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4年経った”コロナ×不登校”をいったんまとめてみた #3 コロナ後遺症?「だるい」「思い出せない」

ついに2023年度が終わり、2024年度が始まりました。
2020年に世の中を大きく変えたコロナ禍から4年が経ち、不登校を取り巻く学びの環境も大きく変わりました。

コロナ禍から4年経った今、子どもたちの「学校へ行くこと」への気持ちや身体がどう変わったのか?
不登校相談の中でカウンセラーが聞いた「不登校の親からの生の声」と、感じたことを書き留めておきたいと思います。

#1 コロナ休校明け「学校へ行きたくない」
#2 コロナ前から「隠れ不登校」だった?  
#3 コロナ後遺症?「だるい」「思い出せない」 ←今回

コロナ後遺症?

2024年に入って不登校相談で、ショックな相談がありました。

「流行っていた頃、子どもがコロナになったんですけど、治っても身体がだるくて学校に行けてないんです。もちろん受診していろんな検査して、起立性調節障害も疑ったんですけど、大丈夫なんです」

わたしがお聞きしたケースはお二人でした。
お一人は、身体がだるくて外出できない、ほとんど横になっている
お一人は、朝が起き上がれない、覚えていたはずの漢字が思い出せない、頭の中が白く濁っていてボーとしている感じ

コロナ後遺症だと思うとのこと、でした。

お一人の親御さんは、こうおっしゃっていました。

他のお子さんも、起立性調節障害と診断されているケースも多いように思う。インターネットやSNS上にたくさんの情報があるので、コロナ後遺症かもしれない?とアンテナを張っておいて欲しい、知っておいてほしい。


進学したい!を叶えてあげたい

相談を受けたのは、通信制高校の合同説明会のカウンセリングコーナーだったので、進路についてのお悩みをお聴きしました。

起き上がれないほどの倦怠感や体調の波、記憶障害や集中力低下などの症状があると、通学する従来の学び方、全日制高校への修学は現実的に難しそうです。通信制高校で体調に合わせながら履修することをおすすめしました。

不登校を取り巻く学びの環境の変化

3回にわたって、コロナから4年経った学びの環境の変化を書きました。

既存の「学校」という学び方の枠組みに対して、気持ちや身体が追いつかずフツウのルートに乗れなかったとしても、オリジナルの人生をデザインできるチャンスだと思いたいです。そんなに簡単には吹っ切れませんが…

不登校カウンセラーとしては、ご家族の複雑でやりきれない気持ちを聴き情報をお伝えしながら、お子さんのオリジナルの道を模索しています。





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