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【ただのつぶやき】保育士試験の造形表現(その2)

こんにちは。

保育士試験の実技試験が近づいてきましたね…!

ちょっと前に、実技試験の造形表現における、顔の書き方を記事にしたところでした。

今回は体の描き方をやってみたいと思います。

○基本の立位の骨格

やはり基本は、真正面の立位かと思います。いろいろな描き方がありますが、私はやはり骨組みをうっすら描いてから肉付けするやり方がしっくりきています。

実は、試験本番ではこのような真正面からの立位ポーズは、正直あまり描く機会がありません。もう少し、動きを付けた状態で描くことが多いです。

ただ、まずしっかり立位を描き慣れることで、体というもののバランス感を捉えることが大事だと思います。ここでバランス感が狂わず描けるようになれば、動きを付けても狂いにくくなります。

私が描く保育士&幼児の場合、おおよそ上のような感じです。

子どもの頭の頂点の位置は(もし大人のすぐそばに描くのであれば)、大人の肘位置ぐらいがいいと思ます。3歳~4才ならもう少し下でもいいと思います。

人物画(に限らずかとは思いますが)では、やはり体つきのバランスが重要かと思います。逆に言えば、体つきのバランスがある程度まとまっていれば、多少他が崩れても、それなりに見える…と思っています。

肝心なのは、「①肩~腰の長さ」「②腰~足首の長さ」のバランスかと思います。大人は①の方が短くて、子どもは②の方が短いです。子どもの方が胴長気味なんですね。ここが狂うと、特に子どもが「ちっちゃい大人」になりがちです。

手首の開始位置は、腰よりやや下目がよいです。これが短い(下腕が短い)と…描きすすめるうちに違和感が出てしまいます。

なお、頭の丸は、大人も子どももほぼ同じです。差を付けるとすれば、大人の方を、やや縦長に描くぐらいです。

ただ、このあたりが「イラスト」の難しいところで…「イラスト」としてみる時は、顔の大きさはどちらももう一回り、気持ち大きくても問題ありません。写真のように描くことが重要ではないのです。自然に感じるイラストであればいいのです。

(※便宜上この写真では、あくまで顔の大きさを1として、他の部位の長さの目安の比率を書いています。ただ、首から下の部分の比率(胴と腕であったり、腕と脚とであったり、胴と脚とであったり…)がある程度ちゃんとしていれば、人間の体としてバランスはとれているように十分見えます。

その場合は、書き終えると結果的に7等身程度(大人)にはならなくなりますが、トータルしての違和感さえなければ、それでよいです。少年マンガなどでの人物描写がいい例ですね。あれは基本的に顔が大きめです)

○おおまかに肉付け

少し肉付けした所です。左の大人はややゴツ目の印象なので…男性か女性か、描き分けられるなら男性で描いたほうがいいかもしれないライン感です。

この時点で、もしどうしても女性としてのラインで描きなおしたいという事であれば、肩幅をやや狭くしたり、肘を外に膨らませずに、真下にすとんと落とすラインで描いたりする、という方法(小技の部類)がありますが…

でも今回は、わざと女性でいってみます。なぜなら、当日は書き直す時間がほとんどないからです。どの程度ごまかせるか(主に顔で)も、見てもらえると良いかと思います。

なお、この時点では、足の甲周り、手のひら周りはテキトーでいいです。まず全体を先に仕上げた方が良いです。(手の表情、足の表情は、時間がかかる傾向があります)

なお、この肉付けラインは、服を着せたときにほぼ隠れますので、描きこみすぎないこともポイントです、上の絵は写真用に描きこんでいますが、ここまで描きこむ必要はないです。アバウトでOKです。

○服を着せる

ざっと洋服まで描きました。

先に骨格(というか関節位置)を描くやり方だと、このあたりからグッと描きやすくなります。なぜなら、洋服を描くとき、袖口の位置や裾の位置が決めやすいからです。

骨格(関節位置)を先に描かない場合だと、かなり慣れた人でないと、この時にバランスがとても狂いやすいです。腕や脚が長く/短くなりすぎる、太く/細くなりすぎる…そうなりやすいです。

今回は、大人側は女性という事ですので…無理やり女性感をだすために、胸元をやや膨らませて描きます。おっぱい大事です(力説)。

エプロンの裾位置は好みがありますが、太ももの中間~膝の上あたりまでに収まればOKでしょう。私の絵はやや短い印象(これも男性感を生み出す原因)ですが…私なら、この程度であればそのままつき進みます(だって時間がないんだもん)

