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言ってはいけない

花粉症が終わる日を待ち侘びる今日この頃です。

毎年のことだから分かってはいるものの、A.) ぴかぴかのお天気につられて外に出ると、鳥がさえずりお花があちこちで咲き始め、春を感じる、B.) 花粉症が悪化し生活に支障をきたすことを回避する →AとBの trade off で、結局Bを選び、春の楽しみ半減です。

先週は、花粉症が酷すぎて、目の赤みと腫れがゾンビみたいになり、呼吸も少し苦しくなり焦りました。

ゾンビで思い出した古〜い動画です。BTS以前に世界を席巻した韓国人ミュージシャン、いましたね。


さて、本題です。『言ってはいけない - 残酷すぎる真実』を読みました。

頭の良さにおいて努力は遺伝に勝てない…、子供がどのような人間に成長するかはほぼ遺伝で決まっていて、家庭や子育てはあまり関係ない…、「見た目」で人生は決まる…、等々。確かに残酷で読んだ後気が滅入りそうですが、エビデンスもあるそうで、受け入れてみると結構スッキリします。無駄な努力はやめて、得意なことや好きなことにもっと時間を費やすべきかな。投資するなら、リスキリングより見た目かな。(?!) 確かに言ってはいけない、公に言いずらいことですね。

個人的にすごく面白く感じたのは、

霊長類のなかで、発情期にかかわらず交尾し、性行為をコミュニケーションの道具に使うのはヒトとボノボだけだ。

橘玲、2016年、P.189

人にとって、性行為は生殖以外に「コミュニケーションの道具」でもあるということ、分かっていたようで分かっていなかった気がします。動物達にとっては、単純に子孫を増やすための行為だけれど、人にとってはそれだけじゃない、でもあまりオープンに口にしてはいけないことで、大事なことなのにこっそり学ばなければならない?厳密に言えば、こっそり学ぶのは日本だけでしょうか。性教育は性の乱れに繋がる、みたいな変な考えがあって、子供達は漫画やAVでこっそり(暴力的に描かれた)性を学ぶので、日本人は変態になるんですよね😄  話がずれましたが、性行為が「コミュニケーションの道具」であれば、コミュニケーション能力を高める努力や工夫が必要でしょうし、そこに後ろめたさや罪悪感を感じることはないはずですよね。

最近日本版#metooが活発になっていますが、性教育自体も見直してほしいものです。それから、性暴力に遭わないための情報や教育も、学校だけでなく、メディアでもっと扱うべきではないでしょうか。これだけ話題になっているのだから、飲み会での自己防衛の仕方とか、被害に遭った時に具体的に何をすべきかとか、テレビで特集組んだり、もっと周知してもいいはずなのに。ちなみに、『セクシー田中さん』の登場人物、あかりは、基本的に親しくない男性と二人きりで飲まない、飲む時は知り合いがいるバーにする、とか、しっかり自己防衛できる子で、そういう情報すごく貴重だなと思いましたが、ドラマでは削除され、原作者の方が失望されたことの一部でもあったようです。

言ってはいけない、なかなか面白い本です。興味のある方は是非読んでみてください〜♪


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