"LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略"を読んで

掲題の書籍が出版されて話題になっていることは知っていましたが、中々読む時間が取れず、ようやく読んだので、備忘も兼ねてこちらに記事を残します。

読んだのはこちらです。

私自身が感じたポイントは以下の3つです。

1.マルチステージ人生が当たり前の時代へ

2.選択肢を持つことの重要性

3.学び続ける

順番に見ていきたいと思います。

1.マルチステージ人生が当たり前の時代へ

今までは、人生で経験する移行ステージが、学習、勤労、余暇の3ステージだったが、人生の多様化が進み、人生で経験する移行回数が増加。

探索と学習を行い、新しいスキルを獲得する重要性が高まっている。また、新しい行動を実験することへの抵抗感をなくすことが必要。

今まで3ステージに分けられていた学習、勤労、余暇を人生の特定の時期に集中させず、人生全体に割り振れば、人生それぞれのステージにおけるストレスや重圧が軽くなり、トレードオフの選択を強いられることによる緊張を軽減できる。

また、好ましくない事態が起きた際、すぐに窮地に陥らずに済むような「ゆとり」を作っておくと良い。ここで言う「ゆとり」は、お金を蓄えておくだけでなく、定期的に休憩時間を確保する、将来に役立つスキルを身につける、一定水準の健康状態を維持するように努めることなども含まれる。

2.選択肢を持つことの重要性

このようにマルチステージ人生が当たり前になると、人それぞれの価値観、重要度が異なるので、各自が自ら将来の計画を立てて準備しないと、未来の選択肢が限定される。

加えて、本著では「再帰性」と表現されているように、現在の選択が将来に影響を及ぼす

したがって、「人生全体を俯瞰して見る」ことや、正確な予測は不可能だが「根拠に基づいた推測、新しい潮流と変化スピードに注意を払う」必要がある。

特に、人生100年時代での20代という時期は、マルチステージの長い人生に向けて、その土台となるスキルと足場を充実させる時期であり、慌てて特定の進路を選ぶ必要はない。この時期には、例え短い期間でもさまざまな活動を行い、選択肢を狭めずにそれぞれの進路に進んだ場合に、どれくらいの喜びを感じられるか知っておくことには、極めて大きな価値がある。また、それぞれの進路を選んだ場合に何が失われるのか、どのようなリスクが伴うのか、あとで進路を変えることがどのくらい難しいのかを検討する必要がある。

3.学び続ける

マルチステージ人生が当たり前になり、選択肢を持つ重要性が高まると、自分にとって何が本当に大切かを検討し、自分の価値観、ものごとの優先順位、情熱の対象についてよく考える必要がある。

子どものうちから、必要な情報を見つけ、曖昧で不確実な状況に対処し、発見したことを分析・評価して問題を解決する力を育むことが大切になる。

また、科学的探究の精神を持つこと、すなわち好奇心を持ち、仮説を立てて検証し、分析と内省を実践して、物事の理解を深めて前へ進む姿勢が大切になる。

加えて、人が何をどのように学ぶかは、その人が置かれた環境、物理的な空間、所属しているコミュニティにも影響を受ける。

4.まとめ

今後は以下の5つの行動を取ることが大切。

・先手を打つ

・将来を見据える

・「ありうる自己像」を意識する

・可変性と再帰性を意識する

・移行を受け入れる

この5つの大切さは、大人になり、会社員人生が10年を超え、子どもも生まれた自分自身にはとても刺さる言葉ですが、まだ未就学児の我が子には理解できないと思います。それを親である私が日々実践する場を見せ、一緒に体験させ、子どもにしっかりと伝えることで、子どもに意識付けできたらと思います。同じように、次世代を担う子どもたちにもそのような教育が行われていくように、何か貢献できることはないか考え、行動していきたいと思います。

お読み頂き、ありがとうございました。

※挿絵に「おがわ わこと」さんのイラストをお借りしました。ありがとうございました。


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