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人に何かを説明するときに注意すべき点について

以前他のサイトでこのような記事を書いたことがあります。

確か2年前に書いた記事なんですが、今日読み返してみるとすごく納得性が高く再度理解し直したいと思い、ところどころ加筆しつつ、noteに投稿しなおすことにしました。

前書き

エンジニアをやっていると、誰かから「それすごいね、私にも教えて!」と言われる機会もあるかと思いますが、説明ってすごく難しいです。特に技術関連の説明は本当に難しい。専門用語を初心者でもわかるようにアナロジーを用いて如何に説明するかについてはいつも頭を悩ませています。

これからの時代は(すでに)あらゆる業界にITが入ってきており、技術がわかる人は、技術がわからない人に対して、説明をする機会も増えていく気がしています。特に、技術にとても詳しいエンジニアこそ、説明力を磨かないといけないと思います。

自分は、主に初心者を対象にした、プログラミング関連の講師を約1年間担当していたので、普段からいかに人にわかりやすく伝えるかを意識する機会は多くありました。今回は教える関連の知識をある程度体系化できた気がするので、メモとして残しておきます。

※追記: 説明に関しては社会人になった今でも非常に苦労しています。後から触れますが、仕事に関わる人が増えれば増えるほど、技術的な理解については人それぞれになってきているので、人にあった説明を都度考えることが求められてます。

説明対象者の事前状況の確認

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説明する時って最初から説明しちゃいけないんですよね。まずしなきゃいけないのは説明対象者が、説明対象についてどれくらい理解しているのかを確認することです。説明対象Aを理解するために前提知識として何が必要かを自分の頭の中で確認した後に、相手にその知識があるかどうかを確認して、ない場合には前提知識を相手に共有しなければいけません。「説明する前に、〇〇について知ってますか?」という風に、基本的には問答式で相手の理解力を確認し、その知識について説明をしてから本題の説明をする必要があるのです。

具体的に自分が前提知識を共有する際には、「前提として~」というフレーズをよく使っています。

※追記: 当時はプログラミングスクールでサポート講師をしていて、生徒が困った場合に説明することが多かったので、課題がすでに明確になった上での説明が前提でした。しかし、社会人になってからはそもそも論点から説明することが多いので、前提知識を話す前に論点設定とそこに対して期待したいことを最初に共有するように心がけています(これは説明というかまあ提案に近いですかね)。

範囲の確認(説明対象の確認)

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前提知識を共有することができたら、次にすることは、自分の説明の範囲、すなわち説明対象を確認することです。自分は今から何について話すのかを相手に共有することによって、相手の頭の中で準備が行われて、スムーズに説明を聞いてくれるようになります。逆に共有がない状態だと、説明対象者の頭の中には「今何話しているんだろう」という疑問が生まれてしまって、説明がうまく伝わらないケースが多い気がします。

具体的に自分が説明対象を確認するときには「今から話すことは~についてなんですけど~」っというフレーズをよく使っています。

※追記: これは最近できてない気がしてきた、唐突に人と話すと論点考えずに話してしまうので話が脱線しがちになります。話す前に少し整理するだけで会話がスムーズになるのでそこ心がけていきたいです。

説明ポイントを分けて、わかりやすく説明

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説明対象の確認ができたら、次にすることは説明対象を説明するために、わかりやすく説明ポイントを分けることです。

説明ポイントを分ける

例えば、四則演算を人に説明するときに一気に説明することって難しいですよね。足し算、引き算、掛け算、割り算に説明のポイントを分けて説明することになると思います。
要は説明対象を因数分解して、ポイントを作り、そのポイントを順に説明していくことができれば良いです。

自分が説明する時は「〜を理解するためには重要なポイントが〜個あって〜」みたいな感じで使います。ただ、各ポイントを説明する際に気をつければいけないポイントがいくつかあります。

基本的には定義→何ができるか→例示

説明をするときには基本的には上記の順番でやるとうまくいきます。特に例示の部分が重要で、これは各個人に合った形で最も最適なアナロジーを用いないといけません。相手の地頭の良さや理解度、バックグラウンドをしっかりと確かめて説明する必要があると思います。個人的に説明するときに相手の理解度に大きな影響を与えるのはこの部分だと思っています。

情報量を意識すること

情報量は意識しないといけません。相手に必要以上の情報を与えると、相手の理解が追いつかなくなり、逆に何も伝わらなくなる可能性があります。自分の場合は、説明対象の新知識の理解が前提知識となる新規の知識についてはその場では説明をせず、「今はひとまず理解できなくていいよ」と言ってスキップしています。

スピードの調整をすること

話すスピード意識しないといけません。説明が早いと、相手が理解に追いつかず、結果何も理解できなかったという事態が起こりかねません。相手の表情や雰囲気を感じ取った上で、適宜スピードは調整しましょう。

わかりやすい言葉を使うこと

相手が理解できないカタカナや、四字熟語はあまり使わないようにしたいですね。よく言われることですが、小学生でも理解できるレベルの言葉を使うように心がけるといいと思います。

理解度の確認は忘れない

説明している最中に、相手の理解度を確認をすることは非常に大切です。基本的には問答式で確認するのがいいと思います。自分の場合は「~についてどう思います?」って感じで相手にひたすら考えさせることを意識して説明したりしています。

※追記: エンジニアとしてインプット量が増えれば増えるほど、ここに関しては雑になっている気がします。特にわかりやすい言葉については、専門用語が多い職種をやっているからこそ常に意識していきたいです。

最後に簡単にまとめる

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最後に簡単に説明したことをまとめます。以下のようにまとめればうまくいくかと。

- 説明対象の再確認
- 重要だったポイントについて
- 質問を聞く

最後に説明を体系的にまとめてあげて、質問がないかどうかを確認します。自分の経験則的に上記のように説明をすると、うまくいく気がしています。

もちろん現在も、上記の説明プロセスはブラッシュアップをしています。また何か気づきがありましたら、追記したいと思います。

※追記: 見返してみて、当時の自分からたくさんの気づきを得られました。こうやって記事を残しておくことによって、過去の自分から何かを学ぶことができるのは非常に面白いことだなと思ったので引き続きアウトプットしていきたいです。

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