見出し画像

なぜ僕は文系からソフトウェアエンジニアになったのか

新卒でエンジニアとして会社に入社して、1ヶ月半が経ちました。現在は日々社内研修に取り組んでいますが、日々新しい学びがあり、非常に刺激的な毎日を送ることができています。

もうじき実務配属されるのですが、その前のタイミングでなぜ自分がエンジニアになったのかを振り返っておこうかと思いました。僕の場合は大学の学部は文系なので、もし文系だけどWeb系のソフトウェアエンジニアになりたいと考えている方がいれば、参考になるかと思います。

それでは、なぜエンジニアになったのか、文系大学生から新卒ソフトウェアエンジニアになるまでの経緯、そして今後の展望について書き記していきたいと思います。

※ちなみにヘッダー写真は米国Google本社です。ソフトウェアエンジニアとして働いているからには、いつかGoogleみたいな企業で働いてみたいです。シリコンバレー訪問時の記録もnoteに記しているのでもしよければご覧ください。

序章: インドでプログラミングに出会う

僕が初めてプログラミングを知ったのは、インドに語学留学をしていた時でした。大学一年生の春休みのことです。

大学に入学して、最初はサークルに入り、普通に飲食のバイトをしていて平凡な学生生活を送っていました。しかし、大学院の先輩に「君の幹ってなん何だろうね」と聞かれ、自分の存在意義について悩んでいたこと、また、大学に入って知り合った友達のほとんどが、何かしら自分のスペシャリティ、もしくは熱を注ぐことができる活動を持っていたこと(帰国子女で語学が堪能であったり、起業していたり、NPO活動に全力で取り組んでいたり)が原因で、自分の中にとてつもない焦りがあり、とりあえず何かアクションを起こさねばということでインドに短期留学をすることにしました。

僕が通っていたインドの語学学校では、語学留学以外にエンジニア留学も行なっていて、必然的に現地でエンジニアの人と触れ合う機会がありました。英語と観光以外特にすることもなかったので、現地で友達になった日本人のエンジニアにHTMLとCSSの書き方を教わり、自分で簡易的なWebページを作成してみたところ、「プログラミングって面白い!!」と思うに至りました(コーディングをしただけなんですが、当時の僕はプログラミングをしたと思っていました)。

具体的にプログラミングに惹かれた理由として、自分で何か物を作るのが楽しかったことが挙げられます。特にコーディングやプログラミングの場合は、自分でアルゴリズムやサイト設計を考えてから実装し、それが動くというサイクルを比較的早く回すことができ、そこから得られる楽しさに惹かれました。

また、IT業界全般にも興味を持つようになりました。ITサービスによって(比較的)格差関係なく、人に影響を与えることができると考えたためです。特にインド人のエンジニアが言っていた「ITを学ぶことによって、階級に関係なく仕事ができるんだ」という言葉が印象に残っていて、IT業界に関わることによって自分の可能性を広げられるのではないかと考えました。また、もともと「世界中の人間のマイナス感情の最小化を実現したい」という考えが自分の中にあって、その手段としてITは最適なのではないかと思いました。

僕は帰国後、早速行動を始めます。所属していたサークル、バイトを全部やめて、インターンを始めたり、ビジネス塾等に顔を出すようになりました。

第2章: いや、プログラミングきついっすわ

帰国後、とりあえずプログラミングができる環境に入った方がいいと考えて、IT技術を中高生に教える団体にインターンとして入りました。また、それとは別にエンジニアのインターンも始めました。ただこの頃の僕は、いわゆる「選択と集中」というものが一切できていなくて、とりあえずIT業界のこと全般を知るために、動き回っていた感じだったので、特段絶対的なスキルも得ることができる一年が経ちました。

当然のことながら何の実力もついていなかった自分。それと比較して、もともと技術系やビジネス系のインターン一筋で成長を続けていた友人。比較してみると、当時の時点で大きな差がついていました。特に技術系のインターンをしていて圧倒的に成果を出していた人たちは、自分とはそもそもスタートラインが違ったこともあり(高校の時から何かしらの形でプログラミングをしていたなど)、正直かなわないなと思っていました。

こうして「いや、プログラミングきついっすわ、ビジネス系職種で就職しよう」と思うようになり、インターン先でも業務内容をエンジニア系からマーケティング系の業務に変え、また大学三年生のサマーインターンなどは全部ビジネス系職種で受けました。