なお、ひざ下まで行っちゃうと、かなりルーズな印象になると思いますので、避けた方が良いと思います。せいぜい膝までか、膝上が無難でしょう。

あ、絵には描き忘れていますが、エプロンにはドラえもん的なポッケを付けると、保育士感が増します。絵心がある人は、動物や果物のワッペンとかもつけると良いかもしれません(牛尾にはムリ)。

同じように、子どもの上衣には、名札ぐらいはあってもいいかもしれませんね(なくてもOKですが、ワッペンに比べれば、名札は割と描きやすいですよ)

先の肉付けの時点では、間接周りをやや絞ったラインで、筋肉があるところは膨らんだラインで描いていますが、洋服を描く段階になったときは、あまりこだわらなくていいと思います。腕や脚を覆うようなラインで描けばよいです。

(※かといって、ズボンなどは膝位置を無視して直線一本で描くとだとかなりストンとした印象になりますので…ひざ位置を気にしながら、ももまでは少し丸みを、ひざ下はストン、でいいと思います)

逆に、子どもの脚は、短パンで描くことが多いと思いますので、可能であれば太もものライン・すね/ふくらはぎのラインは、ある程度ちゃんと見えるように描きたいですね。

子どもの上半身は、服ですっぽり隠れるように、ふっくらしたラインでよいともいます。(スモックを着せる場合は特に。ごまかしポイント)

上衣の裾位置は、ズボンにインさせるかアウトにするかで変わってきますが…私服設定やスモック設定ならややルーズに、ズボンの上側を隠すようにふっくら目で描くと良いと思います。(ズボンにインは結構難しいです。ただ、運動会という設定もありうるので…練習はしておくべきかと思います)

もう一つ、首回りですが…初心者はだいたい、首を描こうとすると、細長くなりがちです(牛尾は特に)。

大人はわずかに首を描く程度にし、子どもはいっそ描かない(襟の最終ラインが顔にくっつくように描く)ぐらいの方が、まとまりやすいです。

○そして顔を追加

最後に顔ですね。(顔は前回やりました)

大人の保育士は、男性保育士からどうにか、ごつめの女性保育士に変貌しました(笑)もう少し顔でごまかすならば、目の間隔をもう少し広めにとったり、眉尻をもう少し伸ばしたりすると女性っぽく(子供の場合は幼く)なるにはなります。

ちなみに、私ならこのまま描きなおしません。この人は筋肉で世界を目指している女性保育士だと言い張ります!(だって時間がないんだもん)

骨格を先に描く描き方だと、このような動きがついた体をとても描きやすくなります。

それに、動きが付くと、縦のバランス以外にも横のバランスが狂いやすくなる(右腕が短く、左腕が長い…など)のですが、骨格を先に描くことで、狂いが少なくなります。

上の絵は、試しに4~5分ぐらいで描いてみた絵になります。保育士が少し膝を曲げている分、子どもの頭の頂点は、保育士の肘よりも高く描いていみました。

細かいことを気にするならば

「保育士の首が長い」
「保育士の脚がやや短い(腰位置が低すぎる)」
「保育士の腕が太い」
「両者の目線が少しズレているる(特に保育士側は、もう少し子ども側に向ける)」

・・・といったところが、気にならないわけではありません。

とはいえ、ここまで描けていれば、保育士試験としては十分だと思います。(絵がうまい人、ごめんなさい)

試験で焦ると、人物に必要以上に時間をかけてしまい、保育室や園庭の風景、着彩がぜんぜん間に合わない…という声をよく聞きます。このぐらいで十分(十二分)だと思います。

むしろ、人物の描き方はもっと荒くても大丈夫だと思います。恐らく私が描いた人物は、試験全体の中では、わりかし丁寧に描いている方の部類だと思います。もっと描けていなくてもセーフだと思っています。(※あくまで牛尾の感想としてですが)

近いうちに、動きを付けた体の回をやりたいと思います。では!(^^)

・・・おわり

※※※ ここからはお知らせ ※※※

いつもは、子どもにまつわる防災や応急手当、日頃気を付けたいことに関する記事を、月1(+臨時で不定期)で書いています!どれも、忙しいパパ・ママ向けの、サラッとライトな内容なので、ぜひ一緒に見ていってもらえると嬉しいです(^^)下に、過去の記事をマガジン形式で纏めましたので、ぜひご覧ください!

また、私の日々思っていることや、好きなことなど、私がどんなやつなのか、どんな考えをもっているやつなのかが分かりやすい記事については、下の【ただのつぶやき】シリーズが、わかりやすいかもしれません。少しでも「パパ防災士:牛尾崇彦」個人に興味を持たれた方は、覗いていただけると嬉しいです!

※※※ お知らせ終わり ※※※

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