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YOASOBIを求めて北の大地へ①

これは今年2月の話。

YOASOBIのzeppツアーへ行ってきた。
6月のライブを見送っていたので、次こそは絶対行きたいという強い意志のもと、手あたり次第、全部応募した。
ファンクラブに入り、アルバムを買って最速で応募した。
そして当たった。

北海道だけが。

いや、当たっただけありがたい。
「まさか福岡や北海道が当たらんよな~」と思っていたら当たった。
関東に住む私は、絶対に日帰りできない距離だ。入金しながら、本当に北海道に?私が?と自問自答していた。一応そのあとの応募で東京、名古屋、大阪を希望したが全滅した。
福岡は別のライブで遠征する予定なので、スルーした。

やっと北海道以外を諦め、動いたのは12月。飛行機とホテルをそれぞれ予約するのは面倒で、旅行会社のツアーを申し込んだ。
zepp sapporoの最寄りが中島公園駅なので、中島公園駅から近いホテルを選ぶ。これが後に後悔すると知らずに。
2月1日(木)がライブの日だ。必然的に1日と2日を有給にしなければならない。有休をなんとかもぎとり、12月から1月にかけてずっと調べていた。北海道のグルメを。

1人旅は初めてではないし、北海道も幼少期に行ったことがある。
食べることが好きなので調べることが楽しかった。noteや北海道旅行のブログを活用し、次の日(2月2日)に行く場所を決める。
予算を確保し、雪国で滑らないようブーツを買った。これは正解だった。

成田空港を朝の8時すぎに出ると家族に話すと、間に合わないから前泊しなさいと言われた。空港には最低1時間半前には居たほうがいいらしい。飛行機に乗るのが数年ぶりだったので、電車感覚でいた。

成田駅近くの、送迎バス付ホテルを急いで予約する。

そして1月31日に、仕事場へ旅行用鞄を持ち込み、退勤後にホテルへ向かった。夕飯は電車を待つあいだにパンを食べた。
ホテルについたのは22時半だ。駅から結構歩いた。
駅近のアパホテルが羨ましかった。成田空港に駅があって、電車で行けることに気がついた。アパホテルで良かったじゃん、と後悔した。
(なぜか空港にはバスでしか行けないと思っていた)

シングルを予約したはずが、ベッドが2つあった。
荷物を広げ、さっさと風呂に入って深夜アニメを見ながら寝た。乾燥を恐れて風呂にお湯をため、フロントから加湿器を借りてほぼゼロ距離で寝た。そしてマスク。ホテルに宿泊すると次の日の喉が死ぬので、寝るとき用のマスクを持っていた。

遅刻しないよう、スマホのアラーム音は最大にした。ここで事件が起こる。

充電器のアダプタを忘れた。

友人がいれば借りれたものの、1人なので誰も頼れない。書きながら思ったが、ホテルのフロントに聞いてみれば良かった。そもそもモーニングコールをホテルのフロントにお願いすれば良かった。
携帯用充電器で誤魔化しつつ、とりあえず寝た。

次の日。無事に起きることができた。
朝食付きだと思い、急いで身支度をして下へ向かう。バスの出る時間が決まっているため、ビュッフェを楽しめる時間は30分もない。期待しながら降り、念のためフロントで朝食の有無を聞くと、あなたの予約は朝食付きではないと言われる。ショックを受け、ロビーのソファに座る。
外国人の集団がぞくぞくと降りてくるのを尻目に、バスがやってきたので乗車する。

無事に空港へ着いたので、コンビニで念願のアダプタを買った。
本当は空港内の電気屋に行きたかったが結構歩くので諦めた。
フードコート的なところでハンバーガーを食し、コンセントを見つけて充電をした。本を読んでいるあいだに搭乗の時間になり、流れにのることができた。
久しぶりの飛行機だが、なんとかなるものだ。


ついジャンクフード選びがち


10時すぎ。
ついに千歳空港に着いた。窓からみえる雪景色にテンションがあがる。
ちなみにスーツケースではなく手持ちの鞄で行ったためすぐに出ることができた。電車に乗り、まず向かったのは物販会場だ。
物販のタンブラーが目的である。ただこのタンブラー、在庫数が少ないのかすぐに売り切れてしまうらしい。すでに受注販売が決定しているが、予約するほど欲しいわけではないけれどもし現地で買えるなら買ってみようという軽いノリだった。

スマホの地図を頼りに、zepp近くの物販場所へ移動する。
到着すると、すでに列ができていた。私も例にもれず並ぶ。物販開始時間まで2時間。寒さでスマホの充電が減るので、電源を切った。話す相手もいないので、ただじっと待っていた。途中、吹雪になり死ぬかと思った。

北海道の道を歩いて思ったこと。
いつ滑るかわからないので両手を空けるようにした。イヤホンをさす余裕はなかった。(スマホは立ち止まってから確認した)
また、折りたたみ傘ではなくフードつきの上着か帽子を持ってくるべきだった。吹雪が耳につまった。下調べが食に全振りしたため起きた悲劇だった。

