見出し画像

メタ決算発表(2023年10~12月期、2023年通期)。リストラ終え収益急拡大、AIとメタバースで成長加速へ

メタ・プラットフォームズ(以下、メタ)は、オンラインプラットフォームを提供・運営し、世界中のユーザーに対してソーシャルネットワークの「Facebook」、写真や動画の共有を中心とした「Instagram」、メッセージングや通話のプラットフォーム「WhatsApp」などを提供しています。
2023年7月には、テキスト共有アプリ「Threads(スレッズ)」をローンチしました。

また、メタは仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の分野にも注力していて、メタバースと呼ばれる仮想空間を構築し、新しい形態のコミュニケーションやエンターテインメントを展開しています。このメタバースの分野を主軸に据えた将来像から、2021年には社名を「フェイスブック」から「メタ」に変更しました。

一方で、メタはプライバシーやセキュリティ、フェイクニュース、依存症などの社会的な問題に直面していて、制裁金を科されたり、訴訟案件を抱えたりしています。こうした問題への対策強化やユーザーや社会からの信頼回復も大きな課題の一つです。


メタは、2月1日に2023年10~12月期の四半期決算と2023年の通期決算を発表しました。

売上高は見通し上限上回り、過去最高を更新

まずは2023年10~12月期の四半期決算の概要です。

決算資料より作成

売上高は401億1100万㌦で、前年の同じ期と比べ24.7%増と大きく増加しました。10月に公表した見通し(365~400億㌦)の上限を超え、四半期ベースでの過去最高を更新しました。

ここから先は

2,860字 / 10画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?