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できる仕事がある幸せ

先日、取材と言うか、番組を構成するための取材対象者探しのためのヒアリングに協力してディレクターさんとお話したときのこと。

今妊娠中でお腹が大きくなるまでは撮影しためて、臨月は現像やレタッチのデスクワークに集中して、産後は来年4月まで保育園には入れなさそうなんだけどベビーシッターとか利用してできるだけ早く撮影を復活したい!って話したんです。

そしたら…「そこまでしてやるのはなぜ?1位にこだわってるからですか?なんかすごい大変そうですね。」的ビミョーな反応。あれれ。もっと「ストックフォトで不労所得で楽して幸せ」そうな人を取材したかった様子でした。


その反応されるまで、私全然想像してなかったんですが。妊婦なのに、小さな子供がいるのに、自由がきかないのに、それなのにカメラマンとして自分の采配でできる仕事が存在するって事がものすごく幸せであるって事を熱く伝えたつもりが。
「できる仕事がある幸せ」じゃなくて「仕事しなくていい幸せ」の方が世の中メジャーって事なんですかね??


そりゃ流石に臨月と産後合わせて3ヶ月くらいはいくら私でも撮影は休みたいし現実不可能です。一人め出産のとき、出産での入院中も産後に里帰りしている時も売れ続けるピクスタの存在は、本当にすごいな、ありがたいな、と思ってはいましたが。
「不労所得」として完成させてもう引退したい。撮影したくない、という感覚は全然ありません。カメラマンは技術職ですから間を開けるとがっつり腕が落ちます。そうなるのは悲しい。撮影し続け、それがお金になるから技術も機材も更新できる。それが楽しくて幸せ。


そう、他にも妊婦だったり赤ちゃんがいるのに働いていると「旦那さんがちゃんと稼いで養ってくれるんだから働かなくていいじゃない」とか言ってくる人もわりといるのですが。たとえ旦那がいくら稼いでいようと、宝くじで億当たろうと、ストックフォトも仕事の撮影も楽しいから全然やめたくならないですね…。(ちなみに旦那も私がいくら稼いだとしても仕事愛してるから会社辞めないと思います)


もともと私は作家性が乏しく、需要に応える事に喜びを感じるタイプのカメラマンだし。今はあまりできないけど本当はストックフォトより仕事の方が好きだし。お金があったら仕事やめるんじゃなくて機材の買い方とかが景気良くなるだけだと思います。


…こう書くと家庭を顧みない仕事の鬼みたいですが、ぜんぜん毎日なんて働いてなくて子供といちゃいちゃする時間もいっぱいあります。その幸せと両立できるのもストックフォトがあるからです。こんなに幸せなのになかなか取材対象としての需要にはまらなくて残念な気持ちも笑
ピクスタがTVなどで紹介されるのって趣味で副業で、というものが中心ですものね。

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