを飲める人間になりたい。

余裕のスタバ(友人撮

もしかしたら新幹線が止まって一晩過ごすかもしれないので、お弁当を購入する。(友人もち)
新幹線は空いていた。ほとんどの人が明日の振り替えにしたのだろうか。
話したり、携帯をみたりしながら過ごすと、あっという間に名古屋に着いた。名古屋で乗り換えをする際、友人が味噌カツサンドを購入。私の分も買ってくれた。(弁当代含め後日返す約束をする)名古屋まで来てやっと安心できた。

籠城を覚悟した夕飯


ちなみに家族には逐一報告ラインをしていた。

ついに友人の地元へ。友人は先に着いていた友人母と迎えにきていた友人父のもとへ帰っていった。友人の、物事に動じない姿勢がなかったら私はパニックになって不安に押しつぶされていただろう。
私の地元の新幹線の止まる駅にはタクシーがある。しかし私はお金がないので歩いて帰ろうとしていた。が、母が迎えに来てくれることに。(友人は母が迎えに来てくれることを確認してから去った)
私の不注意で無一文になったのに、周囲のおかげで無事に家まで着いた。

布団に包まり、やっぱり家が1番だと思った。
クレカは財布にしまった。

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