凍えてきた頃、物販が開始した。
タンブラーは買えなかったがTシャツとタオルが買えた。ファンクラブのスタンプを貰う方法がわからなくて、ステッカーをくれたスタッフに聞いたら丁寧に教えてくれた。1人だと他人の優しさが身に染みる。
その節はありがとうございました。


雪のなかのzepp

zeppへ向かい、人が少ないうちに写真を撮ってからドリンクを交換する。ドリンクを交換しましたよ券を財布にしまった。
戦利品をぶらさげ、お腹を空かせた私はジンギスカンを食べにすすきのへ向かった。
ジンギスカンの店「だるま」がお目当てだった。昼からやっている店舗を事前に調べ、迷子になりながら辿りついた。14時半だったので、店内はまばらだった。私が席について注文し、肉を焼く頃にはお客さんはいなくなっていた。

せっせとジンギスカンと野菜を焼いていると、カウンターの向こうから店員が手伝ってくれる。むしろここはお任せするべきだろうか、と席を離れてトイレへ向かった。戻ると、少し焦げていた。
さっきの行為は店員のご厚意だったらしい。そのあとは、私が食べているあいだに焼いてくれた。食べ終わると私が焼く。だるまのシステムをあまり理解していないが、私の好きにさせてくれた。

このあと焦げる

お腹がいっぱいになると、一気に眠くなる。眠いのに体は冷たい。
はやく休みたい、とホテルへ向かった。

15時にチェックインする。部屋をグレードアップしましたよ、とフロントで教えてもらった。
最上階だった。またしてもベッドが2つあった。
私にはホテルの部屋がアップグレードする運がついているらしい。


広すぎ


このホテルは大浴場があるため、さっそく行くことにした。

ライブが始まる直前まで、湯船につかる贅沢さ。
冷えた体は温まり、部屋に戻って戦闘服に着替えた。部屋で何枚か記念写真を撮ったあと、ついに外へ出た。

吹雪は強くなっていた。
私の整理番号は500番ぐらい。会場を囲むようにして列を作った。

zepp参戦は初めてだ。zeppはなんと、座席がない。つまり入った順から場所取りをするのだ。私は見取り図を確認しては脳内でシミュレーションした。少しでもステージに近づけるなら、真ん中より横。そのために煩わしいドリンクの交換も事前に終わらせていた。

完璧だ、と荷物を整理していると、ドリンク交換しましたよ券がない。
確かに財布へしまったのに。
記憶を探ると、ホテルの部屋で記念撮影をするときに出していたことを思い出す。券をグッズと並べて撮っていた。

ホテルに戻る時間がないので、どうにでもなれ精神で待機した。
入場する際、スタッフに交換したよ券を忘れたことを伝えた。スタッフはすぐに責任者?に聞きに行ってくれた。そのあいだにどんどん人が入場する。私は気が気ではなかった。
戻ってきたスタッフは、もう1回買ってもらうことになると言った。
今すぐ入場できるならいくらでも払う、とドリンク1回分のお金を払った。

そしてパニックだった私は当初狙っていた扉と逆の扉から入った。
まだ入れます、というスタッフの案内のもと、隅ではあるが前の方へ行けた。
鞄をお腹へ回し、スマホをポケットに移動する。
ついに、ライブが始まった。

結論からいうと最高だった。
何度もテレビでみてきた2人とバンドメンバーがいた。
声を出して手拍子したいのに、ぼんやり見つめていた。撮影OKだったのでちゃっかり写真は撮った。
自分の中で、群青を生で聴けたのが最高だった。
群青で涙腺が崩壊してしまった。前職の、あがいた頃ずっと聴いていた曲。マックで一晩過ごした帰り道に繰り返し聴いていた。そのころを思い出してしまったから。

気づいたらライブが終わっていた。本当は1曲ずつ感想を書きたいが、あくまで旅行記なので省略する。ただ、私はこのために1人、遠い地へ訪れたのだと実感した。


最高だった


箱の外で記念撮影をする人々。私は人の群れを抜けると、時刻を確認した。本当はホテル内のカフェでスープカレーをいただきたかったが、ちょうどクローズする時間だった。代打案である、すすきののスープカレー店を目指すことにした。

ホテルをすすきのでとれば良かった、と後悔した。今日だけで中島公園とすすきのを何回往復しただろうか。今度は会場近くのホテルではなく、飲食店の多い場所でホテルをとろうと決心した。

夜遅い時間(21時ぐらい?)なのにスープカレー屋SHO-RINは並んでいた。もう動く元気がなかったので、待つことにした。帰り際にいただいた短編小説を読んでいたら、順番が来た。

スープカレー、美味しかった。
北海道に来てから美味しいものしか食べていない。ラッシーも注文した。


小説と共に


満足したところでホテルに戻り、大浴場で温まってから写真を見返した。
ぶれていたり対象が端になってしまったり。他の人がSNSにあげているような綺麗な写真が撮れなかった。でも、私が撮った、私のファルダにある写真だからこそ価値がある。
他の人が載せている写真をありがたく見つつ、自分の写真を見返してはニヤニヤした。

空気清浄機を見つけ、ベッドの横に移動して寝る。
近いうち他のライブがあるため、絶対に風邪を引きたくない。空気清浄機に頼りに寝た。

2日目に続きます。






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