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世界遺産アンコール遺跡 ー タ・プローム、 バンテアイ・スレイ

アンコール遺跡群の中で アンコール・ワットとアンコール・トムが特に有名。 でも それ以外にもアンコール遺跡群はまだたくさん。

今回は タ・プロームとバンテアイ・スレイについて。


タ・プローム

1186年 クメール王国最盛期に、アンコール・トムを建設したジャヤヴァルマン7世が 亡くなった母親のために建てた寺院。 建設当時は仏教寺院でしたが、後にヒンドゥー教寺院に改宗されました。

創設当時は 60を越える塔堂が列柱回廊で結ばれてました。現在はその70%が倒壊。

当時は 12000人が暮らしていたと言われています。

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タ・プロームは映画「トゥームレイダー」のロケ地になっているそうです。

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あえて 発見時の状態で残されているタ・プローム。 カジュマルの木が根を張り巡らして 少しづつ破壊されている石組。 神秘的でもあり、退廃的でもあり。 少し不思議な気持ちになりました。

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自然の力と遺跡保存の難しさを考えさせられます。


バンテアイ・スレイ

967年建立のヒンドゥー教寺院。「東洋のモナリザ」と言われてるデヴァダー(女神)像が有名。

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バンテアイ・スレイは 建物を飾る浮き彫りや彫刻がアンコール遺跡の中でも特に美しいと言われています。


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「東洋のモナリザ」といわれるデヴァダー像の一つ。遺跡保存のためあまり近くには行けず、綺麗な写真は取れませんでした。残念。

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作家でフランス文化相も務めたアンドレー・マルローという人が 若い頃 「東洋のモナリザ」の虜になり なんとデヴァダー像を強奪。 逮捕され 執行猶予二年の判決に。

しかし マルローはこの体験をもとに 密林でバンテアイ・スレイを発見する「王道」という小説を書き残したのでした。 転んでもただでは起きない⁉️


9世紀から15世紀までカンボジアを支配したクメール王国の栄華を今に伝えるアンコールの遺跡群。 700に及ぶ遺構は自然侵食や内戦などで崩壊の危機に。

1992年 世界遺産と同時に危機遺産に登録。 2004年 日本を含む多くの国や組織のもとで 保存修復活動が進み 危機遺産登録は解除されました。






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