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【第3話】グッドナイトファンタジーの誕生秘話

前回まで決まったメカニクスのおさらい


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前回で価格の低い順に値段を出していく商人プレイのコアメカニクスが決まったので、ここでは、どうやって資産を拡大していくかのメカニクスになります。

USAPAGAMESスタッフ内でテストプレイで大事にしている事があります。それは、

初回のプレイで面白さが伝わらなかったら、2回目のプレイは無いものと思え。大人は遊べる時間は貴重。ゲームは一期一会。他人や知人の時間を初めてのゲームで消費するんだぞ。

その点で、デッキ構築って学習する時間が必要かと思います。ここの課題のクリアがとても難しかったです。

デッキ構築と協力ゲームっていう組み合わせが最悪なのは、デッキ構築は複数のカードから最適解を模索して知識で選んでいくゲームだから、上手い下手の差が躊躇に出てくる。学習する時間がかかる。スルメゲームとしても2回目以降の慣れてからが本番だともう遅い…!

このあたりの課題については、初プレイを大事にしてるのでUSAPAGAMES内のプレイ動画は全て初プレイの知人にインストしながらの最初の1ゲーム目の1発取りです。今作もリアデコも勇者パーティもそうでした。

初回プレイでもデッキ構築をなるべく楽しめるよう解決方法をいくつか考えました。

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①市場にカードを並べることで効果をプレイ中にじっくり見る事ができます。

さらにじっくりみた後でその市場カードがそのまま取引のフェーズにも移ります。カードを出すだけなのになんでプレイ時間が30分〜60分もかかるのかはこの、カードをドラフト(取引)する時にどのカード効果と取引するかの考える時間があるため2分〜3分×15ラウンド+説明時間の想定にしています。

②カードをなるべくわかりやすい効果にしています。

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説明文は短いので1行、多くても3行。カードもトランプ(ブリッジサイズ)よりも大きめのポーカーサイズ。文字も大きくて遠くからも見える。

③カード効果は全てポジティブな効果です。

役に立ちます。

などなど、遊びやすくしています。カードの効果がそのままリプレイ性になる(次のゲームは違ったカードを集めようと思える)ためカードの効果を考えるのに1番時間をかけました。

カードの集め方でいろんな役割(ロールプレイ)ができるようにしています。協力プレイが楽しくなります。

役割分担例
 市場(取引できるカード)を増やす役割
 自分や全員の資産を増やす役割
 カードの相乗効果(コンボ)をつなぐ役割
 デッキから廃棄されたカードを戻す役割
 カードを廃棄(圧縮)する役割
 最後に華麗にフィニッシュ決める役割
 カードを最速で出す責任重大な役割

取引のメカニクス

商人プレイとして、いろんな効果がある商品を売買して、かつ資産を増やしていく事ができます。

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お金を貯めて、商品を買って、その商品の効果を活用して、またお金を貯めて、商品を買って…

を、15ラウンドを繰り返します。ちょっとずつ資産を拡大します。遊んでいるうちに全員で1つの共通のデッキのカードがちょっとずつ廃棄され、15ラウンド後には多くのカードが廃棄され圧縮され展開もクライマックスに近づきます。

ここの楽しさはなかなか説明するのが難しいですが、現実で言うと、田んぼを買って翌年に農作物を売って収益を得たり、駐車場を買って、駐車料金を得たり、工夫してお金を増やす楽しみです。

ただし、グッドナイトファンタジーは最終的なスコアになる「勝利点」とお金となる「リソース」が同じです。ほんとはよく知られているゲームのように分ける事で、いつリソースを勝利点に変換するかの転換タイミングで15ラウンドにメリハリが出せるかとも思いますが、

このゲームは協力ゲームなので、カードや勝利点やリソースをドラフトで奪い合う楽しさよりも、もっとのんびりと資産が増えるのを味わってもらえるように、勝利点への転換をしなくてすむようにしています。ドラフトもプレイヤー同士で相談しながらできます。

ここはまた後日出るプレイ動画を参考にして頂けると幸いです。

4話に続く。


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