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<今週の主要統計・注目イベント(3/4~3/8)>

先週は、PCE(個人消費支出)物価指数の動向に注目が集まりました。先に発表された消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がいずれも予想を上回る上昇だっただけに、とくにナーバスになっていた面は否めません。ただ、ふたを開けてみれば予想の範囲内に収まり、インフレ再燃の警戒感は弱まりました。

また、先週は「現在の見通しから、この夏に利下げを開始するのが適切」(アトランタ連銀ボスティック総裁)、「必要に応じて金利を引き下げる用意がある」(サンフランシスコ連銀デーリー総裁)と、利下げに向けた発言が見られました。
今週は、FRBパウエル議長が6日と7日に議会証言を行いますが、これまで通り、利下げを急がない姿勢を表明するとみられています。

指標では、8日に発表される2月の雇用統計が注目です。1月は非農業部門の雇用者数が前月比35万人増と予想を大きく上回りましたが、2月は19万人と予想されています。平均時給の伸びも+0.2%と、1月(+0.6%)から伸びが鈍化する予想です。FRBは、データを見極めたうえで利下げの判断を行うと言い続けていますので、その内容が注視されることになりそうです。


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