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もっと力を抜いて成果を上げたい人が心がけるべきこと
アメリカでも日本でも、「あの人は上手く立ち回れてるなぁ」と思う人に時々出逢います。
その人たちに共通していることは、
心身的負担に値する以上の見返りを得えている
ということです。
しかし、ただ単に「力を抜く」(極端にいうと怠ける)だと成果が上がらないので、これは間違った認識です。この記事では、少し細かいニュアンスの「正しい力の抜き方の理解」について思ったことを書いていきます。
仕事は、「今月得したな」と思った者勝ち
力の入れ加減としてよく誤解されがちなのが、「頑張り」です。
ただ、どんなに時間と労力と心身を削っても、それに見合った見返りがもらえなければ「うまく立ち回れている」とはいえません。むしろその逆で、効率の悪い生き方をしています。
仮に「見返り」のバランスを取るために、この世の全ての地位と名誉と金と引き換えに自分の全ての時間と労力と心身を削っても、それでは何も残らないので意味がありません。
仕事で一番大切なのは、自分がつぎ込むインプットと、それから得られる対価のバランスを取ることです。目指すべき感覚は、
「この程度の頑張りに対して、こんなもらえるの?ラッキー」
「今月はそこそこ楽だったけど、こんな振り込まれてた。イェイ」
くらいの感じす。この「得した感」は心の余裕となり、たとえ世界一お金持ちじゃなくても、その余裕を趣味や娯楽など別の部分に割り当てられ、それなりに楽しい日々を送ることができます。
逆に避けるべきは「こんなに頑張ったのにこれだけしかもらえないの?鬱だ死のう」みたいな状況です。
上手な力を抜き加減を判断するために理解すべき3つのことと、あなたができること
頑張りは二極的概念ではなく、グラデーション・加減です。
上手な力の抜き加減を判断するためには、以下をなるべくクリアに把握する必要があります:
1. 自分の平均キャパ
2. 自分が幸せだと思う見返りとその量
3. 自分が測られている評価基準
1. 自分の平均キャパ
これは自分が負担やストレスなくどれだけ頑張れるかです。平均キャパ以下の頑張りは「退屈」、以上は「苦痛」になります。自分の安定出力を把握するのは、意外に難しく、とても大切です。
あなたができること:幸い、ある程度までは人間はストレスに適応できます。なので、もしキャパが低すぎるなと思う人は徐々に任される仕事の量、責務、そしてアウトプットの質をアップさせていくことで、平均出力が徐々に上がっていくでしょう。もちろんこれにはそれなりの時間の投資が必要です。勤務時間や残業も増えるでしょう。
2. 自分が幸せだと思う見返りとその量
平均出力に対して、それ相応、もしくはそれ以上の見返りがもらえれば、「得したな」という感覚が得られます。これが理想の状況です。それには、現実的に、自分がどんな見返り(お金?地位?名誉?)をどれだけ得られたら幸せなのかを理解する必要があります。
あなたができること:価値観を変えることです。もし現状置かれている状況で何かを得るものが難しいのであれば、自分の幸せをそのモノから切り離すか、それを得ることを諦め別のモノに喜びを感じましょう。
3. 自分が測られている評価基準
最後に、自分のアウトプットに対して自分が求める見返りが与えられるか否かを判断する評価基準を理解する必要があります。
もしその評価軸が、どんなに頑張ってもあなたの希望する見返りが得られないようになっていれば、全ての努力は水の泡です。オリンピック男子陸上競技のレース後に、「評価基準は実は前髪の長さでした〜」と発表されたら、ウサインボルトは激怒するでしょう。
適度に力を抜くためには、自分の「最低頑張りライン」を調整する必要があり、それはあなたの評価基準に直接比例しています。
あなたができること:環境を変えることです。あなたが「得した」と感じられるために本当に必要な評価基準を持つチーム、組織、業界、国などに身を移しましょう。もちろん中から変化を促すことも可能ですが、それは時間がかかりますし確実ではないので、身を移したほうが効率的です。
最後に:本当にすごい人たちのメンタリティー
ちょっと矛盾しているかもしれませんが、本当にすごい人たちはめちゃめちゃ頑張ります。すごい量の時間と労力をかけてアウトプットを生み出します。
そして、それ以上に、本当にすごい人たちは、「頑張ったからその分の見返りがあるはずだ」という考えは皆無で、むしろ自分の120%の頑張りと、それが生み出したアウトプットへの評価を、サイコパスのように完全に切り離しています。
頑張ることは前提でありつつも、前提でしかないことを理解していて、そこに他者からの評価やインプットを受け入れる余白を残し、更にいいアウトプットを出してきます。そしてその更にいいものに対して、とてつもない対価が中長期的に発生します。
これを実行できる人はごく少数です。なぜなら、こういう人たちは
平均キャパが物凄く高い(アウトプットのクオリティに強いこだわりを感じていて、かつそれに多大な労力をつぎ込むことを負担に感じない)
自分が幸せだと思う見返りとその量が少なくシンプル(基本常に謙虚でポジティブ)
自分が測られている評価基準を長い目で見ている(今期や今年とかではなく、「10年後こういうインパクトを残せてたらいいなあ」くらいの感覚)
こういう超人はレアです。出会ったら、友達になって、色々学んで、小判鮫になった方がいいです。
以上です!参考になったら嬉しいです!質問やリクエストは、ツイッターのDMかリプまでお願いしまーす。
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