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駐妻×外資系本社転籍を目論んだ話③

今回は外資系企業で本社転籍する際に乗り越えなければならない日本法人と海外本社の厚い厚い壁のお話。


そもそも、何故駐妻×外資系本社転籍を目論んだかの背景はこちら↓



そして、駐妻でありながら仕事を海外で続けるために乗り越えなければならない前提条件の壁についてはこちら↓


1. ウォール・ビザ【ビザの壁】→前回
2. ウォール・ハズバンドカンパニー【旦那側の会社制度】→前回
3. ウォール・ファミリーリカイ【家族の理解】→前回
4. ウォール・ヘッドクォーター【日本法人と海外本社の壁】
5. ウォール・ジブンノジツリョク【いかに日本支社側と本社側にサポーターを探すか】→次回

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4. ウォール・ヘッドクォーター【日本支社と海外本社の壁】

外資系企業勤めというと英語ペラペラでキラキラのイケイケ、うぇいうぇいな響きがするが、いったんここで整理しておこう。

日本にある外資系企業とは、海外の企業が日本で物を売ったり、サービスを展開したいがための『支店』である。

例えるなら

日本にある某うどん屋の、ハワイ店。


目的は、ハワイの人に日本のうどんを食べてもらうため。


もしかしたらトッピングは現地の材料かもしれない。ハワイ風のアレンジを少々加えるかもしれない。だが、基本は日本のレシピとサービスを提供するためのお店。

では、ハワイ店で働くジェイソンくんが突然東京本社の経営企画部に履歴書を送ってきたら採用されるか?という問題。

まず、『ジェイソン...誰?え、日本語喋れるの?』となり、普通に佐藤さんが採用されるだろう。

私には当時そんな想像力がなく、


グローバル全体含めた人事システムにある社内公募に特に誰にも相談せず、ドヤ顔でCVとcover letterを書いて応募した。


うちの会社の日本法人の中では本社の仕事もそこそこやっていたし、

英語も一応問題ない、

仕事内容もほぼ同じ部署、


さすがに面接くらいは呼ばれるだろうと思った。


が、もちろん、結果は惨敗。


だいぶ待った後に『このポジションは日本法人からの人材は想定していません。(お祈り)』というメールが来た。



そんなこと書いてないやんけーー!!!


と人事に言ってみたもののsorry的なことを言われて終了。




それでもめげずにセカンドチャレンジ。


今度は募集しているポジションの上司となるメリー(仮名)に旦那が本社の国に行く旨を事前に訴えた。




が、メリーへの熱意の訴えも塩対応でかわされ、今度は理由なくお祈り。
(無事最終的に別上司の下で採用された後メリーと別件で話す機会があったのだが『あなたを私のチームにほしかったわ♪』と、塩対応/書類落ちの件は完全に無かったことにされた恐怖体験は忘れられない)



やはり私の実力不足か...
二回も落とされるなんてよっぽどだめなのか...

と自分を全否定された気がして、


悲しみの境地だった私にここで女神さまが現る...!テッテレー
(正確には泣きつく)



すでに本社転籍を果たしていた尊敬する女神姉様から正攻法でいくことの難しさと日本法人と本社の厚い厚い壁について教えてもらった。




そもそも、外資系で転籍するためには日本法人を辞めないといけないのです。


なぜなら法人が違うから。


つまり、私を採用すると社内公募にならないという落とし穴٩( ᐛ )وジャアナゼオウボデキルノ



後は『お前誰』なハワイのジェイソンが日本本社に応募しても普通に無理なように、強いパワーと本社への認知度、発言権がある人を経由しなければ相当難しいということ。



そこからは、姉様のアドバイスにより、


日本のマネージャー→部長→部門長と旦那の事情等含めて伝え、エスカレートし、助けを乞うことに。



部長・部門長・私という、


絶対悪いことした時にしか発生しない組み合わせのミーティングをコソコソ、何度か重ね、


そこでビザ大丈夫な旨をアピールしたりし、


とにかく本気度を伝え、


日本法人のゴッド部門長パワーで本社にアタックをかけてもらった。


あとは、女神・姉様が本社出張時に一押し٩( ᐛ )وアタマガアガリマセン




ついに、扉がこじあけられ、


やっとCVとcover letterを本社の偉い人に見てもらえるところまでいき(過去2回のチャレンジは人事の振り落としにあい、部署の人までいっていなかった可能性があるとのこと...)、


この時点では『契約社員ならいいよ』という条件つきでなんとか面談までこぎつけることに成功。


ゴッド部門長と女神姉様に『私たちにできるのはここまで。あとはあなた次第』と見送られ、面談へ臨むことになったのでした。

ウォール・ヘッドクォーター突破のポイント
★正攻法はほぼ無理。日本法人は別会社と思うべし。
★すぐに国内の強いパワーと本社への認知度、発言権がある人を巻き込む。
★ただし、最初から頼るのではなく、本気度を示すためにも応募するというチャレンジは有用。

長くなったので、今日はここまで。

次回は、ウォール・ジブンノジツリョク編。


つづく。

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