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乳がん治療記録 ~しこり発見から精密検査の予約をするまで

浸潤性乳管癌 ステージ2 腫瘍サイズ 2.2cm
ホルモン受容体:陽性 HER2:陽性 リンパ節転移なし
2024年8月に確定診断
同10月に左胸乳房部分切除+センチネルリンパ節生検実施
2025年1月に追加手術実施予定


乳がんの診断を受けてからのこの半年、人生で一番濃い時間を過ごしているかもしれません。せっかくだから記録に残したいなと。もしかしたらこれを読んだ誰かの役に立てるかもしれないからね。

乳がんと公表してから一番多く聞かれるのは「どうやってわかったの?どうやってしこり見つけたの?」ということ。

2024年8月6日に「乳がんステージ1」(手術後にステージ2に修正)の最終確定診断を受けたのだけれど、発見から精密検査にたどり着くまではこんな感じでした。

2024年の春、2月か3月くらいかな。左胸の中央寄り上部に、小さなしこりを見つけました。
「毎日乳がんチェックしてたの?」いや、してません。
私は以前より毎日、お風呂上りに保湿とリラックスのために身体のあちこちにクリームを塗っているのですが、ある日、胸に塗っている時に「ん?」としこりに気づいたのです。
以前もしこりができたことがあり、その時はホルモンバランスの乱れとかの影響を受けて(生理前後、とかね)、単なる乳腺症的な話で自然と消えたことが数回あったので、今回のしこりも様子を見ることにしました。

ところが、大きくなることもければ小さくなることもない。なんだか妙に固いしこりはずっとそこにあり続けるため、ちょっとまずそうな予感がしてきて検査を受けようと思ったのです。
が、私のかかりつけ病院は家のすぐ側の某国立国際病院で、そこの乳腺外科は紹介状がなければ絶対予約が取れません。
どこかの病院に行き紹介状を書いてもらうことも考えたけれど、知らない病院(小さなクリニックみたいな)を調べて、わざわざ一回診察を受けてから~の流れも無駄だし面倒だなと思い、そんな矢先、間もなく健康診断の時期が来ることに気づいたので、そこで検査してもらい、どうせ引っかかるだろうから、国立国際の乳腺外科宛に紹介状を書いてもらおうと思ったのです。

そして最短の日程で健康診断を受けました。
それが2024年7月3日です。
しこりのことを伝えてからの超音波検査だったわけですが、検査技師さんが相当長い時間をかけてうんうん唸りながら私のしこりの画像を確認していて、さらに、終わって外の椅子で待っている時、その技師さんは他の技師を呼びに行き、2人でまた検査室に戻って色々と相談をしているようで、その様子を見て、これは絶対まずい感じだなーと思ったわけです😇
そこから少しして、「次の検査へ進んでください」と言われたのですが。

その翌日、見知らぬ番号からスマホに着電。もちろん出るわけないのですが、いつものようにその番号をグーグル検索をかけたところ、前日に健康診断を受けた健診センターの番号でした。これはもう終わったなと笑

折り返しかけたところ、医事課の方がかなり神妙な声で「このような事をお電話で申し上げるのも大変申し訳ないのですが、検査の結果、胸のしこりは血流もあり、サイズもそれなりにあり、限りなくガン細胞だと思われます。大至急で精密検査へ行ってください。紹介状はもう用意しました。」と。

つまり、ど派手に引っかかったわけです。
しかも、ガンの告知もなにも、電話で言われたという。
緊急性が高いと電話かかってくるってホントだったんだなー笑

私は翌日から和歌山の熊野神社詣でに出発予定で、とにかく今日中に紹介状を手元に予約を取らねばと、急いで健診センターに病院宛に宛名を書き換えて用意してもらった紹介状を取りに行き、急いで病院に予約の電話をしたのですが・・・・

「とても混んでいて最短で9月下旬になります」と!
え!2ヶ月先?!それはヤバすぎる!
予約窓口の方に事情を説明したところ、何とか隙間を見つけてくださったのですが、それでも「9月6日です」と・・・。
電話しているのは7月4日。2ヶ月も宙ぶらりんで待つなんてメンタル崩壊する。そう思ったけど、予約窓口の方が最善を尽くしてくれたので、その日程で予約を入れてもらい、そこで一旦は終了。

電話を切ってからは予約を早める方法はないかと考えました。とにかく考えました。何かコネはないか、とかね。いや、そんな裏技なんてない。
そしたらダメもとで思いついたのです。
7月中旬に、長年お世話になっている消化器内科の定期診察があるため、そこで主治医に、この状況で予約を早めることはシステム的に不可能なのかどうか、を聞くことにしました。予約を早めてくれ、という厚かましいお願いではなく、早める方法はないのか、ということを純粋に聞きたかったのです。なければ諦めて待とうと思ったんです。
とにかくやれることはやろう、と。

主治医に状況を伝えたところ、「なるほどねーー、科が違うと色々事情も違うんだよねー」と言いながら、PCで乳腺外科の予約状況を確かめ始めたのです。
そして「あ、今月下旬にひと枠だけ空いてる!この日来られる?」と!
消化器内科の主治医が乳腺外科へ簡単な紹介文を送ってくれて(それがないとNG)、「簡単に紹介文を書いておいたから、詳細は当日、すでに持っている紹介状を持参してくれる?」と。
嘘?!え?!なんかごめんなさい!そんな、え?良いのですか?うえーんありがとうございます!!!

無理を言ってしまったような、言葉には本当に気をつけて質問をしたつもりだったので、主治医のご厚意で予約を早めてもらえることとなり、本当に思いがけないことで、感謝で震えてしまいました。

しかしそれでも乳腺外科の予約は7月25日。そこまでは正直生きた心地がしませんでした。。。。

続く。




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