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炊飯器は人生最大のブラックボックスだった(過去形)

米うめぇぇぇぇって思った瞬間に太ってる。
宇佐兎三でございます。

さすがにやばいなって、この2週間スクワットしてたらウエスト周りだいぶシュッとしたけど。(当社比)

なんで、こんなにも炊飯土鍋について色々書こうと思っちゃうんだろうと思ったんだけど思ってみれば、PCというかCPUとかGPUとかそういうデジタルなあれこれがブラックボックスなのは仕方ないにしても、アナログな行為の中では「米を炊く」ということがめちゃくちゃブラックボックスな感じがしていた。

なんなら、子供の頃、飯盒(はんごう)でも米がちゃんと炊けるというのが不思議だと思っていたし、炊飯器が壊れたといって母が圧力釜で炊いてたときに米を炊くって大変なんだなって思ってたし、海外の米を使った料理の話をきいてもその米がどういう状態になるのかいまいち想像できなかったくらいに
そのブラックボックス以外で米を炊くって行為を疑ってた。

小学校高学年くらいからたまーに炊飯器を使ってお米自体は炊いてたんだけど、研いで水を入れてボタンを押すと、汁はなくなって硬い米が柔らかくなってるってマジで謎な箱でしかなかった。

しかも炊飯器の早炊き機能使えば15分くらいなのかもしれないけれど、たぶん普通だと45分とかで、謎に時間がかかるものというのもなおさらに仰々しさを感じていた。

だからこそ、土鍋で火加減なしに10分で炊けるっていうのが衝撃だった。

しかもおいしい。

でもそれはそのはずで、20年前の資料っぽいけれども、1971年で約9割の家庭に炊飯器があって、その後は若干の増減はあるけれど95%の家に炊飯器があって2005年には8割以上が電気炊飯器なんだよね。

台所・厨房機器の保有率の推移|一般社団法人中央調査社

これがどういうことかというと、ガス式か電気式かわからないけれど両親が子供の頃にはたぶん炊飯器があった=祖父母は炊飯器を使っていたということになる。(父方はおばあちゃんが新しいもの好き、母方はおじいちゃんが新しいもの好きで双方家電を買いに秋葉原云々って話をきいたことがあるので普通にあったと思う)

ひいおばあちゃんの時代がどうだったのかなんてわからないけど、2世代にわたって使ってたら3世代目の私にとってはまぁ「疑う余地もない常識」ってやつになる。

ちなみに個人的に一番ビビった「疑う余地もない常識」的なものは、生後1カ月未満の甥っ子がカメラを向けたらいきなり笑顔になったことで、家庭用カメラが普及して4世代目にもなると生まれたばっかりの赤ちゃんもカメラ向けただけで笑うものだとわかるのかと思ったわよ。甥だけなのかもしれないけど。

とにもかくにも、炊飯器以外で米を炊くなんて非常識だと思ってた。
そして、その原理もテクノロジーも謎なら謎のままでいいとすら思ってた。

蓋がガラスだからどうやって
炊き上がってるのかようやくわかった

宇佐兎三が使ってるのはハリオの土鍋なんだけれども買った時の印象としては、形的には噂にしかきいたことないタジン鍋に似ているなとちょっと思った。

この形にすることで、吹きこぼれは上の穴からだけということにしているっぽい。

ここまで盛大に飛び散る前に普段は火を止めてるw

そして、蒸気で曇りはするのだけれどもガラスの蓋なので蒸らし終わるまで開けてはいけない蓋を開けずとも中身が確認できて、

ブクブクしてて米のあたりもビチャビチャして見える。
古来の方法ならおそらくさらに強火のフェーズだけど
土鍋の場合は保温性で十分なので火を止めちゃう

この土鍋において火を止めた時点では泡だらけだし割と水が残ってビチャビチャなんだけど、

蓋をあけずにしばらくすると
炊けたご飯になる

蓋を開けずに15分程度蒸らしている間に泡もびちゃびちゃも吸収される。

すぐにいじると底にご飯がこびりつくんだけど、
15分待つとあんまりこびりつかない

前回の記事でも書いているんだけれども、

「はじめちょろちょろ、なかパッパ、赤子泣いてもフタとるな。」

弱火→中火→強火と本来は火力を調整しなければいけないところを、分厚い土鍋にすることで、初めの方は温まりづらく、一定以上あたたまった後は今度は冷めづらくして火力調整なしにそれができるように再現している商品なんだけれども、土鍋の特性か鍋全体の温まり方も均一らしくおいしいご飯が炊けるのよ。

前回の記事で、マイコンの炊飯器がまずいかどうかはピンとこないなんて書いていたけど、ご飯自体ほぼ毎日たべてたから記憶が上書きされてる上で、技術進歩の意味でも親の所得的な意味でも、買い替えるたびに良い炊飯器になっていってた可能性が高いからどんどんおいしくなってたハズなんだけど、よーくよーく思い返してみれば、まずかったかどうかは覚えがないけど不均一に炊けてる感じはわかるという意味では小さい頃は安い炊飯器だったかもしれないけど、たぶんその米しか食べたことなかったからまずいとすら思ってなかった可能性がある(笑)

で、今はたまに白いご飯ですら太るとか気にしなければうっかりおかわり盛って1.5杯いっちゃうってやっぱおいしいってやつだなと思った。

ちなみにいくつか食べ比べておいしいなと思ったの新之助なんだけど(レビューも割れてるし好みによるかもしれない)、ぼちぼちなくなるなって前回買ったページをチラ見したら2kgで1000円もなんで高くなっててて2kgでも5kgでもあんまり値段変わらないの?って思ったから次どうしようかなって思ってるけど。

さらに、萬古焼のおひつを買ったんだけど、これもまた良くて、冷蔵庫に入れて出した段階では随分硬いなと思うんだけど、

電子レンジであっためるとちょうどいいかんじになるんだよね。(1合は宇佐兎三的に3杯分なので、基本はお茶碗によそってからレンジにかけてる)
実家にいた頃、炊いてあまった米って炊飯器にそのまま入れてたんだけど、そのときってもっと水滴がでてる感じで底の方がベチャッとしたけど、そんなことないのはおそらくある程度は陶器が吸ってるからな気がする。

ある程度冷ましてから入れるか、即おひつに入れるかは、その後の予定次第すぎるんだけど、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れちゃってる。

2日でたべきらない分はその後冷凍してるんだけど、なんとなくそのまま冷凍したよりへんな水分でなくていい気がするよね。
何が言いたいかと言うと、いままでより米がおいしいしさらに工夫の余地があるかもしれない。

と、まぁ米についてどんだけ語るのって話だけれども(笑)

子供時代から数えて、炊飯器はどんどん良くなってるのその過程の先に選んだのはまさかの電気式じゃなかったんだけど、実家のご飯よりおいしいって言えちゃうのがおそろしい。体重の増加だけが気になりますけど。

常識的な手法も一旦原理をよくよく考えて、その常識が適正なのか?一度見直してみるって重要だよね。

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