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素人作曲マン、音MADの世界に両足を突っ込むの巻

ネームバリューのかけらもない僕が先日、音MADを投稿したところ、かなりウケたっぽい(執筆時ニコ動で5.5万再生ほど)ので、作ったときに何を考えていたのかをまとめていきたいと思います。

この記事を書くモチベとしては

・次回作などに向けた備忘録としての側面:3
・他の方の参考になればいいなと思う慈愛の心:1
・圧倒的感謝:2
自慢:4

くらいでお送りします。


問題の動画

音声を主体として、それに合うように映像を付けることで生み出される二次創作物のことを巷では「音MAD」と呼んでおり、これに従うのであれば、この動画は音MADに分類されるものだと思っています。

ただ、現存する大多数の音MADと大きく異なる点が一つあります。

それは曲を自作しているということです。

(しかしながら、二次創作であることには変わりないので、権利的な問題は他の音MADと置かれている状況は大体同じであると考えていますが……。)

この記事では、曲を自作したことによって発生したメリットやデメリットに焦点を当てたいと思います。また、今回の曲のジャンルについても少し触れようと思います。

さらに、最近自分の中で映像に対する考え方が変わったので、それに関しても記述します。


自作曲のメリットデメリット

デメリット

まず、「曲をそもそも作れんのだが」という話になるのが大体の人にとって当たり前だと思うのですが、はっきり言ってそれはその通りです。

「曲が作れること」という条件を満たすハードルがこの手法最大のデメリットだと思います。

しかも、ただ作れればよいというわけではなく、自分が表現したい展開やノリなどを音楽に落とし込む能力が求められるので、3日そこらでできるようになるといった感じではないです。

実際、僕はこれを作るまでに約10ヵ月の楽曲制作経験を積んでいます。

あと、再生数的な観点から言うと、検索の際に曲名で引っかからなくなるのでその点では少し不利になると思います。


メリット

1つ目は、デメリットの裏返しになりますが、自分が表現したい展開やノリなどを自由に制作物に落とし込むことができるということです。

そのため、既存曲を用いた一般的な音MADよりも、自由度の高い作品を作ることができると思います。

ただ、そもそも既存曲を題材とした作品にしたい場合には使えない(耳コピすれば話は別ですが)ので、作りたいものによってはメリットにならないかもしれません。


2つ目は、きれいな音を作りやすいということです。

既存曲はすでにミックス、マスタリング(各楽器の音量バランスの調整作業などのこと)が終わっている状態で出回っているため、それに対して音を後乗せしたり無理矢理削ったりすると、どうしても音は汚くなりがちです。

曲を自作すると、楽器ごとに音量などを調整できる状態のデータが手元にあるため、それにキャラボイス等の使いたい音も一緒に混ぜ込んで調整することで、キャラボイスだけが浮いたような音になりにくいというメリットがあります。


3つ目は、鳴っている音を完璧に把握できるということです。

鳴っている音が完璧にわかることで得られるメリットもあると思います。

例えば、映像を作る際に、音に合わせて何かを動かしたりすることはよくある手法だと思いますが、それを比較的簡単に行うことができます。

通常では耳コピして、その内容を全て手動で映像に反映させる必要がありますが、少なくとも耳コピするという行為は必要ありません

工夫次第では、合わせたい音だけが鳴った音声ファイルを別途用意して、そのボリュームに合わせて映像のオブジェクトを動かすみたいな荒業もできるかもしれません。


4つ目は、これはもう音MADとしてのメリットではないのですが、音MAD以外の形態の作品に応用が利くということです。

今回はシャニマスの要素をふんだんに使ったバリバリの二次創作ですが、二次創作要素をうまく版権フリーの声ネタとかに落とし込みつつ、作品としての面白さを保ったまま作ることができれば、それはもはや音MADではない別形態の作品になります。

これに関しては少し僕の中で構想があるので、次々回くらいの作品はこんな感じになるかなという予定でいます。予定は予定でしかありませんが。


曲のジャンルについて

ざっくりとしたジャンルとしては「4つ打ちのキック」、「ベースのダッキング(サイドチェイン)」、「ループの多用」などの要素を入れたので、EDM的なものだと思っていますが、ここではある2つのジャンルについて触れたいと思います。


ナードコア

今回の曲は、ほぼこれにあたります。

なので、「ナードコアの曲に音MAD的な映像を付けたもの」といっても大体あってるかなと思います。


台詞イントネーション作曲

この曲は台詞イントネーション作曲ではありません

ただ厳密に言うと、この曲は台詞イントネーション作曲の影響を受けています

台詞イントネーション作曲では、台詞のイントネーションを音階化してメロディを作るのですが、今回の曲では台詞のリズムだけを拝借してメロディに採用しています。

実際、何度か「台詞イントネーション作曲」というタグが付いたり消えたりしていたのを確認しています。

(本当は、台詞の音階まできっちりサンプリングしたり、調に合うように台詞の音程を微調整したりするのはいろいろと難しそうだなと思ったのでやめたのですが……。)