第3章: 環境に左右されないポータブルスキルが欲しい

大学三年生のサマーインターンを経て思ったことが二つありました。

一つ目は、自分の能力値は同世代最低値だというです。実際にサマーインターンに参加してみて、周りの学生の能力がとても高くて、全く議論についていけなかった経験をし、今の自分が社会に出たところで何ら価値なんて残せないんじゃないかと思うようになりました。

二つ目は、就職を本気で考えるにあたって、自分が将来確実にお金に苦しむだろうということです。自分の家は私大に進学する家庭としてはおそらく最低レベルで貧困で、大学に入学するにあたって多額の奨学金を借りていました(肌感で一般平均の2倍くらい)。親からの援助も一切見込めないことを考えた時、何かしら自分でお金を生み出す手段を身につけないといけないなと考えるようになりました。

自分に能力をつけて自信をつけたい、お金を生み出すスキルが欲しい、学生のうちは自由に時間を取れるし、今のうちにやっておくかということで休学をしました。

そしてポータブルスキルとは一体何か。自分の中で、一度は挫折したエンジニアの選択肢が出てきました。あの時は挫折したが、もう一度チャレンジしてみたいと考え、ソフトウェア開発全般について学ぶことを決意しました。こうして環境に左右されないポータブルスキルを身につけるための修行期間が始まりました。

※休学期間前半期のことについては、本に寄稿をしているのでよければご覧ください。休学をした学生の体験談がたくさん書いてあって単純に読み物として楽しいと思います。

最終章: ソフトウェア開発を通じて、世界中に価値を提供したい

休学期間とその後の学生生活期間は、基本的にプログラミングをするインターンの時間に当てていました。その結果、自分でお金を稼ごうと思えば仕事をもらえるくらいには成長できました。まさしく環境に左右されないポータブルスキルを手にすることができました。

正直まだまだ磨かなければいけない部分はあるし、もっと上を目指したいという気持ちはありつつも、上記目標は一旦は達成された形になりました。と同時に、お金に関する不安も多少薄らぎました。

就職に関しても無事に都内の事業会社にエンジニア職として入社することができました。実際にエンジニアとして社会人になってみて、今自分が考えていることは以下の二つです。

一つ目は、ソフトウェア開発を通じて、世界中に価値を提供したいということ。これは自分が目指す最終的な目標になります。さっきも述べたとおり、自分のミッションは「世界中の人間のマイナス感情の最小化を実現する」ことだと思っていて、そのためにソフトウェア開発を用いて、より多くの人に価値を提供して、マイナスを最小化していければと考えています。ですが、正直今の自分には上記言葉に見合う実力もないので、二つ目の目標を直近は意識しています。

二つ目は、もっと上のレベルに行くために、自分の技術力を継続的に上げていくことです。プログラミングを始めた当初は才能の存在を信じていましたが、今思うことは(ごく一部の天才を除いて)実力は、そのことにかけた時間の総量と比例するということです。であれば、文系や理系など関係ない。自分は時間をかけて勉強をしていくしかないと思っているので、引き続き勉強を継続して実力をつけて、発する言葉に見合うようなエンジニアになりたいと考えています。

今後の展望

前章の通り、まずは自分の実力を上げていきたいと考えていて、そのために今考えていることは以下三つです。

一つ目は、自己鍛錬を怠らないこと。最近だと習慣的に技術書を読んでいたりとか、様々なプロジェクトでコードを書くことによって自分の知見を広げたりしてます。これに関しては習慣のレベルを少しずつ上げていくことが大事なので、日々頑張っていきたいです。

二つ目は、本業で成果を出すこと。まずは目の前のことで成果をだしていきたいです。まだまだ会社に入りたてで実力は全然ないのですが、できるだけ早く会社で信頼されるエンジニアになりたいです。

三つ目は、CSで学位か修士を取ることです。これは直近ではないかもしれませんが、真剣に考えています。CS関連の職種に従事しているにも関わらず、自分の学位が法学であることに多少コンプレックスを抱いていること、単純に体型的に情報科学の勉強をしたいこと、将来どこかのタイミングでアメリカで働きたいと考えていることが大きな理由です。金銭的に国内の大学院進学を念頭に計画を進めていますが、目処が立てば海外の大学院進学も視野に入れていきたいです。

以上、文系大学生がソフトウェアエンジニアになるまでの経緯でした。まだまだ実力が足りていないので、圧倒的ハングリー精神の元、上を目指して頑張っていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?