テスラ決算発表(2024年7~9月期)
テスラ(Tesla Inc.)は、2023年の世界販売シェアが19.3%と世界トップの電気自動車(EV)メーカーです。
2003年設立で、当初は高性能な電動スポーツカーの開発に注力、2008年に最初の市販車「ロードスター」を発売しました。
その後、2012年に電動セダン「モデルS」、15年にハイクラスSUVの「モデルX」、17年には普及価格帯モデルの「モデル3」、20年にコンパクトSUVの「モデルY」を相次いで発売。これにより、一般消費者向けの多様なラインアップを揃えました。また、電動トラック「サイバートラック」の量産も始まっています。
EVの製造・販売だけでなく、エネルギー貯蔵システムやソーラーパネルの開発・販売にも力を入れています。テスラの「Powerwall」や「Powerpack」は家庭用および商業用のバッテリーソリューションとして人気があります。また、ソーラールーフという製品も提供し、再生可能エネルギーの普及にも貢献しています。
最近では、完全自動運転技術の開発に注力しており、自動運転ソフトウェアのアップデートを頻繁に行っています。
この10月には、ハンドルもペダルもない完全自動運転のEVタクシー「Robotaxi」や最大20人乗りの大型EV車両「Robovan」を発表しました。
また人型ロボット「Optimus」のデモンストレーションも登場しています。「Optimus」に関しては、7月にイーロン・マスクCEOが、2025年に社内向けに生産を開始し、26年には外販をめざす考えを示しています。
四半期決算概要
テスラは10月23日に、2024年7~9月期の四半期決算を発表しました。概要は以下の通りです。
売上高
売上高は251億8200万㌦で、前年の同じ期と比べ7.9%増えました。ただ、事前の市場の予想(253億7000万㌦)にはわずかに届きませんでした。
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