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コメダ珈琲で幸せになる呪文

2ヶ月ほど前のことです。
例のごとく、コメダで娘の習い事が終わるのを待っていると、隣に来た常連客風のマダムが流れるように注文しました。
そして、最後にこう付け加えたのです。

「あ、モーニングはバター多めで。」

え。
私は耳を疑いました。
昨今、年々高騰が続いてるバター。
私がコメダのモーニングでしか食べれてないバター。
(家ではマーガリン)

それを、まさかサービスで
タダでっ、多めにできるだとっ?!

店員さんは特に驚きもせず、普通に承諾して
マダムの前にはぱっと見でわかるほど
バターたっぷりのトーストが運ばれてきました。

お、おいしそう…!!!

次回は私も頼むぞ!

と、息巻いたものの、いざ次の週、
チキンな私は自分の記憶を疑い始めます。

ホントにそう言ってたっけ?
だってバターだよ。高級品だよ。
実はお金かかるんじゃない?
常連さんだけの特別サービスだったのかも…

…結局、私はそのとき頼むことができませんでした。

だって、店員さんに「は?」って聞き返されたりしたら、正直立ち直れない。

と、いう話を夫にしたら、「大袈裟やなぁ。」と笑われました。
確かに、我ながらあまりにも小規模な葛藤なのです。

翌週。
その日はそのまま家族で出かけることになってたので、
夫も一緒にコメダ珈琲についてきました。

適当にメニューを決めて、夫が注文ボタンを押します。
そして、注文の最後にこう言ったのです。

「あ、あとモーニング全部バター多めで!」

えええええ。

好きーーーーーーー!!!

以上が私が最近一番夫にときめいた出来事です。

そんなこと?って思うでしょ。

でも夫は

「は?」って店員さんに聞き返されるリスクも
そのときの気まずさも、万が一の追加料金も、
全部背負ってくれたわけです。

そして、それらを
自分自身では「ちっちゃいこと」だと認識しつつ
私にとったら「おっきいこと」なのを否定しないままに
さらっとやってくれたわけですよ。

いやいや。

やっぱ間違いなく、好き!!!

そんな夫の勇気と優しさのおかげで
私は今日堂々と、「バター多め」を注文できました。

じゅわじゅわにしみてるよー。めちゃくちゃおいしいよー。これぞカロリーだよー。

ここまで惚気を聞いてくださった皆様、
ぜひコメダに行ったら「バター多め」を唱えてみてくださいね。
伝票に大きく赤字で「バター多め!」と書かれてしまいますが、追加料金などは一切ありませんよー!

太るだけ❤

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