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世の中の普通に押しつぶされそうになっても
仕事は好きで楽しいけど、最近、職場にいるのがしんどい。
年下の同僚が結婚妊娠して、順調な人生を歩んでいるのを見ると、自分が惨めで仕方なくなるからだ。
しかもその人は大学院を卒業して国家資格も持っている。
大学院を受けたけど落ちてしまった私、はその点でも劣等感を刺激される。
同世代なのに、子どもの保育園どうしようって迷ってる人がいる一方、私は友達さえ作れないなんて子どもみたいな悩みを持っている。
みんな恋人がいるよね、みんな結婚して子ども産みたいよねっていう前提がある空間で、人といるのが苦手で、恋人がいるイメージもわかなくて、結婚なんて縁がない私は肩身が狭い。
みんなが当たり前にできることができなくて、みんなが楽しいと思えることが楽しめなくて、みんながどうでもいいと思うことを真剣に考えてしまう。
そして、みんなは愛されるけど私は誰からも愛されない。
なんてことないみたいに何もかも手に入れる同僚を見ていると毎日そんなふうに思ってしまう。
自分の人生がダメだって思ってるわけじゃない。
生きるのが面倒くさかったあの時から、よくここまで元気になったと思う。
今だって仕事で精一杯だけど、自分をメンテナンスしながら自立して生活できるようになった。
だけど、いつも祝福されるのはそういう人間じゃない。
生きるので精一杯の人間よりも、当たり前のように生きている人の方が祝福される。
「普通」なんてものが幻想だってことは分かってる。どんな人生にも価値があることも分かってる。
それでも「普通」が、まだ足りない、それじゃダメだと私を責め立てる。
仕事があって、健康で、普通に生きていけることはありがたいことだ。
私はちゃんとそれを知っている。
もしもこの先、別の「普通」が手に入ったなら、めいっぱい喜んでめいっぱい感謝を示しながら生きていこう。
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