映像について

おいそれと見出しを切ったものの、映像に関してはほぼほぼ、僕がある一つのYouTubeチャンネルを見つけたという話で完結します。

「映像学区」シリーズです。

このチャンネルの方向性としては、実況や解説動画、またはVlogなどをおしゃれに作りたい方向けのゆっくり解説動画のようです。

ただ、僕がこのチャンネルで最も参考になったと思う点は、作者の映像制作に関するマインドです。

記事や動画全体を通して、

・全てに注力するのは不可能なので、注力する部分を的確に限定すること
・車輪の再発明をしている暇があったら先人の知恵を借りること
・制作物が目指す目標を見失わないよう気を付けること

という主張が伝わってくるような気がします。

アマチュアであるからこそ、いい意味で「サボる」ことや「真似る」ことを推奨する主張が堂々と可能であるし、説得力を持っているんだろうなと感じました。

ぶっちゃけると、僕がここ1年弱楽曲制作を行ってきて、楽曲制作に対して上記のような思考を持つようになってきていたのですが、映像制作に関しては「クソめんどくせぇ」としか思っていなかったところに、このチャンネルが眼前に飛び込んできたので、

なんで気が付かなかったんだ?アホか?

となった次第です。

幸いにして、Aviutlはなんやかんやでかなりつかっていますし、デザインに関しても(実践できているかは置いておいて)最低限の知識はあったので、自分の動画に上記の要素を持ち込むのにそれほど時間はかかりませんでした

持ち込んだ要素の例を挙げると、

使いまわしや繰り返し表現によるコスト削減
・動画の色彩を考慮した雰囲気づくり
・「音ハメ」をすることを第一目標とした表現の選択

などですかね。他にもあった気がするので探してみてね(再生数稼ぎ)


コメント・ニコニ広告などについて

まずは、再生、コメント、いいね、ニコニ広告など、反応をくださった皆様ありがとうございました。

これからも芹沢あさひ、ストレイライト、シャニマス、ひいてはアイドルマスターシリーズをよろしくお願いします。


コメントについて

一部気になったコメントに返信みたいなのをここでしようかなと思います。

> パルテナの鏡のラッシュニードル
 何の話?と思って検索したら、予想の3倍くらい似てましたね。
 パルテナの鏡はスマブラに出てくるぐらいの知識しかないです。

> タフ語録
 おいおいアンタら勝手に盛り上がるなよ

> (ネタに対して)公式が悪い
 シャニマス、いい感じに狂ってるというのが最高の魅力という説

> やっぱ怖いスねシャニ界隈は
 怖くないよ。おいで

> 歌詞に共感した
 い つ も の

> フレ/ンダリスペクトかな?
 ご名答

> 曲がいい
 これが一番嬉しいコメントかもしれないです。


ニコニ広告について

これは単純に興味の話ですが、連続で広告してくれる方がかなりいましたが、これってチケットとか使って無料でやってるってことでいいんですよね?

ちょっとシステムが良くわかっていないので。

あと、金枠のボーダー(5万ポイント)近くになると露骨にボーダーに乗せるように広告されたりしていて、人間味があって面白かったです。

重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。


再生数について

再生数に関してですが、これは水物かなと思いました。

今回の動画は以下の過程を経てここまで再生数が伸びています。

1.音MAD界隈に見つかる
2.アイマスランキングに乗る
3.動画TOPに掲載される
4.総合ランキングに乗る
5.落ち着く

特に、1の「音MAD界隈に見つかる」がなければ絶対にここまで再生されることは無かったと思いますが、まずここが最初にして最大の関門です。

ニコニコ動画では、よほどニッチなジャンルの動画でなければ100再生はいくので、誰かが見ているのだと思いますが、それはおそらく、似たようなジャンルの動画を作っている作者さんか、そのジャンルに興味があって片っ端から漁っている方か、Botです。

なので、再生数を伸ばすには、最初に見てくださった方々にウケて、かつ何らかの方法で周りに広めてもらうということが最初の一歩として必要になります。

今回の動画は、運よく投稿後数分で音MAD界隈の方々にTwitterで触れていただいたため、スタートダッシュを切ることができたのだと考えています。たぶんこれがなかったら、いつも通りネットの海の藻屑と化していたと思います。

これに関しては感謝しかないです。ありがとうございました。

↑確かにこれはずるい

そしてなんやかんやで、投稿3日で1万再生ほどになったのですが、突如として、動画トップページに掲載されるようになりました

その結果、再生数の増加速度が爆上がりし、一夜のうちに4.5万再生までに急増しました。

動画トップに掲載される条件はよくわかりませんが、勝手に運営の匙加減かなと思っています。そうであれば個人ではどうしようもないですね。

つまり何が言いたいのかというと、再生数には外的要因があまりにも絡みすぎているため、あまり気にしない方がいいのかもしれないということです。

確かに今回は、僕が今まで作ってきた中で1番出来が良かったものだったと思っていますが、次回もこの程度のクオリティを保った作品を投稿できたとして、これほどまでに再生される保証はどこにもないなとも思っています。

見てもらえるクオリティを維持することは絶対条件だと思っているので、クオリティを意図的に下げることはしませんが、次回作以降がこんなに伸びるとは思わずに作っていこうかなと考えています。そっちの方が精神衛生上良いので。


さいごに

次回作をどうするかは大体決めていて、今回の件で味を占めたのでたぶんまた音MAD的なものを作ると思います。

先生の次回作にご期待ください。

何かありましたらこちらのTwitterまでご連絡いただければ。


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