ネゴ!ネゴ!ネゴ!
ZAP!ZAP!ZAP!
ZAP!KABOOM!
「あーあー。聴こえるかい?木星解放戦線の諸君」
『ザザッ……我々…ここカリストで…神聖なる木…ザッ……ザーーッ、プッ』
「ボスぅ、電波切れたよぉ」
「がんばれキャリコ!がんばれ!繋ぎ直せ!俺はもうこれ以上戦場に踏み込むのヤダぜ!」
ZAP!ZAP!ZAP!ZAP!
頭の上をひっきりなしにレーザーが飛び交う中、ボサボサ頭の少女は、鼻歌混じりに背負式巨大無線機のツマミを弄り続ける。
『ザッ…ザッ…ザザッ…こちらは…』
「おっいいぞ!」
『ガリレオシティで評判のレストランに来ています!オッ早速出てきましたよ~!』
「ファック!」
「ボスぅ、立つと危ないよぉ」
「なん…!もう!ファック!」
「ボスぅ、駄目だこれもっと前に出るしかないよぉ」
「チクショウ!行くぞキャリコ!」
「あーい」
ネゴシエイターは銃を持たない。
俺にあるのは言葉と、無線機と、助手のキャリコだけだ。
【続く】
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