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離人症再発

3年ほど前に、離人症という病気になった。
何かがおかしいと気付いてから症状が悪化するまでに時間は要さなかった。
気付いたら自分の周りには膜があって、何をするにも自分が自分ではないような感覚に襲われた。周りの音も、全部膜の外側から聞こえてきて、簡単に言うと自分が2人いて、本体をもう1人の自分が客観視してるような感覚だ。手も足も、自分のものではないようだった。その間、文字を見ても理解するのに苦しんだ。仕事の連絡も、返すことができなくなった。

そんな病気がまた、再発してしまった。
今回おかしいと気付いた時は、急な孤独感に襲われ自分が今までどうやって生きてきたかわからなくなった。今は大好きな音楽を聴くのも苦痛で、大好きな本を読んでも内容が頭に入ってこなくて、ただ何も考えず猫と遊ぶことだけが暇つぶしになっている。
まだ前回ほど症状は進んでいないので助かってはいるものの、前回のようにまたすぐ悪化してしまうかもと思うと怖くて仕方ない。
前回は実家に帰省することで症状が和らぎ完治に至ったわけだが、いまは実家に帰れる状況でもないのでただ怯えながら過ごすしかないらしい。

離人症はあまり認知されている病気ではないため理解されないことが心苦しいが、前回乗り越えることができたように、今回もまた乗り越えられると信じている。頑張って生きよう。それだけを考えている。

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