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小説『鬼平犯科帳』に登場する『飯倉神明社』を散歩

小説『鬼平犯科帳』に度々登場する飯倉神明社、またの名を芝神明社と称します。
ここは、東京都港区芝の増上寺門前、現在の芝大神宮のことです。

飯倉神明社・芝神明(現芝大神宮)

江戸時代は増上寺の境内にありました。
浜松町駅から増上寺に向かった大きな交差点辺りから一帯が増上寺の境内でした。
それはもう多くの参拝客で賑わっていたのです。
その当時は飯倉神明社、飯倉神明宮と呼ばれていました。
起源は古く、社伝によると平安時代一条天皇の御世、寛弘二年(1005年)とあります。

芝大神宮拝殿

明治時代に東京府社となり、呼び名が芝大神宮に一律改称されました。
ただ、飯倉神明と言われたのは、元々飯倉山にあったからだそうです。
飯倉山は、現在の東京都港区麻布の東側にあったようです。

拝殿の階段下に「生姜塚」があります。
江戸時代この辺では生姜の栽培が盛んだったことによるのだそうで、今でも例大祭の時には生姜を配布しているとのことです。

生姜塚

江戸時代、増上寺の塔中や末寺が建ち並び、今の芝公園の辺りには徳川将軍の御霊屋や庫裏などの舎殿がところ狭しと建ち並んでいました。
飯倉神明社も、その中に建っていたのです。

御祭神は、天照皇大御神、豊受大御神です。

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