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自分を大切に扱うこと


私は毎年なんとなくその年のテーマを決めている。
今年のテーマは「自分にお金をかける」だ。

はじめに

これまでも自分にお金はかけてきたけれど、今年は自分の外見にお金をかけることにトライしている。

具体的に何にかけたのかというと、だいたいこの4つになる。

  1. 全身脱毛

  2. 服を買う

  3. 化粧品を買う

  4. アクセサリーをつけてみる

脱毛はお金がかかったけど、それ以外にかけた金額は平均的なものだと思う。
それでも、これまでのかけなさと比べたらかなりの進歩だ。


メイクもおしゃれも恥ずかしかった

私は自分の外見を磨くことが苦手だ。

私なんか髪を綺麗にする価値もない、着飾る価値もない、そう思っていた。
(今でもうっすらそう思っている)

私は母に美容院に連れて行ってもらったことがない。靴は学校に履いていくスニーカーだけ。服はTシャツにジーンズ。

服に興味を持ったことはあるけれど、「好きな物を選びなさい」と言われて選んだものを「それは似合わないからやめなさい」と言われた。

着るものがなくて困ったことはないけど、友達と出かける時には困った。

また、母自身も化粧を嫌い、服はヨレヨレ、髪はセルフカットの人だ。
おそらく女性らしくすることにコンプレックスがあるのだろうと思われる。

こんな環境だったので、手をかける価値のない私がメイクやおしゃれをするなんて恥ずかしいと思っていた。

子どもの頃から当然のように綺麗に可愛くしてもらえて、大人になっても自分をそう扱う人たちを目の当たりにすると、「あぁ、私って大事にされてなかったんだな」と辛くなることがある。


自分を価値のある人間として扱う

今年自分にお金をかけてみたことで「自分は磨く価値がある人間なんだ」「手間をかけて大事にされる存在なんだ」とやっと思うことができた。

誰もがやってる当たり前のことだけど、今まで私はそんなふうに自分を思ったことがなかった。

脱毛に行った時は、二人がかりで全身を施術してもらって、なんだか毛繕いされたみたいで心地よかった。
服だけじゃなくてアクセサリーも込みでコーディネートを考えてみると、シンプルな服でも華やかになった。
この前はメイクアップアーティストの方の動画を参考にアイシャドウをしてみると、とっても綺麗にできて嬉しかった。

本当に必要だったこと

私に必要だったのは外見を綺麗にすることじゃなくて、自分は大切に扱う価値があるという実感と大切にされる経験だったのではないかと思う。

時々人から「笑顔が素敵なんだからもっと笑ったらいいのに」とか「綺麗な顔してるのにもったいない」とか言われてきた。
たぶんその人達は私のためを思って言ってくれていたんだと思う。
けれど、その時その言葉に従っていたら、「言う通りにしたのに上手くいかないな」という気持ちになってたと思う。
きっと、笑顔とか綺麗を求めてくる社会をもっと嫌いになっていたし、もっと外に出ることが億劫になっていたと思う。

こんなふうに自分にお金をかけようと思えたのも、自分の気持ちを大事にできるようになったからこそだと思う。
今このタイミングが私にとってちょうどよかったのだ。



何もかも周回遅れだけど、着実に好い私に近づいていると思う。

私が私を一番に受け入れ、一番大事にすることで、受け入れてもらえる、大事にされる自己イメージを失わないでいられるのかもしれない。

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