「年収」は私という金融資産の元本の「利回り」

前回、田端信太郎さんの「これからのお金の教科書」を読んで感じたことを書きました。

前回の記事はこちらです↓

長くなってしまったので区切りましたが、この本でもう一つ面白いなと思えることがありました。

それは収益還元法という考えに基づくもので、

年収500万円の会社員は、年間500万円の利回りをキャッシュとして生み出せる「金融資産の元本」である。

というものです。私は物理学専攻だったせいか、物事を同じ尺度で比較できる状態にときめく(例えば超弦理論などにワクワクする)性格のせいか、同じB/S上に自分が計上され、同一尺度で家計を考えられることに俄然ワクワクしてしまいました(苦笑)。

今の日本の会社員の生涯賃金は大体3億円。うち2割強は税金等で引かれ、実際には2.4億円くらいでしょうか?

500万円÷2.4億円≒2%

なので、年収500万円の会社員という金融資産の利回りは大体2%くらい?

この考えであっているのか若干不安ですが、このまま話を進めます。(手厳しいコメント大歓迎です!)

田端さんの書籍では、

TOEIC500点が平均的な基準として、スコアが100点アップするごとに年収が1割増える

という話も紹介されています。

TOEICのスコアを500→600点に上げると、生涯賃金は

500×1.1÷0.02=2.75億円と、

2.75−2.4=3,500万円増えました💴

(もしかしたら、利回りが上がりもう少し低い金額かもしれませんが、割引現在価値との考えに基づくと、ここで言う利回りは個人個人の能力差ではなく、日本の潜在成長率や日本社会が長い年月をかけて構築してきた働く年数や年齢別賃金カーブ構造などに依るところが大きいように思います。ここもご意見大歓迎です!)

数年前に老後2,000万円問題が話題になりましたが、自助努力での老後資金確保の方法は、少なくとも「若いうちから投資」だけではなさそうです。この場合、TOEICのスコアを上げるために、自分へ投資することの方が意義があるのではないでしょうか?

一方、これにも注意すべきことがあります。老後2,000万円はあくまでも目安です。

自分がどのような生活を送ることが幸せか、それにはいくらが必要かを考え続ける力が必要です。

このようにB/Sで家計を見てみると、若年層が身につけるべき金融リテラシーとは、

生涯に亘って、自分の家計を自分の価値観で適正に判断し、マネジメントしていく力

といえるのではないでしょうか?

では、そのためにはどうしたらよいかについて次回以降考えてみたいと思います。

長文お付き合い頂き、ありがとうございました😊

※前回に引き続き、「優しい関西人 鐘井ユウ」様の作品を使わせて頂きました。ありがとうございました。

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