アロマブームのきっかけは
タイのバンコクというのは、日本人にとって暮らしやすい場所だと思っている。とくにバンコクの中心街と呼ばれるエリアに住んでいれば、それはもう日本の暮らしと変わらないと言ってもいいくらいに。
それには、夫の転勤についていった駐在妻という身分で、ビザや賃貸契約に関しても会社のサポートがある、というありがたーい状況によるところが大きい。仕事をしていた夫にとっては、私が知らない苦労もあったでしょうけれど。
そんな恵まれた環境にありながら、これだけは勘弁!どうにかならないものかしら?と思い続けていたことがある。
それは……、
G(ゴキブリ)の存在である!!
南国ではGも、のびのびと暮らしているのか、その態度もサイズもビッグなのだ。
高層階に住めば安心か?と言ったらそうでもないのである。
バンコクで1件目に住んだ物件は、22階だったがそれでもGは現れた。というより、最初に住んだこの物件でしかGには遭遇していないのだが、何せ最初だからインパクトと心のダメージが大きかったのだ。
建物の構造の問題などでしょうかね。エレベーターからもやってくることもあるみたいだし。
そのコンドミニアム全体としては、定期的に共有スペースに害虫駆除の薬をまいてくれていたのだけれども、これがまた、ありがたいような困ったようなことでもあった。
共有スペースにまかれた薬で息絶え絶えになったGがドアのすき間から我が家に入ってきていて、玄関を開けたら反り返った状態でお出迎え、なんてこともあったのである。
その後、引っ越した物件では3階の部屋だったが、Gには遭遇せずに済んだ。その代わり、引き出しをあけたらヤモリがいたりとか、ネズミが現れたりしたのだけれど。
その時の話↓
Gは現れても恐怖だし、亡骸に向き合うのも恐怖。そもそも、こちらの都合で亡くなって頂く必要はなくて、近くに現れないで頂ければよいのである。
ということで、最初に目をつけたのがハッカ油。これを排水溝やら、ドアの近くに数滴ずつ撒いておくことにしてみたのだった。
ハッカ油はバンコクでも薬局だったかスーパーだったか、普通に手に入りますよ!ほんのり香るハッカが清涼感あっていいなあ、なんて思っていたのだけれども、結局はGも現れたのだった。
その後も、なんとかしてGに嫌われる方法はないかと、ネットを俳諧していたところ、見つけたのだ。ベチバーを!!
ベチバーは、インドネシア原産のイネ科の植物である。
この記事によると、九州大学と企業の共同研究で、ベチバーの根には、ゴキブリやダニなどの害虫を寄せ付けない効果があることがわかったのだそう。
私は何より、この記事の「ゴキブリ100%阻止」という言葉に励まされたのだ。「100%」ですよ!!
実は、ベチバーは香水にもよく使われているのだそうで、有名どころでいうと、JO MALOLE(ジョーマローン)に「VETIVER&GOLDEN VANILLA(ベチバー&ゴールデンバニラ)」という商品がある。ちなみに、JO MALOLE(ジョーマローン)、憧れているけど私は使ったことはありません。いつか使ってみたいなあ……。
タイにはアロマブランドも豊富で、ANPURI(パンピューリ)、HARNN(ハーン)、THANN(タン)、Erb(アーブ)、などどれも魅力的なブランドではありながら(そして高級)、ベチバー単体のエッセンシャルオイルは売っていなかった。
なのでこれまた、ネットを俳諧して見つけたのが、ロイヤルプロジェクトのエッセンシャルオイルである。
ロイヤルプロジェクトとは、故プミポン国王をはじめとするタイ王室による農民支援プロジェクトで、タイ産の商品を手頃な価格で提供している。購入することで、タイの農家支援になるのだ。お菓子、ジュース、雑貨などの商品がある。
オートーコー市場で買いました。価格も手ごろで助かります。
タイでも激安で売られているエッセンシャルオイルは混ぜ物入りだったりするらしいので注意ですよ!
オートーコー市場は、タイの農業協同組合に経営の市場だそう。ここのマーケットは、セレブも買いにくるとかで。私が行ったときには、セレブはいなかったと思う(たぶん…)。
ここでは、ショッピングモールの食品売り場で買うよりも、フルーツや野菜が安価だと思う。フードコートもあるから、市場を見学して食事して…というのも楽しそう。
近くに”チャトチャック”のウィークエンドマーケットがありますね!旅行者にも在住者にも大人気のお買い物スポットです。
そういう私は、エッセンシャルオイルの売り場に直行して、そして直帰でした(笑)
ベチバーのエッセンシャルオイルの香りは「土っぽい香り」と表現されることが多いようだ。その通りで私の感想は「ゴボウの泥を洗っているときの匂い」。なんだか落ち着く香りだなと思うのだが、ベチバー単体の香りでは、好みがわかれるのではとも思う。
レモングラスとか、他の香りとブレンドして焚くのもよさそうかな。
結局、ベチバーを焚いてもGは現れたのだけれども(リビングの1か所で焚いているだけでは、無理があったのかもしれない)、これをきっかけに、予防だ緩和だと健康面においても興味がわいたし、何よりも香りに癒されたり、アロマを生活に取り入れている自分って素敵!という高揚感とか。
諸々とあわさって、興味を持つことになったのである。
こうして楽しめているし、Gに怯えた日のことも無駄ではなかったということか。バンコクで買ったディフューザーを今でも使っているしね。
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