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組み込みとは ~USE Inc.的技術用語解説 vol.1

組み込み設計から完成品開発までこなすモノづくり企業、株式会社ユー・エス・イー(USE Inc.)。組み込みやマイコン、ソフト開発においての専門的な技術用語を解説します。



USE Inc.の核となる「組み込み」とは?

実は身近な組込みシステム

組み込み制御システムの開発を中心に、ソフトウェア開発の技術を蓄積してきたUSE Inc.。まず「組み込み」という言葉に聞き覚えがないという方も多いかもしれません。ここではまずその「組み込み」「組み込みシステム」とはどういったものなのか、概要と特徴を解説します。

「組み込み制御システム」とは、特定の製品(組み込み機器)に組み込まれ、機器が意図したとおりに動作するよう制御を行うソフトウェア(プログラム)のこと。「組み込み機器」はシステムで制御されることで、特定の目的を果たすことを目的に作られています。

身の回りにある「組み込み機器」は非常に幅広く、例えば家電やAV機器、ゲーム機やデジカメ、スマートフォン・携帯電話といった電子機器に自動車や工業用ロボット、医療機器……それぞれ利用される場面は大きく異なりますが「内蔵されたコンピュータとソフトウェアによってその機器の目的とする機能を果たす」という共通点があります。

「組み込み」という言葉になじみがなくても、上記の例から実は「組み込み」が、生活の中で誰もが触れる身近なものであり、欠かせないものであることがわかるでしょう。

USE Inc.では、90年代には音響機器メーカーとの協業でのソフトウェア開発、2000年代にはオーディオ関連に加え携帯電話のソフトウェア開発、現在もAV機器、自動車やオートバイなどの車載機器、ワイヤレスイヤホンや電動自転車関連など会社設立から30年の間、絶えず幅広い製品の組込みソフトウェアに携わってきています。


組み込み機器・組み込みソフトウェアの特徴

似ているようで異なる部分も多いパソコンと組込み機器

ソフトウェアで制御されるコンピュータシステムというと、パソコンを思い浮かべる人も多いかもしれません。パソコンは使用するソフトウェアや周辺機器の組み合わせによって一台でさまざまな使い方ができる汎用性の高さが特徴。いっぽう、組み込み機器は製品ごとに単一の目的を果たすように作られているため、機能や用途は限定されています。

組み込み機器の場合、機器のサイズやコストなどの制限から物理的なサイズやリソース(データの記憶容量や処理速度など)が限られ、機器を意図したとおりに動作させるためのソフトウェアにも省サイズが求められる場合があります。汎用性の高さを実現するために高性能・大容量が求められるパソコンにはない、組み込み機器ならではの要素だと言えるでしょう。

また同時に、安定して動作させるための高い信頼性、長時間稼働させても事故の起こらない安全性、消費電力を抑え長時間の稼働にも対応する効率性なども制限のある環境で実現する必要があります。

開発面でもパソコンと組み込み機器では大きく異なる部分があります。パソコンで動作するソフトウェアの開発はパソコン上で行い、実際に動作するかどうかのテストもパソコン上で行うことができます。それに対し、組み込み機器の場合、ソフトウェアの開発はパソコン上で行いますが、実際にそのソフトウェアが動作するのはパソコンではなく組み込み機器上。専用の開発ツールが使用されます。

開発を行う環境と、製品が実際に動作する環境が異なるのも組み込みソフトウェア開発の特徴のひとつ。実際に製品として動作するハードウェアの部分とその中で制御を行うソフトウェアの部分、組み込みソフトウェアの開発に携わるエンジニアにはどちらの専門的な技術や知識も必要となります。


USE Inc. お問合せ先
https://www.use-inc.co.jp/contact/

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https://www.use-inc.co.jp/recruit/

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