女子へのプリンセス教育を始めとした「あるある」で人が背負う呪縛など
先日、外資系にありがちな(のか?)
year end出社義務イベントがあったのだが、
久しぶりに会った絶賛子育て中の
同期女子たちは、
お迎のために早退予定もしくは、
申し訳ないけど夫にお迎をお願いして来た、
とのことで、
子育て・介護・仕事内容どれをとっても、
出社しない理由が1ミリもなくて、
原則週3出社の中最近週2しか出てないのに、
もはや同期の中で『会社の住人キャラ』になりつつあるわたくしは、
大変だなぁなんて思っていたわけだ。
◇
さて、上記の文章を読んで、
ひっかかる点があった方は
どれくらいいらっしゃるだろうか。
週2出社で会社の住人認定される会社って
どんなだよ、
とか色々あると思いますけれども、
一応私の意図した回答は、
『申し訳ないけど夫にお迎をお願いして来た』
という部分。
何故に夫に妻がお迎をお願いするのが申し訳なく感じるのか。
ポイントは夫にどう言われた、とかではなく、自分がそう思ってしまうということ。
つまり、潜在的に自分がやらねばならぬタスクであると思ってしまっているからなのである。
これを、今流行りのワードで
「アンコンシャスバイアス=無意識の偏見」
というらしい。
ということで、アンコンシャスバイアス
について学ぶ機会があったので、
今日は自分に染みついたアンコンシャスバイアスについて考えていきたいと思った。
日本語の会話では自由に発言してはいけない
先日、
日本法人で働いているシンガポール人、台湾人と週末ランチをした。
同期以外は基本的にあんまり会社の人たちとプライベートで会っても楽しめない方なのだが、
今回なんだか分からないが異常に楽しかった。
仕事以外だけでなく、仕事の話もしたのに
めちゃくちゃ楽しかった。
それで、ふと
会話が英語だったからかな、
と思った。
そこ?!と思われるかもしれないが、
そこ、なのだ。
もちろん日本語のが言語的には得意なものの、幼少期に海外いた系帰国子女の端くれとして、
何故だか昔から私は英語で喋っている自分の方がすごく自由で心地よくオープンでいれる。
一方、日本語を喋っている時は遠慮がちで空気を読んで抑圧されている全く違う次元の自分にになり、実際どう見えているかはさておき、
グルグルとロープで縛られている気持ちになる。(長年の友人相手は除き)
海外から帰国した際に、
日本では本音を言ってはいけなく、
常に謙虚で静かにしていなければならない、
というのが、
カルチャーショックや、
おそらく親の子供がいじめられないようにという気遣いからの刷り込みで、
もう抜けなくなってしまっているのだ。
まさに
「日本語では自由に発言してはいけない」
というアンコンシャスバイアス。
ただの思い込みなのは分かっているのに、
やめられない止まらないカッパえびせん。
年収は夫の方が妻より良くあるべきで、妻はそれを邪魔してはならない
結婚当初、
『自分もバリバリ仕事は続けたいが、
夫には自分よりも高い年収を保ったまま仕事を辞めずに続けてほしい』
というスタンスだった。
転勤とかあるならば、
その間俺が仕事辞めてもいいんだよ〜
なんて、嘘か本当かよく夫は言ってくれていたのだが、当時の私は
(内心、無責任な!と思いつつ)
「それはちょっと…」なんて返していたし、
むしろ旦那の転勤があったら私が諦めるのだろう、とシンプルに思っていた。
よく考えると、都合が良いし、
ロジカルでもない。
何故、夫が仕事を辞めると無責任になるのか。
家庭内で仕事をする責務があるのは夫だと思っている証拠。
そして、これも自分の親という基準や
白馬の王子を求めるディズニープリンセス教育、タキシード仮面が最後は救ってくれるセーラームーン教育を経て、
それが「あるべき像」となってしまっていた、
アンコンシャスバイアス。
『女性も働く!キャリア女子!』という気持ちだけは先行しているくせに、この呪縛のような偏見でチグハグなのである。
さて、noteにも書いている諸々を経て、
やっとその呪縛が解け始めた今日この頃。
「昔の私都合よかったよねぇ、仕事辛くて嫌なら辞めて家庭に入ってもらったら私が働くからそれでもいいyo★(真顔)」
なーんて言って見たら、
「おおっ!いや、でもうーんまぁ仕事しんどいけど…家庭年収下がるしなぁーまぁねぇーちょっとねぇーブツブツ」
(昔の発言は言ってみただけだったことが発覚)
なんつって急に歯切れの悪いマイハズバンドもきっと
アンコンシャスバイアスの奴隷なのだろう。
アンコンシャスバイアスが他人を刺してしまう時
今までのはどちらかというと
自爆系アンコンシャスバイアス。
自分のアンコンシャスバイアスが他人を刺してしまうことも往々にあり、むしろこのワードが大事だね、となっている所以はそっちかもしれない。
例として出ていたのが、
がん宣告された社員が同僚に言われる
「ゆっくり治療に専念してね」が
人によっては嬉しい場合もあるし、
会社から追い出されたと思う人もいる。
私も思い当たる節は多く、
同僚(男性)が「パートナーと旅行に行くんだー」という話をしている時、途中でパートナーのことを「he」と言っていることに気づいて
マジで失言する5秒前のヒヤリハットだったりとか。
「英語できるからいいよね」
と日本人同僚に言われるのが私には
「英語だけは出来るから他をカバー出来ていいよね」の嫌味に聞こえたり、
逆にイギリス人上司と初対面した際、
「英語ゆっくり喋るわね」
と言われそれはそれで嫌な気持ちになったり。
お互いのアンコンシャスバイアスによって刺し合うことは珍しくない。
じゃあどうすればいいのかってところも非常に難しいところなんですけどね。(教えて知恵袋
◇
ということで、アンコンシャスバイアスにコンシャスである今日この頃なわたくし。
私のnote全体のテーマである日本vs海外自体もめっちゃ【アンコンシャスバイアス】を生み出す、かつ発信する
【アンコン製造機】じゃんとか思うともはや何も書けなくなりそうだが、
アンコンシャスバイアスは完全になくすことは無理で、認識することが大事らしいので、
まぁいいか…と思った次第です。
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