40. むすめへのてがみ 10/20

拝啓

今日はいつも見ている週間天気予報さんの予報力を信じて、朝起きたら洗濯機が終わって干すだけになっているように予約をして寝ていたので、朝カーテンを開ける時祈るような気持ちになる折、あねちゃんにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

今日は、お母さんの友達なのかあねちゃんの友達のママなのか論争勃発する中、このお友達に関してはお母さんが仲良くしすぎているのでお母さんのお友達としますが、お買い物に行くということで一緒に連れて行ってもらいました。

普段車の乗れないお母さんが行けるのは、家の近所のドラッグストアやコンビニだけで、あちゃなが生まれる前はあねちゃんと自転車で少し遠くの公園やレストラン、スーパーにも行けましたがあちゃながどっしり貫禄ある座りをできるようになるまでは自転車もお預けです。なので、いつもはパパがいない日に何かを買うということは相当必要にかられない限り無いのですが、今日はスーパーに行けるのであねちゃんになにか欲しい物があるか、朝幼稚園に行く前に聞きましたね。

あねちゃんは、四角くてお餅みたいな駄菓子をお母さんに要望として購入依頼の申請がありました。お母さんの子どものときにもあった、あの銀歯が取れそうな謎のおかしは未だに健在であることに驚きを隠せませんがそれは今はいいとして、何やらあねちゃんが説明してくれました。

「フルーツのやつじゃなくて、ジュースのやつがあるからそれ買ってね」

と言われました。
お母さんも、ソフトクリームのコーンのようなものにフルーツ味アソート謎のお餅が入っているのを見たことがありますが、ジュースってどういうことなのか混乱して、思いパッと絵が浮かばなかったので、見つけられるかわからないのですが頑張って探します、とあねちゃんに伝えました。

スーパーでいつもあねちゃんが一つづつなんのおかしがあるのか練り歩きながら確認するゾーンに入り、そこでお母さんもあねちゃんのごとく練り歩いて探しました。見つけました。

パッケージには、4種類のコップに入ったジュースの絵が描いています。
サイダー、メロンソーダ、コーラ、ホワイトソーダ。
その4種類の謎お餅が入っているのが本当にありました。

日曜日にスーパーへ言ったとき、おかしを選んでいてそのおかしを見ているあねちゃんの姿をお母さんは思い出しました。ですが、謎お餅のおかしをみている、ということは覚えていますが、それのパッケージにジュースの絵が描いてあるとかそこまで詳しく見ませんでした。

ということはです。
あねちゃんは一人でそのおかしを見つけて、一人でそのおかしの味をパッケージから読み取ったということになります。練り歩きながらおかしを物色してる最中、謎お餅があったので買おうと思い手にとった所いつもとちがうジュースの絵が描いてあるパッケージだったため、このお餅の味はジュースであると認識した、所自体もお母さんはすごいと思います。
連想するとはできるかもしれませんが、逆に言えばよく見ていなければいつもの味だと思う場合もあるかもしれません。色が違うだけで味まで違うと思えないかもしれません。

今までと違うことに気づいて、多くの子どもはパパやお母さんに自分の疑問や予想を打ち明けます。これはいつものとなんでちがうの、だったり、これはジュース味ってこと、であったり。

ここまでできること自体もすごいとは思うのですが、お母さんが思うあねちゃんのすごいところは、これを「誰にも伝えず確認せず自分で断定した」ところにあると思います。

疑問に思った、想像した、一つの可能性が浮かんできたが、これが正しいかどうか、お母さんが子どもだったらパパやお母さんに正解を聞くと思います。ですが、お母さんがジュース味謎お餅をしらないということは、聞かれてないということになります。

あねちゃんは一人で疑問に思い、想像し、浮かんできた可能性を可能性のままにせず正解として断定したのです。

これは、相当その答えに自信が無いと出来ないのではないかとお母さんは思うわけです。自信とはなにか、それは同じような経験です。
あねちゃんは、今までもいつも食べていたおかしの違うパッケージを食べたら違う味がした、だったり、フルーツの絵の描いてあるおかしはフルーツの味がしてジュースの絵が描いてあるおかしはジュースの味がする、だったり情報の蓄積、経験があるという記憶だけじゃなくそれに類似する記憶を統合して、今回もその方程式に当てはまると確信し、それを答えとして位置づけたことはある意味勇気だとお母さんは思いました。

大人になっても断定するということは相当難しいことです。
今回、あねちゃんはひらがなが読めると言っても1文字として読めてもそれを続けて読んだ時どんな意味になるのかまではわからないときもありますし、カタカナや漢字はまだ読めません。絵や色だけで判断したということになります。例えおかしの話とはいえ限られた情報の中で、自分の意見を答えとして断定することは勇気のある行為ですし、これからも同じような経験をたくさんしていって、色んなことを自分の経験として蓄積させていってほしいと思いました。

合わせてい言うならば、例えば同じ工場で作っていて偶然違う味が入ってしまう、なんてこともこの世の中では起こり得ることです。断定したはずの答えがもし違っていたとしても、それは経験や記憶違いではなく外的要因である場合もあるし、断定した答えが覆る事自体を恐れず、自分のせいだと必要以上に責めないでほしいと思います。

長くなってしまいましたが、お母さんからもう一言だけいいでしょうか。

「もし見つからなかったら、アンパンマンジュース買ってね」

と、見つけられないかも知れないお母さんを心配してなのか、もし見つけてもらえなかったらおかし何も買ってきてもらえないかも、と心配してなのかなかったときの心配もできるあねちゃんでしたね。


P.S.

この前も謎お餅をおかしで買っていたし、あねちゃんはこれが好きなんだろうなとお母さんは思っていたのですが、思い出しました。

あねちゃんは、謎お餅を半分保と食べたところでもういらないといって袋にしまってお菓子の店に入れましたね。そういえば、一回目謎お餅を食べたときももういらないと言って気づいたらお母さんの口は謎お餅だらけでした。

そして予想通り、お母さんが自分用に買ってきた半額になったシュークリームを見て安定の「これがよかったのに」と言っておりました。

おやすみなさい。

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