北海道4公演を終えて、思うこと
usaginingenの音楽担当シンイチです。
飛生〜美唄〜森町〜函館での北海道全4公演が終わりました。9/1に豊島を出発してから約2週間で4公演。割とゆとりのあるスケジューリングの中で、北海道という土地も楽しみながらの滞在となりました。
これらの公演に関わってくれた。企画、コーディネート、宣伝、もちろん観に来てくれた、観に来たかったけど今の状況を考えて我慢しつつ応援してくれた、遠くから離れて応援してくれている全ての方々に感謝を言いたいです。本当に有り難うございました!!!!!
前回の投稿以降の2公演、森町ハル小屋と函館cotton boyは、ありがたいことに完売。両方の会場を紹介してくれた音楽家チリンとドロンの馨くん野々歩ちゃんには特大のありがと〜〜。二人は去年やってたYouTube番組「ウサギニンゲンと空飛ぶゾウ」でもゲスト出演してくれたよ。
ハル小屋は馨くんのお母さんハルエさんが運営するギャラリー、イベントスペース。道産の木材で、地元大工さんと旦那さん一歩さんで一緒に建てられた小屋は木のぬくもりが素晴らしく、とても音の響きが良くて気持ちよく演奏できました。
滞在中は毎日近くの温泉に行き、近所の野菜など優しい食事が取れたのが嬉しかった。ツアー中はどうしても外食が増えてしまうので、いつもエミちゃんの優しい手料理を食べている俺は、胃もたれしてきちゃう。
あと、ハル小屋でもう一つ記憶に残ったことはチケット代に関して。
今回3000円のチケットで公演したんだけど(他の会場は概ね3500円で統一しています。できればもっと高くしたい。)、近くの人たちには絶対高すぎるから人が集まらないんじゃないかって言われていたと、それでも蓋を開けてみたら完売!宣伝に頑張ってくれた方々のおかげ。大感謝!
さらに金額に関しては、俺がコロナを経て感じていることへのささやかな挑戦がある。モノとしては所有出来ないパフォーマンスも含めて、自分が価値があると思う体験を安く売ったり買ったりするのはやめようと。それが今後の自分の活動だけでなく社会にとっても重要だと感じている。
俺は観たいライブがあればよっぽどでなければ金額で行くかどうかを決めたくない、だからコロナも重なって今回のツアーは本当に必要な人に届いて欲しいという気持ちもある。これまでよりも濃厚な関係性をお客さんと築きたいと思っているし、生活の中での目標や喜びを共有し合えるような仲間ができたら最高だと思ってる。その出会いのきっかけがライブでも何でもいいわけで。
日本でも文化芸術活動を目指しそれで生活していける人が増えて欲しい。そのためにも自分たちの表現機会をむやみに安くしちゃいけないって思ってます。豊島の劇場は1000円、豊島島民無料にしてたけど、これはあらゆる意味で間違えてたと思う。再開の時は改定だわ。
これまでお金のことに関して割とずさんに考えていた。これからも稼ぐ行為が第一目標には戻らないし、お金に支配されるような生き方にはならないけど、今一度、全ての活動が否が応でも今の資本主義の形の上に成り立っているということを考えるきっかけになったコロナ禍。この形態をより良きものにするためにもお金との付き合い方をアップデートさせる必要性を感じています。
↓オフの日に湖に行ったら早速脱いで飛び込む息子くん。俺は彼のことをカッコイイって思う。
さて、北海道最後の公演は函館。会場は大正時代からのカッコイイ建物でシーシャbarを営むcotton boyさん。到着して外観見た瞬間にバッチリの雰囲気だと思った。いくつもある窓から函館の夜景が見えながらの公演は特別でしたよ!
今回にツアーは定員制で事前に人数が把握できてるので椅子を用意してチラシを置いてます。usaginingenのプロフィールと、新作「トンビー魂の鼓動ー」の題材である豊島事件の概要。あとツアー前に豊島島内で事業してる人にチラシ配って回るよーって声かけたら、てしま天日塩ファームさんがチラシを預けてくれたのでそれら一式を配布してます。豊島だとそのくらいだったので、小豆島とか近隣でチラシ配って欲しい人いたら今後のツアーでも配って回るよ。遠慮なく声かけて!どんなに費用のかかる広告よりも面と向かう宣伝が一番強いと思うから任せてくれぃ!!
新しい演目の反応で嬉しかったのは、豊島事件の事をちょっとだけ知っていた人がもう少し勉強しようと思った、って言ってくれた事。あと、ハル小屋で見てくれたお客さんが一度家に帰って事件の事を調べて、再度函館にも見にきてくれた事。他にも様々な反応がありますが、ライブ内容で事細かい事を説明しているわけではないし、頼む!知ってくれ〜ていう強引な思いを込めているものでもない。まずは歴史上の事実を知るきっかけに。その先興味があれば自ら学んで下さい。実際ライブ後には事件の話よりも機械や表現の話になる、usaginiingenの活動としてこれで正解。
そして、この作品の本当のエンディングは、来年でも再来年でも実際に豊島に来て俺らと一緒に時間をゆったり過ごしてもらい、島の空気を吸ってください。その上で今の島の現状。つまりこの作品の先にあった未来の事を2、3言付け加えさせて下さい。これで演目「トンビ 魂の鼓動」は完結。ご来島の連絡待ってますね!
↓ある日の豊島我が家からの風景
素晴らしい出会いの多かった北海道滞在を終えて本州へ。まずは9/17,18の宮城県多賀城市と仙台市。多賀城市の多賀城市図書館は満席。仙台市のスタジオ開墾はまだお席あります。あと、10/1の立川ロバハウスは完売のため、2日に追加公演やります!お目にかかれるのを楽しみにしていますね!!
また絶対北海道来ます。札幌公演という忘れ物もその時必ず!!
つづく
2021国内ツアー特設サイト
https://usaginingen.com/japantour2021
今回は感染対策のため全会場で定員を設けてます。早めの予約をお願いします。
オンライン予約、info@usaginingen.com、070-8594-5894で予約を受け付けていますので、よろしくお願いいたします!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?