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仏語諺マンガ8 L'occasion fait le larron

前回は、様子を伺うだけで終わらせていた怪盗ネズミだが?

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L'occasion fait le larron
opportunity makes a thief
機会がどろうぼを作る

使用単語
occasion(オカジョン)opportunity|機会 ■ fait▶︎faire(フェ)make|作る ■ larron(ラーほン)thief|泥棒※現代語では普通はvoleur(ボルワー) ■ œuf(ウフ)egg|卵 ■ or(オー)gold|金 ■ Je(ジュ)I|私 ■ ai▶︎avoir(アヴワ)have|持つ ■ chance(シャンス)chance / luck|幸運/機会 ■ 

基本的にはいかにも機会を狙っているこのネズミさんみたいなかんじよりも「たまたま」魔がさすって方だと思います、ただきっと彼なら、

なぜなら
L'occasion fait le larron
だったから!

って言い訳をするだろうなと。(盗みを働いた言い訳にしてはならないなんていわれることもあるそうです)

larronは泥棒のやや文語的な表現だそうで、普通はvoleurを使います。Le Robertをひくとlarronを使った表現では他に
s'entendre comme larrons en foire(祭りの泥棒のように仲良くする)
なんて慣用表現があるようです。意味としてはあんまり良い意味ではなく、「グルになる」だそうで。

昔見たの映画のワンシーンで、「騙す方は罪深いが、騙される方はもっと罪深い」なんて台詞に覚えがあるわけですが、もちろん盗む人、騙す人が悪いに決まっているものの、そうさせたくなってしまう気持ちにしてしまったこと、そしてそうさせてしまったスキを与えてしまったことも罪深いみたいな考え方はしばしばフィクションの世界で出てきた記憶があるのですが、若い頃はピンとこなかったもののあのころよりはちょっとだけ世間が見えてきた今はちょっとだけわかる気がするのです。昨今の行き過ぎた「自己責任論」はあまり誰も得しないと思っているし、もちろん他人にいうべき言葉ではなく自分で反省すべき言葉なのですが、その辺りは本当に自分でも気をつけなければいけないと思ってしまう年齢になってきてしまいました。

そういえば、高校生のころ新宿に買い物へ行くと言いつつ、上がちょっとボタンで止まっているだけのバッグを肩からかけていたら、父に
「そんなバッグもっていくんじゃない!チャックをついたものをもっていけ!機会が泥棒を作るんだから…うだうだうだ」
なんて言われてなんて大げさな!と思ったのを懐かしく思ったり。今でも大げさだと思っていますけど。

誰からも盗まず、盗むスキも与えないように生活したいものですね。ただしハート以外は。


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登場キャラクター

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