新年明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします!!!

去年末に知り合いの農家さんに声を掛けて頂いて愛媛県にある宗教法人『神慈秀明会』の支部に行ってきました。

『神慈秀明会(シンジシュウメイカイ)』は滋賀県の甲賀に本拠地を持つ宗教団体で、三つの芸術を柱に構成しているようで『浄霊』、『美術』、『自然農法』を実践していき人の幸せを実現していくというのが目標のようです。詳しくはググってみて欲しいです。

『岡田茂吉』という方を明主として『小山美秀子』という方が創設されたようで現在は『小山弘子』という方が跡を継がれているようです。岡田茂吉さんといえば世界救世教の創設者として有名で自然農を昔から実践されていてMOA美術館を造られた方のようです。

ちなみに僕らの大好きな大阪の銭湯、末広温泉の内部の壁に岡田茂吉さんの名言が書いてありますがそれは実際に行って確かめてください!温冷浴を楽しみながら!

導入ですが、自然農と種採りを実践されている方達がいるという事で案内されて行ったところが宗教施設で正直とてもワクワクしました。中々こういう機会はないし折角なのでバイアスかけずに受け入れてみようと思い案内されるままに中に入りました。

受付が有り名前を記入し靴を脱いで上がり挨拶をしつつ階段下の清めの水で手を洗い二階へ。かなり広く質素な内装だけどしっかりした材質で構成されているのがわかります。至る所で浄霊を受けている人がいました。僕は無神論者というか、宗教とされるモノを信じ、足繁く通い、祈るといった行為を殆ど経験した事がなくてかなり新鮮な光景でした。

幹部と思われる女性が現れお祈りを先導してくれました。ベースは神道のようでゆっくりとした単調なメロディーです。

拝礼の仕方にも細かい決まりがあって言われるがままに行いました。20分程唱えると今度は椅子に座ったままの僕の前に幹部らしき女性が立ち、掌を僕の額に向け浄霊を始めました。頭と掌の距離は1メートルくらいで額の後に頭頂部に向けパワーを送ってもらいました。この間僕は目を瞑り受け取る作業をしました。僕は霊感と言われる類の能力は皆無で、特に何も感じることはなく終えました。全てを受け入れるつもりで臨みましたがやはり宗教に対するバイアスが強いのでしょうか。この作業には血流を良くするなど具体的な効能があるそうです。実際この後トイレに行くと沢山ウンコが出ました。

その支部の一番偉い方と見受けられる女性に挨拶し、別室へ行き神慈秀明のDVDを観せて頂き少し話を聞かせて頂いて終わりました。

自然農と種採りは厳格な程に妥協なく実践されているみたいでこの部分に惹かれて秀明に加入しているという方の話も聞きました。MOAに至っては広島市にも美術館があるし、学校もあるし人の生活にしっかりと浸透しています。

素直な気持ちを吐かせていただくとやはり『浄霊』の部分が僕には理解出来ない事と、徒党を組む事が僕には向いていない事でどうしてもある種の抵抗が生まれてしまいます。お祈りの時に「明主さまありがとうございます。」と三回唱えるところも結構抵抗を感じました。

少なからず宗教には関わっています。
実家は浄土真宗の檀家ですしことある毎に念仏を聞き、教え通りに葬式等行います。三年前にはエルサレムを訪問し宗教家さん達の本気を実感しました。まわりにも住職も何人もいるし、クリスチャンも沢山いて色々な見解を聞くのが本当に楽しいです。何の抵抗もなくお経を聞きますし、違和感も持っていません。

冷静に捉えてみるとやはり『新興宗教』と呼ばれるモノに対して抵抗があるようで、小学六年生の頃に大騒ぎになった『オウム真理教』の事で宗教と呼ばれる事にに対する恐怖心があるのかもしれません。

それに加え施設にお金が沢山掛かっている事も抵抗のある一つで例に漏れず秀明の本拠地もとても豪華で華やかで荘厳な設えなのをDVDで観ました。どうもそこに違和感を感じるようです。仏教でもイスラム教でもキリスト教でも何でもここは共通していて何故そこに違和感を覚えないのかと不思議に思います。だって必要ないもん。

僕は映画『インディー・ジョーンズ』で豪華な杯を選んだラスボスが滅び、ボロボロの杯を選んだ主人公が正解だったシーンが頭に焼き付いているので余計にそう思うのかもしれません!

本物の釈迦は糞掃衣(フンゾウエ)を着ていたと聞くし、豪華絢爛な城や王子の身分を捨てて仏陀となった筈なのにこの時代では教祖という一番偉いとされる人が豪華な服を着て豪華な家に住んでいるのイメージがあります。やはりビジネスの成り立ちに近い構造を感じてしまうと萎えてしまうのは僕だけではないと思います。

信じる力は思いを実現させるし、同じ方向を向いている仲間や家族が沢山居るという環境は安心をもたらします。『いつか死ぬ』という現象に対する恐怖と寂しさを緩和してくれる作用もあると思うし技術の共有の強度は昨今のワークショップの比ではないでしょう。なので信じる人達の事を否定はしないし信じない人達と徒党を組む事もありません。ですがとても興味のある分野なので色んな宗教を掘っていけたらと思っています。情報をくれたり体験をさせてくれるよという方がいらっしゃったら是非声をかけて欲しいです。

という事で掘っていくための疑問をここに明記しておきます。

①何故施設は豪華な設えの所が多いの?
②何故教祖さまは豪華な衣服を身に纏うの?
③何故他の宗教を認めない場合が多いの?
④霊の存在を感じ取れない場合はどうすればいいの?
⑤世界の考えを統一したいの?

あとはこれから出てくるでしょう。
勿論『おそらくこうだろう』という考察はすでに行っているので実際の信者さん、出来れば幹部クラスの方に本質を感じるような話が聞けると嬉しいなと思っています。

ちなみに私生活の中で宗教の構造とそっくりなモノが沢山あります。一番わかりやすいモノが『音楽』で、ファンは特定の人物をカリスマとして認識し批判されると感情的に怒りを表現し攻撃したりするし、対象者が良くない音源を発表したとしても曲解し「味がある」や「実験的」という表現で理解しようと努める。
『アイドル』とは良く名付けたモノですね。

ここに投資するということはみんな何処か宗教的な構造に心地よさを感じているんだろうなと思います。

宗教、近いのに遠い!
チョコレートで宗教シリーズも思ってもみないモノが産まれそうで興味深いですね!皆さまお楽しみに。


中村真也

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?