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【広告のコツ】新聞折込チラシの部数について

皆さんは新聞を定期購読しているでしょうか?

むかしは7割~8割くらいの家庭が取っていた新聞ですが、最近は4割程度の家庭しか新聞を取っていないようです。

そういう私も紙の新聞を読む機会は殆どないのですが、仕事柄、新聞にチラシを折込んでもらう事が多いです。

そこで、新聞折込チラシでプロモーションを考えている方!!
今現在、新聞折込チラシでプロモーションをしている方に、新聞折込チラシの適正部数をお教えしたいと思います。

ところで、新聞折込チラシってどう言う仕組みかご存じですか?

①まず広告代理店にチラシを新聞に折込みたいとお願いする。
②チラシデザインの審査がある
③新聞社系統の折込チラシ専門の広告代理店が手配する
④新聞社系統のチラシの配送センターにチラシを納品する
⑤配送センターから新聞と一緒にチラシが各販売店に配られる
⑥販売店が新聞にチラシを折込んで各家庭に配送する。

と言うのが大体の流れです。
例えば、朝日新聞系の折込チラシ会社に読売新聞だけに折込んで欲しい。と依頼しても「OK」な仕組みです。

チラシを実施したことない企業は、読売だから読売系の企業だよね。と勘違いしがちですが、基本的に新聞社直系の折込チラシの代理店なら、どの折込広告の代理店を使っても一緒です。


で、ここからが本題です。

例えば、大阪市北区にチラシを折込みたい。となった時に、
読売・朝日・毎日・産經・日経で50万部だとします。

ここで、じゃあ、50万部チラシを用意すれば新聞購読者全員の家庭にチラシが届くよね!と言うのが良識ある日本人の道徳心です。

しかし、新聞は違います。新聞社は販売店に「押し紙」と言うシステムを強要しています。

そもそも新聞を配達する販売店は、新聞社から格安で新聞を購入して、各家庭に新聞を配達しています。

その差額が販売店の収入となる訳です。

で、押し紙というのは、販売店が契約している購読者よりも遥かに多い新聞を購入させる行為です。
勿論、ギリギリの部数だと水に濡れたり、作業中に破れたりと、不慮の事故がある為、予備部数が必要なので、+αが必要なのは言うまでもありません。

予備目的であれば、3000部+2%=3060部程あれば十分です。

しかし、押し紙と言われる部数は3000部に対して+50%=4500部とかあるのです。

このSDGsの時代にびっくりな施策ですよね。

で、この押し紙の部数も含めて日本の家庭の5割~6割は新聞を定期購読している!とプロモーションをしている訳です。

恐ろしい。

ここで問題となるのが、チラシを折込む際です。

新聞折込を依頼する際に、部数表と言うものを渡されます。

自分がチラシを折込みたい地域の各新聞社の部数を確認できる表なのですが、これを鵜呑みにしてはダメなのです。

例えば、新聞折込広告を真剣にマーケティングしている人達の中で有名な「読売7割」「朝日6割」「毎日5割」「産經8割」と言う格言があります。

部数表を見て、読売なら7割の部数が実際のフル部数。毎日なら5割の部数が実際のフル部数。と言う格言です。

ここで正直にフル部数お願いしてしまうと、、、、。言わなくても損をすることがわかりますね?

ここで疑い深い貴方!!

昼の10~12時くらいに最寄りの朝日新聞や毎日新聞の販売店に足を運んでみて下さい。

販売店によって押し紙部数や割合は違いますが、明らかに作業されていない新聞紙の束や、チラシの束を見ることが出来ます。

実際、私が新聞折込チラシを始めた時に効果が思ったよりも出なかったので、どう言うチラシのセットで折込まれているのかを確認するために新聞販売店に足を運んでその日の新聞をチラシと一緒に購入しに回ったことがあります。

すると、山盛りの新聞の山とチラシの山があって普通に定価で購入出来たのです。と言うか、「ごみが減るから好きなだけ持って行って~。」と、無料でくれる販売店さんもありました。

この時の体感からも「読売7割」「朝日6割」「毎日5割」「産經8割」で折込部数を手配するのが妥当だと思うに至りました。

新聞は全部数に刷ってしまうので、割高感が否めないですが、折込チラシはコチラが部数をコントロールできるのでそう言った点でも優位に感じています。

実際、配布部数を減らしても効果は変わらないことが多かったので、チラシ代が7割程度に削減出来て費用対効果は凄い数値です。

この様に、チラシは効果が下がったと言われていますが、本当の新聞の部数を認識して中高齢者特化型広告媒体だと割り切れば、めちゃくちゃ「安価・クレームが少ない・即効性」と凄まじい費用対効果の紙媒体です。


最近は、デジタル広告が簡単で安価に実施出来るようになったので、そう言った広告媒体に目が行きがちですがアナログ広告媒体も知れば楽しい広告です。

機会があれば是非挑戦してみて下さい。

おわり。

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