素人土木ICT#6【小零細土建屋にICTが普及しないのは何故か】
私は世間知らずなので、狭い見識と世界での独断と偏見になろうかと思うが、いつも通りなのでまあいいかというクソの垂れ流しである。
度々言及している事項でもある。
あるメーカの営業に聞いたところ、地場土建屋のICT取り組み状況は、実施20%、興味はあるが様子見40%、興味がない40%だそうだ。
興味がない、というのはおそらく跡取りが居なくて将来的に廃業する所であろうと思料
興味はあるが様子見というのはまさに数年前のうちであろう。工事成績評定狙いで2DMGのバックホウを買ったりしている所は多いのではないだろうか。今現在は腹の足しにもならないが。
以前はICT施工で1点アップという項目があり、明確な基準等なかったため2Dでも点にはなった(らしい)。今となっては2Dでは何の意味もないが(それもおかしい)。
小零細土建屋にICTが普及しないのは何故か。
端的に言ってしまえば、必要がないためであろう。
国交省主導で推し進めているiConstructionであるが、大多数の小零細土建屋には関係がない。
うちの地元でも、Bクラス以上の物件でようやく年間数件程度のICT対象工事が出てきたが、まだまだ試行の域を出ていないのと本数が少ない。
以下列挙
〇必要性がない
前述したとおりである。見通しも立たないのに、本格的に投資するのは無謀
〇機材が高価
機能の割には高価である。手に入れられる情報に、負の要素が一切触れられていないのにも胡散臭さに拍車がかかる。ICT施工機械に関しては確実に機能発揮に関わる制限や不具合はついて回る。
〇とっつきにくい
ICT施工にあたり、どこを見ても一連のフローが紹介されているため、全ての機材を一気に調達しなければならない強迫観念を感じる。人員的・金銭的に余裕がないため消極的に。
〇【番外】ICT代行業者の跋扈
ここ最近、ICT施工代行をうたうレベルの低い業者が増えてきた。それ自体は否定しないが、本業の片手間で無責任に請けられても困る。また、大手業者等のパッケージ化された代行・支援サービスも疑問である。元請お化けならそれでもいいだろうが。
感じるのは、セールスの仕方にも問題があろうかと思う。
田舎土建屋のジジイのハートを射止めるには、如何に安く、普段使いのできるツールを提案するかだ。
雲の上の話をされても困るのだ。
本当に意味のある、普段使いのICTをするならば、3D設計データを活用した施工アプリ・周辺機器と、2DMGバックホウがあれば所要の効果を修められるであろう。
この点、国交省の3D機械縛りは謎である。
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