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ぎゅうにくって何の肉?

モーモースクールで学校へ行くと、給食を食べる機会があります。
体験の中で「全ての食べ物は命です。今日の給食の中に、いくつの命が入っているかな?」なんて話をするので、担任の先生が給食の中の食材を数える時間を取ってくれることがあります。

献立を見ながら、人参は人参の命、、
じゃがいもはじゃがいもの命、、
ご飯はお米の命、、
と挙げていきます。

パンは小麦粉から作ってるから、小麦の命だね〜
とか、わかりづらいものは補足をしながら、、

牛肉は、、
牛肉って、何の命だ??
、、、、、あ、牛か。え?あ、そっか!!!

ぎゅうって牛か!!

と素っ頓狂なこと言ってた子がいました。

牛がお肉になる、ということも理解している。
でも、「ぎゅうにく」というお肉が何のお肉かわかってないままに、食べていたのです。

牛を食べているという意識がないままに、ハンバーグやステーキを食べる子供達、、、。

わかった後には、あー、、牛かぁ、、さっき可愛かったのに肉になっちゃうんだなー可哀想、、だけどありがたいよなーとか言いながら、おかわりまでしっかりしちゃって、そのクラスの給食残渣はゼロになりました。

お肉が何かの命だったものだと、意識しすぎるのはしんどいかもしれないです。
けれど、知っているのと知らないのだと、意識の持ち方が違います。

簡単に食べ物を残して捨てる世の中は間違ってます。

牛肉をスーパーで買う時、そこには個体識別番号というものが記載されています。

スーパーで買った牛肉のラベル

個体識別番号とは、牛一頭一頭に必ずあてがわれる10桁の番号のことです。
子牛が生まれると、黄色いピアスのような耳標(じひょう)をつけ、番号とともに出生登録を行います。

耳標
極力痛くないように場所を選んでつけます。しっかりつけないとどっかいっちゃって、またつけるハメに。

個体識別番号は、誰でも調べることができるんですよ。

インターネットの検索で「個体識別番号」と調べた結果

牛の個体識別番号検索サービス

これを開くと、

個体識別番号の検索、に進むと、利用規約が出てくるのでそれを同意する、とします。

ここに、牧場で見た牛や、牛肉のラベルについている個体識別番号を入力すると、その牛がいつどこの牧場で生まれたか、どんな牛か(ホルスタイン、交雑種、和牛など)、移動記録、いつお肉になったのか、という情報が細かく載っています。

牧場の代表者の名前が載ってたりするので、あぁ、、この牛は〇〇県でこの農家さんが育てた牛なんだなぁ、、とか思いながら、ついつい調べてしまいます。

焼肉屋さんなどで本日の牛、として個体識別番号を公開しているところもありますね。

牛肉、もとい牛が生きてきた紛れもない証です。

「と畜」された日ものっています。
牛の命が終わった日です。

と畜場で、牛の命を解き、お肉にしてくれるお仕事をしてくれる人への感謝の想いも芽生えます。
私が気軽にお肉をスーパーで買えるのは、彼らのお仕事のおかげ。

個体識別番号の検索から見えるたくさんの事があります。

ぜひ一度、見ていただきたいです。
お肉の後ろの命を、見てあげてください。

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