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サイコロジー・オブ・マネーを読んだ

良書だった。フリーランスになってお金が貯まるようになり、去年のGW明けから投資を始めた。そこから、ポートフォリオの比率を考えたり、銘柄を変えたりして損をした結果 (笑)、投資に対する向き合い方が確立してきた。

そんな中、「サイコロジー・オブ・マネー」の評判を目にしたので、読んでみた。良いと思った言葉を引用すると共に、自分の考えを整理してみる。

バフェットは、14回の不況を経験したが、パニックになって売りに走らなかった。 特定の戦略や世界観、トレンドに固執しなかった。 燃え尽きて投資を止めたり引退したりすることもなかった。 バフェットは長期にわたって投資を継続できたからこそ、複利の恩恵を存分に受けられたのである。 それが、彼の成功を語るうえでもっとも重要な点なのだ。

ハウセル. サイコロジー・オブ・マネー一生お金に困らない「富」のマインドセット (Japanese Edition) (pp.81-82)

不況になってもパニックにならないような投資をする。何に対してパニックになるのかは、やってみないと分からない。例えば、BTC, ETH はどれだけ下がっても精神が揺らがないが、NASDAQ 100 のレバレッジは精神が揺らぎまくった。その理由は、価格が下がって同じ値段に戻った時に資産が減ることがそうさせていると考えた。レバレッジはやらないことに決めた。

自分の時間をコントロールするためにお金を貯め、使う。
自分の時間をコントロールできないことほど、幸せを強力に妨げるものはない。ファイナンスの世界がもたらす最高の配当は、好きなことを、好きなときに、好きな人と、好きなだけできることだ。

サイコロジー・オブ・マネー一生お金に困らない「富」のマインドセット (Japanese Edition) (p.250).

心理学者のキャンベルさんによると、幸福における高い要因は「自分の人生をコントロールしている」感覚を持つことらしい。お金はどれだけあっても、自分の時間をコントロールするために使えなければ、意味がないと感じた。例えば、お金を貯めて、一定期間仕事をせずに海外で過ごすことが挙げられる。投資を始めた当初は現金比率が低かったが、もっと今の時間をコントロールするために現金を持って良いかなと思えた。

自分がしているゲームを明確にする
自分とは別のゲームをしている人に影響されないように気をつけること。

サイコロジー・オブ・マネー一生お金に困らない「富」のマインドセット (Japanese Edition) (p.253).

Twitter などの SNS を見ていると、レバレッジやらFXやらで急いで大金を得ようとしてる人が騒いでいる。良い報告を見ると気になってしまうが、その人らは自分とは違うゲームを楽しんでいるんだ。と思って気にしないこと。自分は自分のゲームを全うする。

真の成功とは、ラットレースから抜け出して、心の平穏のために生きることである

モーガン・ハウセル. サイコロジー・オブ・マネー一生お金に困らない「富」のマインドセット (Japanese Edition) (p.260).

ラットレースに参加中で、心が不穏な私です。他人との比較が一番良くない。足るを知り、慌てずに穏やかに生きていく計画を立てようと思った。

私の投資に対する哲学を一言で表すなら、「投資では、自分の目標を達成できる確率がもっとも高い戦略を選ぶべきだ」となる。そして私は、低コストのインデックスファンドにドルコスト平均法で投資することが、ほとんどの人にとって長期的に成功する確率がもっとも高い投資法だと考えている。

サイコロジー・オブ・マネー一生お金に困らない「富」のマインドセット
(Japanese Edition) (p.263).

それでも私は、長年の試行錯誤の末に、「低コストのインデックスファンドに数十年かけて一貫して投資し、下手にいじることなく複利で運用すれば、私たち家族の経済的目標をすべて達成できる可能性は高い」と考えるようになった。これが〝私たち〟には合った投資方法なのだ。

サイコロジー・オブ・マネー一生お金に困らない「富」のマインドセット (Japanese Edition) (p.263)

インデックスファンドに長期積立が正解。株式投資を趣味にするつもりは特になく、それ以外の事に時間を使いたいので自分も同じ方針でいく。投資で焦って大金を得ようとは考えない。複利を味方につける。良い本だったので、興味がある方はぜひ読んでみて。☆5。


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