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【卒業旅行記】同期と会社退職を祝して3泊4日の旅【2日目】

【2日目・神戸〜淡路島】

2日目。7時に起床。
神戸に行こうと決めた時、パン屋を巡ろう!と2人で誓っていた。
別に人よりパンに熱量があるわけでもないが、なんとなく神戸といえば美味しいパン屋さんのイメージがあったのだ。
天気予報ではこの日も雨模様だったが、朝は思いがけず晴れ間も見えていた。8時に開店するお店があったので、身支度を整えて早速出発。

青空が見えて嬉しかったから撮ったなんでもない空

ホテルの近くに評価の高そうなパン屋さんがあったので、二軒ハシゴした。
ハムとチーズとレタスが挟まったもっちもちのベーグルと、アスパラベーコンが挟まったクロワッサンと、一番オーソドックスなクロワッサンを買ったが、そのどれも写真を撮り忘れた。多分かなりお腹が減っていたのだと思う。
サービスのコーヒーを片手にホテルの部屋まで戻って、パンを頬張りながらチェックアウトまでのんびり。パン屋さんのパンは、スーパーやコンビニのものとは比べ物にならないくらい美味しい。ちょっとした贅沢を感じる。

10時頃、ホテルをチェックアウト。
重たいリュックをホテルの無料ロッカーに預けて、2人とも身軽な装いで街に繰り出す。
神戸の街は横浜に似ていた。
元町やみなとみらいの雰囲気と同じ感じがして、遠くまで来たのに、最近来たことがあるような錯覚に陥る。

タワーは工事中
大きなさかな
フォトスポットらしい

写真を見たらわかる通り、だんだん空がどんよりしてくる。雨が降らないだけまだまし、と思いながら神戸の海を眺めた。

昨日もそうだったが、今日は2月とは思えないくらいあたたかい。
「相楽園」という庭園があるらしいので、散歩がてらちょっと歩いてみることにした。
海を眺めたメリケンパークからは大体20分。軽やかな足取りで向かっているうちに、まただんだん空が晴れてきて、気がつけばアウターの袖をまくるほど暑くなっていた。

「相楽園」は元神戸市長の本邸にあった庭園で、昭和16年以降に神戸市の所有となり一般公開されたらしい。
春〜秋なら色とりどりの花で美しいに違いない。あいにく2月なので花は咲いていないが、雨露に濡れた緑は鮮やかで綺麗だった。

立派な入口
あちこちに滝

ゆっくり一周して見応え十分。
滝の音や緑に癒されたあとは、再度パン屋さんに向かう。
実は相楽園に行く途中の坂道で「パンの匂いがする!」と同時に言い合い、友人がすぐにグーグルマップでお店を見つけてくれていた。
あのバターのふんわりした香りを街中で嗅ぐとたいへん幸せな気持ちになる。

まだ今朝購入したクロワッサンもひとつ残っていたので、そこでは小さめのメロンパンと、パックのコーヒー牛乳を購入。友人は小さめのクリームパンと、パックの牛乳を選んだ。
再びメリケンパークへ20分歩いて戻り、海を見ながらパンを頬張る。メロンパンは外側の生地がさっくさくで、中は驚くほどふわふわ。「空気みたいなんだけど…」と言いながら一瞬で食べた。
すごく美味しかったのでもう一個くらい買えばよかったね、と2人で後悔した。でもまた20分歩く元気は無かったので、またいつか行こう、と思いながらグーグルマップにマークをつける。

さて、初めての神戸だし中華街も見ておきたい。
さっきまでパンを食べていたところには鳩が寄ってきていた。

のんびり中華街方面へ歩いて行くと、可愛い雑貨屋さんを見つけた。ちょっと入ってみるか、とお邪魔すると、セレクトショップのような感じで、海外の食器や、なんか履き心地の良さそうな靴下、お手頃価格のアクセサリーなんかが売られていた。友人はそこで指輪を購入。
私はこの旅行に2つ指輪をしてきていたが、彼女は指輪を忘れてきていたのでちょうどよかったらしい。ちなみに彼女は既婚者。結婚指輪すらつけてくるのを忘れていた。

レジで購入している後ろから「10個つけられるからあと8個いけるな」と声をかけたら案外乗り気で「いけるわ」と笑っていた。
また少し歩くと、今度はアクセサリーショップを発見。ちょっと高級そうだったので、近づいて外から値段を見てみる。
「え、2,000円くらいだよ」
その私の声を聞いて、先に行きかけていた友人は踵を返し「じゃあ入ろう」と私を通り越して入店した。

5,000円くらいの商品もあったが、ピアス、指輪、ネックレス、イヤリング、バングル、ほとんどが3,000円以内くらいのお店。近隣に系列店があって、そのあと思いがけずもう1店舗ハシゴすることになる。
そこで2個指輪を購入して、友人も3個くらい購入していた。本当にすべての指を埋め尽くすつもりじゃないだろうかと一瞬焦ったが、その後指輪を購入するタイミングは無かった。

中華街はかなり多くの人で賑わっていた。
大学生くらいの若者の集団や、遠足らしき小学生で広場は大盛況。
横浜でもそうなのだが、目的なく中華街に行くと一体どのお店で何を食べればいいのかわからなくていつも思考を放棄してしまう。
今回も例に漏れずそうなって、結局豚まんをひとつだけ買って食べた。普通だった。

そんな調子で15時頃まで神戸の街を練り歩いたあと、今度は三宮から高速バスに乗って淡路島へと移動。
靄がかかっていてほとんど景色が見えない明石海峡大橋を渡り、初めての淡路島上陸。
バスを降りるや否や、今度はホテルまで行くシャトルバスのバス停を探してウロウロ。
全然違う循環バスのバス停に辿り着いてしまい、時刻表に予定している時刻のバスがなくて焦ったりしながらも、なんとかお目当てのバスに乗ることができた。
今回は2月ということもあり万が一の雪に備えてレンタカーを手配しなかった。以前スタッドレスのタイヤを履かず雪道を走ることになっていつ死んでもおかしくない恐怖体験をしていたことがあり、お互い冬のレンタカーには慎重なのだ。
だからバスやタクシーを利用したのだが、足がない旅行はやっぱり不便だということを改めて実感。

今回の宿はオーベルジュ。
オーベルジュというものをよく知らなかったのだが、宿泊施設を完備したレストランのことを指すらしい。淡路の美味しいものを満喫したくてこの宿泊地を選んだ。

淡路3年とらふぐのカルパッチョ
淡路3年とらふぐと白子のベニエ
淡路ビーフの薪焼き
デザート(すっごく甘い)

どれもすっごく美味しかったし、ほとんど宿泊客がいないタイミングだったみたいで、食事に集中することができた。

夜はホテルのフロントも無人になるらしく、何かあれば電話で呼び出してくださいと言われたが、ちょこっと出かけるような場所が近くにあるはずもないくらい周りは緑に囲まれていたので、夕食の後はサービスのドリンクを飲んだり檜のお風呂に浸かったりしながらのんびりと過ごした。

ベランダから遠くの方には風車が見えていた。
あんなに素晴らしい眺めだったというのに、ホテルからの景色も写真におさめていない失態。
まあでも、澄んだ空気と、緑の濃さと、鳥のさえずりは心の中に残っている。
あの雄大で美しい自然の風景が、この先もずっと残っていくことを願うばかりだ。

【2日目歩数】

20,285歩

【2日目支出(1名分)】

現地交通費780
宿泊費(2食付きツイン)22,000
パン屋350
パン屋600
パン屋260
相楽園拝観料550
指輪1,100
指輪3,300
豚まん400
★支出合計…29,340円

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